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【自転車】新潟/寺泊まで400kmを走る

こんばんは。

ブルベの記事なのでまた長いです

日本に帰ってきてから2ヵ月半が経ち、少し落ち着いたのでブルベにエントリーしてみました。

選んだのはランドヌ東京さんの400kmブルベ、かたみち寺泊です。

シンプルに言えば、自分は同じところに帰って来るコースよりもできるだけ遠くに行く、ことが好きなんですよね。このコースは神奈川県川崎市から新潟県長岡市の寺泊というところまで行く片道400kmのコースになります。

コースはこんな感じ

自分にとってもブルベ最長の距離にチャレンジ、ということで色々と不安を抱えながらエントリーしました。

あ、ついでに、先月新車(Canyon Ultimate CF SL7)を導入しております。これについてはおいおい別記事で。。

ちなみに前回ブルベはタイで行った300kmでした。


事前の準備

400kmにはおそらく24時間くらいかかります。
必然的にオールナイトになるので、モンベルで2つ追加装備を導入しました。涼しくなってきてますしね。

長袖インナー

ウィンドブレーカー

どちらも安くて良かったです。自分はウェアに関してはほとんど自転車専用品というものを持っていないのですが(ユニクロのTシャツと半ズボン、ヒートテック、フリースで走ってしまう)、今回は自転車に積む荷物を減らしたかったこともありコンパクトになるウインドブレーカーを導入しました。

出走時刻について
ランドヌ東京さんのブルベは、コロナ禍以降、出走時刻は自分で決められることになっています。
デフォルト設定は朝6時のようですが、400kmの走行に24時間くらいはかかることを考えると、疲れる時間に深夜を迎える&地方の暗い道だと色々と危険度が高いかなーと思い、夜21時頃に出発して先にオールナイトを迎えてしまおうと考えました。
そして、翌日21時~23時頃に到着して、宿に入って温泉に入って寝る!と。

予約した宿
ということで、宿の予約をしました。寺泊の宿を調べますがなかなか高いところが多く、最終的に以下を予約。

海風亭 寺泊 日本海

1泊1朝食で9900円でした。土日は高かったので金曜から1泊で予約。そしてこれがあとから決まった政府の旅行支援で40%OFFになりました。ラッキー。
途中では宿は取りませんでした。走りが遅いので入って休む時間取れないので。

その他の装備
その他は特別なものはありませんが、走行時間が長いこともあり、ナビ用・スマホ用・ライト用のバッテリーを追加で持ちました。昼間の間にライトは充電しました。

当日

Start ~ 通過チェック1(49.3km)

当日の10月13日(木)は、午後少しお休みを頂いて3-4時間ほど先に寝ました。15-19時くらい。その後夕食を自宅で食べ、Start地点の武蔵中原駅前に移動です。

1週間ほど前から天気予報と睨めっこをしており、それほど崩れてはいなかったのですが、当日は午後から雨模様。出発時も小雨が降っているような状況でした。が、とりあえず日付が変わる頃には止む予報でしたので、レインウェアを着て出発。

21時、武蔵中原駅北口のローソンでレシートを取得します。
同一時刻の出走者はおらず、一人旅が確定しました。まぁ仕方ない。笑

キコキコと漕ぎ出します。雨の府中街道を淡々と。信号が多いですが、先は長いので踏みすぎないようにを心がけます。

雨は止んでくるはずがだんだんと強く…

最初の通過チェック、49.3kmの青梅のファミリーマートについた頃にはかなり寒くなっていました。普段はまず飲まないホットレモンとココアのダブルホットドリンクで温まります。
このコンビニはブルベでよく使われるようで、店員さんから「濡れてて滑るんで気をつけてくださいね」というお言葉を頂きました。ありがたい限り。

寒い以外は全然元気なのでお腹に入れて走行再開。

通過チェック1 ~ 通過チェック2(113.7km)

青梅から埼玉県飯能市に入り、埼玉県を北上します。雨は降り続き、どんどん田舎になり車も少なく寂しい雰囲気になってきます。
こんな時間に自転車で走るやつは普通の感覚ではいないでしょう。。たまに通る対向車は驚いているに違いない。。
電子機器類の水没だけは気をつけながら淡々と進みます。

長時間の雨で、レインウェアも染みてきますし、自転車もドロドロになっていきます。。うーむ早くやんでほしい。

途中のローソンに一度止まり、その後通過チェック2の児玉のファミリーマートに着きました。
貯金は1.5hくらい。悪くはありませんが安心できる貯金でもありません。

ガリガリ君の工場

ホットドリンクとチャーハンおにぎりを食べます。ずっと真っ暗で雨です。

通過チェック2 ~ 通過チェック3(177.7km)

次の通過チェックは碓氷峠を超えた軽井沢です。早く雨が止むことを祈って再開。

結局雨は群馬県富岡市くらいまで降っていました。時間ではAM04:30頃。7.5時間くらい雨に降られていたことになります。予報ハズレすぎ。

田んぼの中を走ります。だんだんと夜が明けて来て、群馬・長野県境近くの妙義山が見えてきます。

碓氷峠の登り手前の松井田でラストローソンにIN。
明るくなってきたので雨被害のチェックをします。防水のサドルバッグも中身が微妙に湿ってる。。まぁ電子機器類に以上はなかったので問題なく再開。

碓氷峠の旧道は早朝ということもあり、誰もおらず。190近いカーブを淡々と登ります。ちなみに鹿がいました。向こうがびっくりしてました。

峠を超えたら軽井沢。通過チェック3に着きます。

通過チェック3 ~ 通過チェック4(232.6km)

