松下洸平ライブCANVAS2022記録④東京中野2days:ファイナル&総括
1、はじめに
KOUHEI MATSUSHITA LIVE TOUR 2022 〜CANVAS〜
2022年1月8日、仙台を皮切りに松下洸平さんのライブツアーが開幕。名古屋、大阪公演を経て最後の地、東京・中野サンプラザで1月19、20の両日、開催されました。
昨年に続きコロナ感染拡大が懸念される中でのツアー。しかも昨年と異なり今回は収容100%。完走できたことは本当に喜ばしく、洸平さんはもちろん関係者のみなさまの努力の結果だと思われます。
20日のファイナルは生配信され、アーカイブも1週間あります。しかし、未来の新たなファンのためにも記録を残します。
今回のライブツアーの記録として、①仙台②名古屋③大阪と3本の記事を既にnoteにアップしました。それぞれの公演でMCは多少異なっていますし、私が初見で抱いた感動はその時の記録が一番生々しく、それを超えるものは書けませんので、記事はそのまま残します。
私はこれまでの公演を観ているので、セットリストも演出もわかったうえでのファイナル参加です。今回の記事が新鮮な驚きを欠いているのは否めません。この歌が最初なんだ!これを歌うんだ!といった感動は、初日の「記録①仙台」に一番フレッシュに描かれていると思いますので、よろしければ併せて読んでみてください。
ここでは、この1本だけ読めば今回のライブの概要がわかるように、ライブツアーの総括をし、セットリスト等も再掲します。次にファイナルの詳細、特にMCと未発表曲の解説や感想などを記します。最後に中野初日の様子を記します。超長いことをお断りしておきます。
2、ライブツアー総括
昨年8月25日に「つよがり」で再メジャーデビューを果たし、12月22日にはミニアルバム「あなた」も発売。その2枚のCD、計8曲の新曲を引っ提げて開催したライブツアーでした。
洸平さんは、洸平時代のリリースが途絶えてからも毎年1回、小規模なライブやトークライブのようなものを行っていました。映画「燃えよ剣」、舞台「スリルミー」「木の上の軍隊」、さらに朝ドラ「スカーレット」などで怒涛だった2019年は開催できず、2020年は東京・大阪でのライブを企画するもコロナで中止。そして2021年にやっとライブツアー「HEARTtoHEART2021」を開催できました。この昨年のライブファイナルで、再メジャーデビューのことを発表したので、昨年のライブはインディーズ時代最後のステージ、貴重なものとなりました。
そして迎えた再メジャーデビュー後初の今回のライブツアー。
よりビッグに力強くなった洸平さんが、そこに居ました。
お茶目で可愛いところはそのままだけど、全体的に自信に満ちて堂々としていました。過去のことを過少に語る傾向がある謙虚な方ですが、今回はそれでも揺るがなかった自信や自己肯定感の高さを感じさせるトークがありました。
踊りもキレッキレでくるくると何度も楽しそうに回っていました。ステージを隅々まで走り回っていました。直前までドラマ「最愛」で元駅伝選手だった刑事「大輝」を演じて走り込んでいたからか、体力にも余裕が感じられました。
さらに、今回はライブの最初と最後に自分の絵を使用したプロジェクションマッピングを挿入するなどステージ演出も洸平さんらしく凝っていて、高いアーティスト性を感じさせるものでした。
洸平さんは輝いていて、間違いなくスターでした。
ファイナルの中野サンプラザ。満員の観客席はライブグッズの青いペンライトの光で揺れ、グッズの青いパーカー(洸平さんは「裏起毛ガールズ」と名古屋で命名!)を着ている人も多く、その様子はさながら海のようでした。
ふと見上げると、ホールの天井には白い水玉模様が散っていて星空のようで、このホール全体がまるで地球をイメージしているような、宇宙にいるかのような感覚になり、天から洸平さんの天使の声が降ってくる・・・そんな夢のような2時間強でした。
このライブツアーは、間違いなく洸平さんが作り上げた作品でした。そして洸平さんは言うのです。「そこには君もいる」と。つまり観客の私たちをも含めて、洸平さんの作品、作り上げた世界なのでした。(*˘︶˘*).。.:*♡
3、セットリスト&バンドメンバー
★アンコール含め16曲
1 FLY&FLOW (「あなた」収録、自作)
2 STEP! (「つよがり」収録、自作)
3止まない雨 (洸平時代、自作→一番古いリリース曲)
4涙の中に君がいる (洸平時代「STAND UP!」収録、自作)
5 ONE (「あなた」収録)
6 つよがり (「つよがり」収録)
7 エンドレス (K’s Room にアップ、自作)
8 君に夢中 (宇多田ヒカルさんカバー)
9 HEART (2021年ライブで発表、自作)
10 みんなが見てる空 (「つよがり」収録、自作)
11 彼方 (「あなた」収録)
