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【ぼっち散歩】山科疏水と山科聖天・毘沙門堂

滋賀への泊まり出張。帰りに大津のタワマンに住んでいる高校時代の同級生と久しぶりに会って飲む約束をした。

京都駅周辺は外国人旅行客だらけで、まともに入れる居酒屋を探すのは難しいだろうと推測して、一駅手前の山科駅に集合して、居酒屋を探すことにした。

困ったことに、仕事の予定が予想以上に早く終わってしまったので、相手の仕事が終わるまで時間を潰す必要が生じた。ふむ困った。

JR山科駅 初めて来た

駅周辺にはスタバなどがあるが、流石に3時間半時間を潰すのは無理があろう。ということで、スーツケースをコインロッカーにぶち込み、山科駅の北側を散策することにした。

山科駅前 
関西の駅の匂いがする

高架の下をくぐり、駅の北側に出るとすぐに住宅街が広がっている。

とりあえず矢印の方向へ

安朱地区というらしい住宅街は、古い家もあれば新しい家もあるが、大抵の家がデカい。お金持ち住宅街なのだろうか?ガレージに停まっている車はベンツ率が高い。

暑い……

ちょっと歩いた時点で、暑すぎて汗が噴き出てきた。京都の気温、37℃である。

上はクールビズとはいえ、慣れないスーツ姿で革靴を履いて歩き回るのは、やめといたほうがよかっただろうか…引き返してスタバで冷たいフラペチーノを啜りたい。

ハンカチで汗をぬぐいながら、しばし歩くと琵琶湖疏水に出会った。

第一トンネル出口

琵琶湖の水を京都に運んでいる水路である。
下流に行くと、写真映えすることで有名になった南禅寺の水路閣、蹴上インクラインのあたりに出るらしい。

山科地域を流れる4km区間は山科疏水の総称で呼ばれ、沿線をウォーキングすることができる。桜の名所らしいが、真夏なんだよな今。

アオサギがいる

水面は思ったより綺麗そうではなく、少し悪臭がする。これが京都の民衆が使う水道水になると思うと、日本の浄水技術を讃えたくなる。

よく滋賀県民が京都府民から馬鹿にされた際、「琵琶湖の水止めたろか」と捨て台詞を吐くらしい。

琵琶湖の湖水の管理については、この琵琶湖疏水の取水口は京都市が、もう一つの湖水の出口である瀬田川洗堰は国交省が管理しているため、滋賀県民が独断で琵琶湖の水を止めることはできないそうである。マツコデラックスの番組でやっていた。

国鉄…
桜の木に蝉の抜け殻

山科疏水にかかるコンクリート色の古い橋を渡ってさらに北へ歩いてみる。

山科聖天参道

高級住宅に挟まれた割と狭い道を、汗だくで歩いていくと、突き当たりに寺院が見えてきた。

林道か?

木立が日陰になって幾分か涼しい。今日は、全人類が日陰を欲している。

山科聖天 双林院 鳥居
青紅葉が見事

お隣の毘沙門堂の塔頭寺院で、江戸時代の創建とのこと。寺院だけど鳥居なのは、神仏習合だからか。

不動堂
聖天堂

不動堂に祀られているのは、名の通り不動明王。比叡山から勧進されているらしい。

聖天堂の聖天とは、ヒンドゥー教のガネーシャ由来の仏様、大聖歓喜天のことで、堂内には100体の歓喜天像(男女和合の状態を表現した仏像)が祀られているらしい。(後で調べた)

一応夫婦円満を祈ってきたので、あながち間違いではなかったが、男女和合って言い方を少し変えるとちょっと生々しい。いや、そういうものなんだろうけど。

(立像は象の頭の2体が抱擁している姿の像らしいです。安心。)

毘沙門堂 

山科聖天から、裏参道を通って毘沙門堂へ。

本堂

毘沙門堂の前身となった寺院は出雲寺と言い、行基が開いたらしい。どこでも出てくるなスーパー僧侶。

元々は京都御所の北側にあったようですが荒廃と再興、焼失と再興を繰り返して江戸時代初期に徳川家康の側近であった天海とその弟子によって再興されたとのこと。

本堂の拝観もできるようであったが、なにぶん汗だくで足も蒸れており、お邪魔するのが憚られたので、本堂前まで来て退散。

紅葉の名所のようなので、晩秋に来るのが正解かもしれない。

安祥寺水路閣の上

山科駅方面へ引き返す。再び山科疏水へ。

山科疏水の水路が、自然の河川である安祥寺川の上を通り流れがクロスしていて面白い。

JRのガード下を通って山科駅前に戻り、空調の効いたスタバに避難する。

スーツと革靴で、真夏に寺社を回るのはちょっとキツかったなぁ……

おまけ

ちょいと。栞屋
ゆず酒の水割り
お麩の串揚げ
はも

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