ここからは下りのはず!
と思いましたが、一度止んだ雨が霧のような形で立ち込めており、霧雨が降っています。標高が高い(1000m超え)なので寒い。。

やっと乾いてきてレインウェアの下にウィンドブレーカーを着て厚着をします。

軽井沢町内では、中学生高校生が通学中。ちょうど朝8時くらいでした。

浅間サンラインに入りますが、浅間山は雲の中。まぁ仕方ない。笑
河岸段丘の上からの景色がきれいでした。

軽井沢→小諸に入る頃には雨はやみました。よかったよかった。

国道18号を巧みに避ける指定コースで走ります。まだ半分弱ですが結構脚は疲れてきて時速は24kmほど。

川沿いを通り、旧北国街道の宿場町、海野宿へ。ここは一度来たかったので嬉しかった。

東御市、上田市と上信越自動車道に沿って進み、千曲川沿いに出ます。

すっかり晴れて暖かくなってきました。眠気は不思議とない。まだまだ先は長いです。

通過チェック4 千曲市のファミリーマートに着きました。今回ファミリーマートばかりじゃない?笑

通過チェック4 ~ 通過チェック5(286.7km)

晴れてきたし貯金も2時間弱になってきたので、どこかで美味しいラーメンかお蕎麦でも食べようかなと思いながら走りましたが、とにかく各コンビニで食べ続けなのであまりおなかが空いていません。
自転車という運動をし続けているのでおなかが空いていないのは良いことなのですが、結局走行中のグルメはあまり楽しみませんでした・・。

長野市のリンゴ畑の中を走ります。赤く色づいていて良い香りがします。

乾いたレインウェアは仕舞い、ウィンドブレーカーのみで走ります。
ついでにフロントライトを夜に備えて充電。スマホも充電。充電しながら走ります。

なんかずっと真っ直ぐな道です。。

ここはあまり苦労なく、飯山市の通過チェック5に到着。あ、やっとセブンイレブンです。

通過チェック5 ~ PC1(337.9km)

飯山市に入るとスキーで来たことのある地名にたくさん遭遇します。
志賀高原とか野沢温泉とか。月なみですが、こんなところまで自転車で来るとは少し自分に驚きます。

そして雪国に入り、路面が荒れています。やはり冬の時期でアスファルトが痛むんですかね。走りにくい。。
これはゴールまで続きます。。

300km地点の峠を超えて妙高市に。この峠はほんときつかった。300km走った後に登るものではない。。

妙高市→上越市に入ると、一気に新潟らしい雪国の家と田んぼの風景に。

地吹雪注意、とか書いてあります。永遠と真っ直ぐな道を日本海に向かって走ります。

空が夕焼けに染まり始める頃、PC1に着きました。貯金は2.5時間くらい。脚はだいぶ疲れてきて、妙高市の峠が効いたのか膝の前が痛み始めます。あと70kmくらいあるんですが。。

PC1 ~ Goal(406.9km)

だんだんと日が暮れる中を日本海に向かって走ります。ここからは平坦基調のはず。

やっと見えた日本海。新潟県長いです。。

国道8号を通りますが、結構アップダウンがあります。車やトラックも多いのでここは照明最大で走ります。リアライト2本、三角反射おにぎり、ヘルメットライト、反射ベスト。普通こんな自転車いませんね…。

海沿いの国道に移ります。ラストコンビニでコーヒーを補給し、柏崎刈羽原子力発電所の横を通ります。

あとはママチャリでも着きますが、ここに来て少し安心したのか若干の眠気が。最後事故らないように、音楽で目を覚ましたり一人カラオケをしながら暗闇の道を進みます。

そしてゴールの寺泊へ。ゴールはまたもファミリーマート。
つ、着いた。。24時間切れました。
ゴール直前でナビは電池切れ。23時間くらい電池もちました笑

速攻で寝ました

ゴールのコンビニからすぐの宿にチェックイン。自転車は部屋は無理でしたが施設の中に入れてもらえました。

速攻でお風呂。一気に眠くなってきました。緊張が取れたのか。。
這いつくばるようにお風呂から部屋に戻り、即寝落ち。

翌日は新幹線で帰りました

翌朝、朝風呂→朝ごはんをキメました。朝ご飯のお米美味しかった。

脚はめちゃ痛い。。引きずるように自転車にまたがり、街を少し散歩。
佐渡島が見えます。

そして海鮮横丁的なものが。旅行支援クーポンを使ってお食事。

美味しかった。

満腹になった後は20kmほど川沿いを走って、燕三条駅へ。

なんというか、上越新幹線っぽい駅です。笑

新幹線速いですね。2時間で東京。。

まとめ

初めて400km完走出来て素直に嬉しいのですが、200,300の時に比べて、なんというかこっちの世界に本当に来てしまったような感覚があります。
これまで、200-300はまだ1日で終わりますが、400以上はだいぶエクストリームな感じがありました。

が、その分壁を超えたということでなんか次もやれてしまうような感じがするのが、ブルベの恐いところでしょうか。。

正直400kmはだいぶきつかったです。脚もしんどかった。
初回なので緊張もあり、あとたぶん最初の夜の寒さもあって眠気は来ませんでしたが、2回目からは眠気との戦いになる予感がします。眠気に勝つには速く走るしかない、という自分にとっては辛い戦いになります。400kmを今後も好んで走るとは今のところあまり思えないかな。ただ、それ以上の距離への門は確実に開け(てしまっ)たと思いました。

600km、1000km、1200km、

山岳のSR600、、

今後も、ただ長距離を走ることよりも、苦がなく走れるようになることで新たなきれいな道や景色を見たいなあ、と思いました。

おつかれさまでした。総じてよく頑張りました。