12 KISS (K’s Room にアップ、自作→配信リリース決定!)
13 STAND UP! (洸平時代「STAND UP!」収録、自作)
14 あなた (「あなた」収録)
アンコール
15 握手 (K’s Room にアップ、自作)
16 旅路 (「あなた」収録、自作)
★バンドメンバー
ギター&バンドマスター カンノケンタロウ
ベース 永井隆泰
ドラムス 海老原諒
キーボード 平野晋介
マニピュレーター 足立賢明
4、ファイナルふりかえり
※配信アーカイブがあったのでMCは細かく記したので長いです
1)概要
★1月20日。中野サンプラザ。2222席。開場17時30分、開演18時30分
衣装はツアー初日と同じ、右胸に大きな花の刺繍飾りがある薄いピンクのシャツ。黒いパンツ、黒い靴。
ツアー初日からイヤモニをつけていて、MCのときははずして話すスタイル。
17時半開場の1時間前くらいから行列はできていたようですが、中野サンプラザは会場前が広場になっているのでそこに整列し、通行人などへの影響はほぼなし。
中野サンプラザは1973年開業の由緒あるホール。芸名として使用している有名人がいることもあり、コンサート会場としてその名を知らぬ人はほとんどいないでしょう。
そもそも東京公演が平日の夜2日間だけというのはかなり大変なこと。ハコが取れなくてこうなったのかもしれませんが、平日にいろいろ休んで遠征してくるのは大変な人が多かったでしょうし、関東勢も昼間は仕事をしてから駆け付ける人が多かったことでしょう。それでも、このような有名ホールでライブができることは私も感慨深かったです。
定刻に開場。スタッフも多くさくさく中に進むことができました。グッズ売り場はやはり長蛇の列。私はすぐにホール内へ。
美しいホールです。もうすぐ建て替えというのが惜しいくらいに。
会場はソウルフルな洸平さんが好きそうな音楽が流れていました。あとで友人に、SILK SONIC や Kirk Franklin だと教えてもらいました。
ステージには薄い幕が降りています。名古屋以来同じ。今回は席が前方だったので、幕の向こうの機材などもうっすら見えました。
2)幻想的なステージングとともに開演
定刻直前にバンドメンバーがステージに入ってくるのが見えました。そして最後に洸平さん……と思ったら暗転。ステージの幕がライトアップされ、観客は拍手しながら立ち上がりました。
静かな幻想的な音楽とともに、幕に青いインクが水滴のようににじんで浮かび上がりました。今回のライブツアーのひとつの目玉であると私が感じているプロジェクションマッピングによる演出です。音楽はカンノケンタロウさんが作ったそう。
水滴のあと、木の枝が伸びてきて、音符、小鳥、何かをすくい取るかのような両のてのひら。羽を大きく広げ飛んでゆく鳥。波打つ海。それらを描く筆・・・洸平さんの絵を素材として映像に仕上げたと思われました。
そして浮かび上がる「CANVAS」のロゴ。
いっときYouTubeに、「恋の病」「青」など自作曲に洸平さん自身が歌詞や映像を載せてデザインしたお洒落なMVが公開されていました。再メジャーデビュー後は、公式ファンクラブK’sRoom のなかの会員限定の音楽コンテンツになっていますが、このライブの演出は、そのテイストに似ています。
幕は、洸平さんのCANVASだったのです!そして、ライブを最後まで聴いてわかったことは、このCANVASには洸平さん自作曲の「旅路」の世界観が描かれていたのでした・・・!
