見出し画像

Columbus Day

今日(10月10日)は日本ではスポーツの日ですが、アメリカではColumbus Dayという祝日でした。
そこで今回は、Columbus Dayについて調べてみました。

Columbus Dayとは?

Columbus Dayとは、1492年10月12日にクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見、到着したことを祝う日です。
現在では10月の第2月曜日に祝われています。
この日は他国でも祝われていて、
 ランテンアメリカ:「Día de la Raza」(民族の日)
 スペイン:「Día de la Hispanidad」や「Fiesta Nacional」
 ベリーズやウルグアイ:「Día de las Américas」(アメリカの日)
 バハマ:「Discovery Day」(発見の日)
 アルゼンチン:「Día del Respeto a la Diversidad Cultural」(文化の違いを尊重する日)
 イタリア:「Giornata Nazionale di Cristoforo Colombo」や「Festa Nazionale di Cristoforo Colombo」
と呼ばれているそうです。

多くの州ではColumbus Dayにパレードが行われるそうです。
マサチューセッツ州でも例年パレードが行われるそうですが、今年はなぜか中止になっていました。


クリストファー・コロンブスとは?

クリストファー・コロンブスはイタリア人の航海士です。
1492年にスペインの国王、女王の支援により、スペインから西に航海し、今日のバハマ諸島に到達しました。
バハマ諸島に到達したコロンブスは東方(中国、日本、インド、インド諸国)への航路を発見したと思い、バハマ諸島を「西インド諸島」と名づけ、原住民を「インディアン」と呼びました。
しかし、この土地を初めて訪れたヨーロッパ人はコロンブスではない可能性があるそうです。
また、コロンブスが「アメリカ大陸」を発見したわけでもありません。
けれどもこのコロンブスの航海により大西洋の向こうに豊かな土地があると証明され、その後の南北アメリカ大陸の探検と植民地化につながったため、コロンブスの航海は歴史的に重要な意味を持つとされています。

一方コロンブスの航海は、当時南北アメリカ大陸の各地に住んでいたインディアンにも大きな影響を与えました。
コロンブスの航海により、先住民の生活は大きく変わり、最終的には先住民の部族を絶滅寸前にまで追い込みました。


Columbus Dayをめぐる議論

コロンブスの生涯について研究が進み、コロンブスが原住民を奴隷にしたり虐殺したりしていたことがわかってきました。
またヨーロッパの探検家がアメリカ大陸に到達する前から先住民が住んでいたという事実に対する認識が、人々の間で高まってきました。
このことから、「Columbus Day」を「先住民の日」として認めるようにしようという運動が活発に行われています。

Columbus Dayは連邦政府が定めている祝日です。
しかし、そもそもアメリカには州や地方自治体に全ての連邦祝日を祝う義務がないため、Columbus Dayの扱いは各州によって異なっています。
先住民族が多く住むサウスダコタ州では1990年から、「Columbus Day」ではなく、「Native  American Day」を制定しています。
またアラスカ州、メイン州、ニューメキシコ州、オレゴン州、バーモンド州などは「先住民の日」を制定しています。
さらにハワイ州はポリネシア人がハワイ諸島を発見したことを祝う「Discoverers’ Day」を制定しています。
そして2021年にはバイデン大統領が、アメリカ大統領としては初めて10月の第2月曜日を「Indigenous Peoples’ Day(先住民の日)」とすることを宣言しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?