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地域に根付く伝統文化を目指す『草津焼』 100年先を見据えた親子の挑戦

滋賀県草津市の指定ブランド草津焼をご存じでしょうか?

滋賀の焼き物といえば、信楽焼が一番に思い浮かびます。
信楽焼がある甲賀市のすぐ隣の街、草津市で伝統文化を目指して挑戦し続ける陶芸家の親子がいます。

父:山元義宣さん
子:山元一真さん

親子が経営する窯元の名前は『淡海陶芸研究所』
研究所がつくあたり、草津焼という新しい焼き物へのこれからの発展性に期待が湧いてきます。

草津焼は「瀬田シルト」という太古の昔からとれる粘土を使って作られています。

特徴として、乾燥と焼成に対しての収縮率が高く、通常の陶器に使われる土より2倍ほど縮む性質があります。

そのため、轆轤(ろくろ)で締めていく技が必要となるため非常に扱いが難しい粘土です。

とはいえ、その焼き上がりは軽く、生地が締まっているので土の中の気泡が抜けて水分を通しづらくなるため、冷凍庫に入れても割れず、水通しをしなくても入れたものの匂いが移りづらいといったメリットがあります。

草津焼の誕生は、この地の歴史を紐解いていくことからはじまりました。淡海研究所がある草津の土地には、滋賀県草津市の文化ゾーン、立命館大学びわこキャンパスがあり、その周辺の丘陵地帯では七世紀後半から八世紀前半まで、須恵器が焼かれており、この歴史に恥じない、滋賀草津の地に根付く新しい焼き物として生み出されました。

その土地の土を使って、その土地の作家が作り、地域と連動して100年続け、伝統文化として根付かせることを目標にされています。


1997年に草津市から「草津焼」として第1期の指定ブランド、2019年には草津ブランドの指定を受けました。

器は日常で使うことではじめて価値を持つため、人間工学に基づいた身体に合う形を追求しています。

また、草津焼のシンプルで美しい質感で作る鉢は、植物を生ける人を魅了してくれます。

空間を引き締めてくれる素晴らしいインテリアです。

この挑戦に少しでもお力添えできたらと思い
キッカッケコでも、この素晴らしい焼き物『草津焼』を取り扱いさせていただいております。

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