★この演出を私が初めて見たのは名古屋公演。そのときの驚きと感動を綴った記録を超えるものはもう書けないので、「記録②名古屋」を貼っておきます。演出の詳細、解説を書いてあるのでよろしければご覧ください ↓
「CANVAS」のロゴが幕に現れるとともに会場は大きな拍手。
ジャジャジャジャーンと、「FLY&FLOW」のイントロとともに、洸平さんのシルエットが大きく浮かび上がりました。
幕が降りたまま洸平さんの第一声。
「キャンバスへようこそーー」
「みなさん、楽しむ準備できてますかー? ハロゥ!」
そして洸平さんは幕の内側で歌い出しました。
♪FLY&FLOW
幕には大きな洸平さんの踊るシルエットが映し出される。衣装の裾がひるがえってカッコいい。
サビには歌詞が映し出されました。
僕が作った歌だ。僕の歌詞を見てくれ!と言わんばかりに・・・
私は今回は前方の席だったので、幕の内側で踊りまくっている洸平さんの姿も見えました。でも、幕に大きく映る影は、スターのようで本当に素敵なのです。
この仕掛けは、会場の後方から全体を見た方が世界観が味わえると思います。
配信でももっと引いた構図で映してほしかったなと思ってしまいました。
大サビ直前の間奏のアレンジも超クール。カンちゃんがサングラスをしているのが見えました。
そして大サビ入りとともにドーンと幕が一気に落とされるのです!(この幕はスタッフさんがずるずると袖に引っ張って仕舞う仕組み)
みんなの前に姿を現した洸平さんは
「♪フライエンフロー変―わる世界でー」と左手を突き上げて歌い、その立ち姿は神々しいほど。
幕がなくなると、水を得た魚のようにステージを大きく動いて躍りまくる洸平さんの姿があらわになりました。
歌い終わると
「ありがとう~~ヘンズアーップ! フウーッ」
次曲のイントロが流れるなか
「改めまして、松下洸平です! イヤァ! キャンパスへようこそ! 最後まで楽しんでってくださいね! オーライ!」
「笑顔がドレスコード」の歌詞さながらの笑顔でノリノリの言葉をはさみ、次の曲がスタート。
♪STEP!
舞台の左右ギリギリまで動いて歌う洸平さん。
「♪この指とまれー」からのサビでは洸平さんが左腕を大きく振るので観客のペンラも完全に同調。
コールアンドレスポンスの部分は今回も観客は声を出せないので、バンドメンバーが言う。
「♪ Step! to the Right, Step! to the Left」の部分もバンドメンバーにゆだねていました。
最後の「♪ ラーラーラララララララーララーラー」の部分で
「みんな心の声で歌おう!」「ナイス!」と声かけ。
会場総立ちでペンラ振りまくり。
歌い終わると
「もう全員に120点!素晴らしい!」とくしゃっと笑ってMC。
「皆さん、キャンパスツアーファイナルへようこそ!(お辞儀)ありがとうございます!」
「まずね、こういったさなかにここに足を運んでくださったおひとりおひとりに本当に感謝しています。ありがとうございます。そして今日は配信がありまして…こちら!そしてこちら!(とカメラを指さして)ハロゥ。ここも!ハロゥ。そしてあっち…実は…そこ!そこにもいる!」・・・などと会場のすべてのカメラを見て指さし、律儀に挨拶しまくる洸平さん。
「はい。今日は生配信がありまして、配信のみなさんもぜひいろんなところで楽しんでってください。
本当にねー今日でファイナルとかほんとねー寂しすぎてー、ね。
今日はね、みなさん声が出せないんですね。感染対策の関係で声が出せないんですけど、今の2曲でよくわかりました。みんながめちゃめちゃ楽しんでいることを。(拍手)ありがとう。
もちろんね、声は出せないんですけど、マスクの下から、そしてペンライトとかね、みんなが笑顔なのがよくわかりました。なので今日はね、ファイナルですけども最後まで楽しんでいきましょう!」
拍手と、カンちゃんのギターがぐいーんと鳴る。
それに応えるように洸平さんは「イエィ!」。会場からクスクス笑い。
そしてステージの小さなテーブルに置いてあるペットボトルのドリンクをストローでチューチュー飲む洸平さん。そのときにキラキラ~という音響☆彡
「ちなみに。今日僕のライブ初めて来たって人?」と会場に問いかける。6、7割の手(ペンラ)が挙がった。
「うわぁー頭を下げよう。ありがとうございます!(バンドメンバーとともにお辞儀をする)めっちゃ嬉しいです。今日ね、聴いてみてですよ、松下洸平のライブ楽しいじゃんって思ったら、次も絶対来てください!俳優業をメインに活動しておりましたけれども、去年から音楽活動を再開して、こうしてライブを再開することになりました。
普段ね、テレビとかで見て知ってくださっている人たちにとって、僕がこうやってマイク持って歌っている姿って新鮮な方もいらっしゃるかもしれないんですけど。実はね、21歳の時に一度デビューしてるんですよ、音楽で。メジャーデビューしていて。で、そっから2年やったんですよ。で、ちょっとこう、21歳ですから、悩みもつきませんで、どうしたもんかな、と思いながらやってたらお芝居誘われまして。気付いたらお芝居も楽しいなーって思ってお芝居ずっとやってたんですけどね。
曲作り自体は18歳くらいのときからやっているんですね。で、今日のっけから、めちゃめちゃ懐かしい曲やっていいですか?
