唎酒師

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日本酒のソムリエ「唎酒師」(ききさけし)の資格認定を行う任意団体。 清酒・焼酎の魅力を広めるべく尽力を注ぎます。 ・お酒を「知る、学ぶ」「楽しむ」・お酒の楽しみ方を届ける そんな情報をご提供していきます。

最近の記事

日本酒の味の違いはつくり方の違い!日本酒ができるまでの3つのステップ

「日本酒って、こんなに味が違うの?!今まで知らなかった!」 国際唎酒師・日本酒学講師・酒匠の私、藤代あゆみが、日本酒セミナーをしたときに、参加してくださった方に言われたこの言葉。 よく日本酒を飲む人であれば、甘口や辛口にはじまり、いろいろな味や香りがあることを知っているかもしれませんね。一方で、あまり日本酒を飲んだことがないと、日本酒の表現の広さを知ったとき、とても驚きます。 ですから、日本酒を一回飲んだとき、あんまり好きじゃなかったとしても、別のタイプの日本酒を飲んでみたら

    • 日本酒と料理の合わせ方のコツ-

      白いご飯がおかずを選ばないように、日本酒は料理との相性の幅が広い食中酒。「魚介類の生臭みを引き出さない」「酢の味と反発しない」「スープ類(椀物)と合わせられる」など、たくさんいいことがあります。 とはいえ、タイプによって特に合う料理があるので、ご紹介しますね。 お酒と料理の相性って、どうやって診断するの? お酒と料理の相性の良し悪しは、その人の好みで決めるものですよね。だから、人がなんと言おうと、自分が好きなものを堂々と言ってOK。ただし、一般的な傾向としての相性の良し悪

      • 日本酒の選び方-4タイプを知る-

        今日は日本酒を飲もうかな。そう思い立った時、日本酒の売り場やメニューが複雑怪奇で、今日はやっぱり日本酒はやめようと、あきらめてしまった経験は、ありませんか? でも実は日本酒はもっと気軽に楽しんでもらいたいもの。 まずは4つのタイプを知るだけで、好みの日本酒に出会えたり、新しい出会いがあったりと、日本酒選びがずっと楽しくなるはずです。 「辛口の日本酒をください」というオーダーはもう古い? 「辛口の日本酒をください」とお店にオーダーして、いざ飲んでみると思っていた味わいと違う

        • 日本酒をシーンで飲み分けてみませんか?

          日本酒選びで特に大切にしたいのは「季節」 せっかく美しい四季のある日本に住んでいるんですもの、その季節に合ったタイプの日本酒を選んで、旬の素材を生かした料理を合わせて楽しみたいですね。 日本酒の4タイプ分類に合わせた美味しいシーンをご提案! 季節に合わせた日本酒選びができたら、日本酒がもっと楽しくなりそう。 ◆◇まずは、春◇◆ ◆◇次に、夏◇◆ ◆◇次は、秋◇◆ ◆◇最後に、冬◇◆ 日本酒通が好む傾向では、季節限定の日本酒や、日本酒と切っても切れない季節ごとの

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          酒器で日本酒の味わいはどう変わる?

          日本酒は、酒器の材質や形、大きさ、厚みなどによって「同じ日本酒」と思えるほど味わいが変わるって、ご存じでしたか?  また、お気に入りの酒器を使い分ければ、いつもの日本酒も違った雰囲気が味わえます。香味×演出で、あなただけの楽しみ方をしてみませんか? 飲むための酒器いろいろ◆枡 日本では、明治時代まで尺貫法が使われていました。枡は日本酒を計量するための道具として使われていたのです。昭和30年代以降、日本酒を飲む酒器として使われ始めたようです。 ◆猪口(ちょこ) 日本酒を

