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私のお気に入りの写真

noteのお題企画で与えられた#今年のベストショット。私は写真家ではないのでベストショットというのもおこがましいのですが、お気に入りの写真があります。

NYの五番街にそびえ立つこのビルの写真。ビルの名前はFlatiron Building(フラットアイアンビルディング)です。今年の6月最終日のこの日、私は大学生の娘とNYを旅していました。日本帰国の経由地であるこの地に、母娘二人で初めて足を踏み入れたのでした。

写真を撮影したこの日は土曜日。娘は偶々NYを旅行中であった大学の友達と建築博物館に行くことになっていました。唯一彼女とは別行動の一日。私は朝からワクワクしながらもちょっぴり緊張していました。さてどうしよう?NYといえば五番街(勝手なイメージです)!あの有名な、エンパイアステートビルディングの前は既に何度も通過していたので、五番街にある他の名所も訪ねてみようと思い立ちました。

第一の名所は五番街のほぼ始まりにあり、難なく見つける事が出来ました。後はセントラルパークの方向にただひたすらこの通りを北上しようと心に決めました。歩けばきっと何かあるはず。(結構大胆、というかいい加減。)通りは真っ直ぐだし、五番街に交わる通りには番号が振られていて分かりやすく、宿泊先のホテルの角に通じる通りの番号を覚えていれば道に迷うことも無さそうです。とにかくセントラルパークを目指して北へ、北へ。。

歩く事自体はそんなに苦ではなかったのですが、NYの6月末の日差しは強烈。日本の夏のような湿気はなかったものの相当の暑さでした。とにかくセントラルパークに向けてひたすら歩く。。出発点からほどなくしてふと後ろを振り向くと、とても奇妙な形のビルが。。三角柱の形をした、歴史のありそうな趣のあるビルでした。この時点でこのビルの名前がなんと言うのか、不勉強な私は知る由もなかったのですが、ただただその形に魅せられて写真を撮らずにはいられませんでした。

ホテルに戻って早速調べたところ、フラットアイアンビルディングはオフィスビルの様ですが、1900年代始めの完成当時はNYで最も高いビルの一つだったそうです。名前の由来はその形が古いタイプのアイロンに似ている事からそう呼ばれるようになったのだとか。納得!

日本からこちらに戻って来た後もフラットアイアンビルディングに寄せる想いは変わらず(五番街ではエンパイアステートビルディングを始め、セントパトリック大聖堂や超高級ブティック、トランプタワーなど色々見たはずなのに。)。検索をしては色々な写真を見ました。このビルの形状を最大限に美しく見せるためにはこのアングルではなかったのか...と愕然としつつも自分が撮った写真も気に入っていてついつい何度も眺めてしまいます。あれから半年が経ち、南半球の国に住む私にとって今年二度目の夏が巡って来ました。あの日のような乾いた強烈な日差しを浴びると、あの奇妙なビルの事を思い出します。いつかあの地に戻る事が出来たら、ベストアングルからもう一度写真を撮ってみたいです。
#今年のベストショット
#NY旅行記
#フラットアイアンビルディング

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