やっぱりね、いつまでも初心を忘れないでいたい、そんな思いを込めて、僕がね、18歳、19歳くらいのときに作った曲があって。ちょっと懐かしい曲を2曲続けてやってみたいと思います。
今日はファイナルですけど、みなさん最後まで楽しんでいってください!」
♪止まない雨
これは、洸平さんの最初のリリース曲。2008年6月25日の配信リリース。本当に原点の曲…!
ヒップホップテイストのノリノリの曲です。MVではハットをかぶってベストを着た21歳の洸平さんが絵を描いているところと青いパーカーで物憂げな洸平さんの両方の姿が観られます。
いま34歳の洸平さんがライブで軽快に歌っても全然色褪せない。
「♪君のせいだよ~」で会場を指差しするので、観客はきゃ~っとなります。
「ヘイッ!」で締めくくり、すぐに次曲。
♪涙の中に君がいる
洸平時代のデビューシングル「STAND UP!」のカップリング曲。当時はCD収録のみで配信はなし(現在は配信されています)。しっとりR&B調。歌詞も曲もよい名曲で私は大好き。
まさか聴けるとは思っていなかったので、この曲を仙台で初めて生で聴いたときは、顔を覆って泣いてしまいました。
いま歌っても全然いけます。色っぽくせつなく、終わりゆく恋を表現します。ファルセットが21歳のときよりさらに美しい。すごい。
洸平時代の2曲を歌い終えると、「ありがとう」とささやくように言い、そのまま
「♪We are One~~」と歌い始めました。
♪ONE
ミラボールが回り、会場は雪が舞うような白い水玉模様がキラキラ光る照明で幻想的。
高音域で技量が試される楽曲だけど、洸平さんはいつも軽々と声を出して歌います。
洸平さんはこの曲が好きで、「僕の曲じゃなかったらカラオケで歌ってると思います」といったことを、他の公演時に話していました。
歌い終わり、「ありがとうございます」とお辞儀。
「皆さん楽しんでますか? もうね、大丈夫。声なんて出さなくたって十分めちゃめちゃ届いてますから。ありがとうございます。な、最高!」
と、カンちゃんの方を見ると、カンちゃんがペンラを振る。他のバンドメンバーたちもペンラを振ると
「(それ)いいじゃん! 僕だって持ってんだから!」と洸平さんもニコニコしながらペンラを振ってみせたので、会場から笑いが。
「本当にねー今日が最後っていうのが本当に信じられなくて、まだまだやっていきたいなと思うんですけど。やればやるほどツアーっていうのは。
僕ね、ツアーっていうこと自体が、実は去年 HEARTtoHEART ってツアーやったんですけど、2回目なんですね。音楽を21歳にやり始めたころっていうのは、まだね、小さなライブハウスでしかできなくて、それはそれで僕にとってはすごくいい思い出なんですけど。こういう大きなハコでライブをやるっていうのが、僕にとってまだまだ未知の世界なんですよ。
だから、今年もね、一生懸命芝居しながらも歌は歌い続けていきたいなと思うので、こういう大きなところでライブをするっていう僕の修行にもみなさんお付き合いください。ふふっ」
ニコニコと話しました。会場は大きな拍手。
「だって、いろんなとこに行けるんですよ。わかります? ここまでこれるんだからっ」と言いつつステージ上手の端っこまで走って行き、手を振って「ハロゥ。すごいんですよ、ほんとにめちゃくちゃ広いところに…」と下手の方にも行きかけたが、「あ、後で行くわ」と途中で止まってしまった(下手の観客から声にならない溜息が聞こえてきました)
「いろんなとこでライブができる、自分のパフォーマンスができるってこと僕はすごく楽しくて、ぴょんぴょんぴょんぴょんいろんなとこ行きますから、あいつ楽しんどるなーと思いながら皆さんも温かく見守ってほしいんですけど」