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          日本酒の上手な保存方法とは

          その1~紫外線を遮断する 紫外線は日本酒の大敵。特に太陽光を浴びると、ほんの数時間で色が付き、日光臭という、焦げたような臭いがします。光源の理想はLEDや白熱球。蛍光灯は紫外線を出すものがあるので、要注意です。 また、ボトルの色によって紫外線の吸収率は違います。色が薄いほど紫外線を吸着しやすいので、紫外線対策を優先するなら、紙パックが一番効果的です。 その2~低温で保存する 日本酒を常温(20〜25 ℃)以上の場所に置きっぱなしにすると、熱のダメージを受けて、「老香

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          日本酒は怖くない!こんな飲み方もアリです

          日本酒は、冷やか熱燗で割らずにそのまま飲むことしか許されない……そんな思い込みがある方も多いのではないでしょうか? 日本酒専門店でも、ハイボール的な「日本酒を割った」飲み方のメニューが提供されているところもあるほど、実は「割って飲む」ことは一般的。 そこで今回は日本酒を様々なもので割った飲み方をご紹介します。 「こんな飲み方もアリなんだ……!」と思えたら、日本酒がもっと身近になるのではないでしょうか。 日本酒を割る=邪道ではない! 今回使用したのは高知県のお酒「酔鯨 特

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          日本酒の裏ラベルの用語を簡単解説

          日本酒の裏ラベルには、なにやら難しい言葉が並んでいて、「よくわからない」って思ったことありませんか?  今回は「①日本酒度」「②酸度」「③アミノ酸度」について解説します! ①「日本酒度」って、結局「比重」のことなんです 日本酒の裏ラベルに書いてある「日本酒度」は甘口・辛口を表します。水の比重より重い(糖分が多い)ものは「-」、軽い(糖分が少ない)ものは「+」で表しています。 甘口・辛口の目安にはなりますが、比重しか表さないので、実際に飲んだときの感じとは違うことがあります

          日本酒の裏ラベルの用語を簡単解説

          日本酒の表ラベルの用語を簡単解説

          さまざまな表記のある日本酒のラベル。最近では蔵元によって異なる記載内容だったりと、書かれている内容も多様化しています。そうは言っても、ラベルに書かれている内容にはある程度の法則があります。 ここではまず、表ラベルを読み解く要点を簡単に解説! ①「日本酒」と呼べるお酒 日本酒は、酒税法では「清酒」と呼ばれます。古来はどぶろくや、にごり酒に対して、透明な上澄み部分だけを抽出したものを清酒と呼んでいましたが、日本酒の法律用語として使用されるようになりました。 ②「特定名称酒」

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          どうやって日本酒を選べばいいの?日本酒の香りや味は4つに分けられる〜後編

          「日本酒って、飲めばおいしいけど、 どうやって選べばいいのかわからない!」 そんなあなたに向けて、まずは第一歩!日本酒は大きく分けると2つの種類あることを以前ご説明しました。 そして、前回の記事「どうやって日本酒を選べばいいの?日本酒の香りや味は4つに分けられる〜前編」では、もう一歩踏み込んで、日本酒を香りや味をベースにして、4つに分けることができるというお話をして、4つのうち2つまでご紹介しましたね。 「日本酒オタクのあゆみせんせい」こと、国際唎酒師・日本酒学講師・酒

          どうやって日本酒を選べばいいの?日本酒の香りや味は4つに分けられる〜後編

          どうやって日本酒を選べばいいの?日本酒の香りや味は4つに分けられる〜前編

          「日本酒って、飲めばおいしいけど、どうやって選べばいいのかわからない!」 そんなあなたに向けて、まずは第一歩!日本酒は大きく分けると2つの種類あることを前回ご説明しました。 今回の記事では、もう一歩踏み込んで、日本酒を香りや味をベースにして、 4つに分けることができるというお話をしたいと思います。 2種類に分けることから4種類に・・・。「一気に倍になっちゃったけど、わかるかな?」と心配になってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。 「日本酒オタクのあゆみせんせい」こと、

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