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ファシリテーター日記(11)_誰だって評価されることには敏感だ

大学の授業の日。連休明け、新緑がまぶしい。
前回は2.3限の担当授業ともに課題(リアクションペーパー)を出していたので、それぞれリアクションペーパーへの私からの所感などを伝えてから始める。
リアクションペーパー、単純に提出してくれたのが嬉しかったし読むのが楽しかった。学生のひとりひとりと繋がれる感。
一方で提出形式などについて、いくつか注意をする。
励ますつもりで伝えていったが、期末レポート!とかみんなの今後!とか、そうした評価にまつわる話になると教室の空気がつめたくなるのを感じる。誰だって評価されることには敏感だ(当然、私も)。

私個人としては、本当はあんまり評価とか、就活につながるかもとか、言いたくないんだよな。
就活や評価を憎んで今の仕事にたどりついたようなものだから…

さらっとやるつもりがどちらの授業でもつい熱が入ってしまいリアクションペーパー部分が長くなった。反省。

さらに授業としては2限は平田オリザ、3限はエリカ・フィッシャー=リヒテの文献を解説し、そのうえでワークをしたり、ワークのリフレクションやディスカッションをしたりと忙しい。
情報を伝えるだけでぎゅうぎゅうになってしまい、インタラクションに乏しい授業はこびだった。反省。

ただ、今期は文献の解説ののちワークの前にきちんと「問い」をもうけるかたちに改善しており、これはパチっとハマりだした。
具体的な流れとしては、文献→問い→ワーク→リフレクション→ディスカッション、というかたち。
そうすることでワーク後の時間が「演じるって難しい、楽しい」という感想だけで終わらずに、ワークを経て身体で感じたことをもとに「問い」に対してより具体的に考え議論できる時間になる。

さらに今後考えたいのは、単にカリキュラムをこなすのではなく、担当している学生のこうした点を伸ばしたい、と感じる部分、つまり教育的な部分をどう進めていくか。
だんだん前期の授業では足らないなぁと思い始めているが……足らないのではなく単に詰め込みすぎなのかもしれない。
より伝える内容を取捨選択してシンプルに、かつソリッドにしていく必要がありそうだ。カリキュラムデザインにまで遡ってまたあれこれ考える、むむ。

(今日はファシリテーションよりデザインの話がおおめ)



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