「去年、改めてミュージシャンとしてデビューをすることになって、たくさんの人が助けてくれました。背中を押してくれたりサポートしてくれて僕の音楽人生の第二章が去年始まったんですけど、夏にリリースをしました。
そのときはね、たくさんのそれこそ未経験のこと、初めてのこと、音楽番組に出させていただいたりとか、いろんなことをやらせていただきました。僕にとっては、まあ2回目ですけどね、メジャーデビューは。この2回目はすごく特別で、あのときできなかったことを、ここでもう一度とかね、あの時お会いできなかった人たちと今こうして同じ空間をともにしていることの嬉しさも同時に感じているんです。
なので今回のもう一回目のデビューっていうのは僕にとって宝物だなって思ってます。その宝物を引っ提げて、いろんな経験をさせていただきました。僕にとってね、メジャーデビューの一発目のシングルっていうのは、すごくすごく気合が入った1曲だったんですけど、僕以上に気合が入っていたのがプロデューサーの松尾潔さん。松尾さんのおかげで、素晴らしい宝物をいただきました」
「僕ら世代にとって、松尾潔さんは青春の音楽、僕の青春を作り上げてくれた方って感じなんですけど、そんな松尾さんが、誰よりもこの曲を愛してくださいました。だから僕はこの曲をずっとずっと長く歌い続けていきたいと思っています。そんな僕の記念すべき2回目のデビュー曲ですね。これは40歳になっても50歳になっても60歳になってもずっと歌い続けていきたい僕の宝物です。『つよがり』」
♪つよがり
前日の東京初日に、プロデューサーの松尾潔さんと、ゴスペラーズの黒沢薫さんが会場に聴きに来られていました。ファイナルの本日はテレビカメラも多く入っていて、翌朝の情報番組で取り上げられるのでしょう(実際放送されました)。そういうこともあってか、松尾さんへの謝意を丁寧に話していました。
そして情感たっぷりに歌い上げる。最後のスキャットが洸平さんらしいと感じます。
と、すぐに次の曲のイントロが流れる。
ファンには懐かしい、愛しい曲。ファンにとっての宝物のひとつ・・・(。•ᴗ•。)♡
♪エンドレス
★ このタイトル「エンドレス」の言い方がめちゃくちゃ色っぽいのですが、配信だと一瞬しか映してくれてないのだけど、みなさんに伝わったでしょうか。ライブ中、一番色気が漂う瞬間です!この洸平さんのただならぬ色気と色香については、「記録①仙台」に詳しく書き動画リンクも貼っていますので、ぜひご参照ください! ↓
「エンドレス」はまだリリースされていない曲。洸平さんの公式ファンクラブ K’s Room 内の会員限定音楽コンテンツ K’s Studio にアップされていますが、洸平さんのピアノの弾き語りで収録されています。
2017年7月に開幕した舞台「音楽劇・魔都夜曲」でピアノ弾きの役を担うに当たりピアノを練習したことをきっかけに、同年8月に「エンドレス」を作り、9月にはピアノ弾き語りでYouTubeにアップしました(現在はK’s Studioのみ)。
昨年のライブでカンちゃんがアレンジし、ピアノ弾き語りの静かなイメージからグルービーで色香漂う楽曲になりました。
歌い終わりの「ありがとう」もささやくように色っぽい。
3)「最愛」愛とカンちゃんとのトーク&セッション
バンドメンバーはキーボードの晋さまとギターのカンちゃんだけ残る。
「ちょっと座る?」と会場に呼びかけ、よいしょっと洸平さんは椅子に座りました。
「僕も座りますから、ちょっと休憩しましょう」
「こんな感じでね、時々まだ音源化されていない曲っていうのも今日のライブでは何曲かやりたいなと思っていて。でもこういった曲もいつかみなさんの手元に必ず届けられるように頑張ります」
会場からはより大きな拍手!!ファンはそれを待ち望んでいるのだから、期待がこもっての拍手!
洸平さんはツアー中すべての公演で、「音源化されていない楽曲をいつか届けたい」との意欲を話し、その日が必ず来るのだろう、と思わせてくれていました・・・
「一曲やるごとに終わりが近づいていく・・・はーはー」と、洸平さんはわざと鼻息荒くして「悲しいーー」とおどけるように言ったあと…
「ちょっと去年をふりかえりましょうか。
去年はねぇ、本当にねぇ、たくさんのことがありましたよ。俳優業でいうと、連ドラ3本やったんですよ(会場拍手)。あ、拍手までいただいて、すみません。ありがとう。『知ってるワイフ』と、WOWOWの『向こうの果て』と、やっぱりね、記憶に新しいのが『最愛』というドラマですね」
会場大きな拍手。
すると、晋さまがキーボードで「最愛」の梨央と大輝のテーマソングともいえる「Familiar Arms」を奏ではじめた。
洸平さんは「ハッ」と大げさに晋さまをふり返り、「なんと!」と笑いながら「やめろよぉ。泣いちゃうだろ。ふふっ」と。
晋さまもニコニコ。
「最愛というドラマが僕にとっても印象的で記憶に新しくて、素晴らしい経験をさせていただいたなと思っています。なんと、最愛がギャラクシー賞を、12月の月間賞を受賞したということで、本当におめでとうございますということで。ね、すごいですね。久しぶりに最愛のインスタグラムをのぞいたら、なんか懐かしいツーショットが写っていて。一瞬であのときに戻るっていうかね、僕にとってまだまだ記憶に新しいです。
最近だとParavi とか配信のものでディレクターズカット版が放送されていたりとか、塚原監督と新井プロデューサーのコメンタリー、裏話最愛みたいなのがあったりして、そういうの時々家で観るんですよ。懐かしいなぁって、黒いなぁって思いながら(会場笑)。
僕にとって、ひとつひとつの作品はとても自分を大きく成長させてくれます。だけれども塚原監督と新井さんの2人と一緒に仕事をするっていうことはね、俳優にとってご褒美みたいなものなんですよ、うん。僕はMIU404という作品で初めてご一緒して、またいつかご一緒したいなと思っていたら最愛に声をかけてくださって。
それで一生懸命芝居しながらも何を考えるかっていうと、塚原監督が思い描いている世界ってどんなだろうなって考えてお芝居をつくることができるってことがとても大切だし、僕にとってはいい道しるべになっていたような気がします。監督が見ている世界っていうのはみなさんが見ている世界だと思います。視聴者のみなさんがどうしたら楽しんでくれるだろうって考えている、一番先頭に立っているのが塚原監督や新井プロデューサーだと思っていて、そこに全幅の信頼をおいて最愛という大きな船に乗り込んで旅ができたってことがね、僕にとって俳優にとっては宝物だったしすごくいい経験だなと思いました。いつしかね、作品のために、そして自分のために、そして塚原監督のために頑張ろうと思えるようになってきて、そんな迷いのない3カ月間って僕にとってはやっぱりご褒美だったなと思います。そしてギャラクシー賞までいただいて。僕がもらったわけじゃないんですけど、作品全体がね。
今日はね、最愛に携われた感謝と、ご覧になってくださった、そしてさっき手を挙げてくださいましたけど、最愛を観てライブに来てくださった方ももしかしたらどこかにいらっしゃるかもしれない。あの作品への愛をこめて1曲歌いたいなと思います」
そして「お水をば」と断って水を飲んでから
「最愛への愛をこめて、宇多田ヒカルさんの『君に夢中』」とタイトルコール。
♪君に夢中(宇多田ヒカルさんカバー)
仙台で初めて聴いたときは震えました。宇多田ヒカルさんの楽曲、歌い方は独特だから、カバーするというのが想像がつかなかったから。しかし、洸平さんは難なく歌い上げました。全く違和感がない。歌い続けてほしいと思ってしまうほどに素晴らしかったです。
他の公演で、「歌ってみるとわかると思うけど、これどこで息継ぎしたらいいのかわからなくなるんだよ」と洸平さんは言っていたので、やはり難しいのだと思います。全くそう感じさせず、軽々と歌っているように洸平さんは見えるのだけれど。
最後のコーラス部分を洸平さんがウィスパーボイスで「♪ハァーアアーハァーアアー」と歌う箇所は色っぽくて特に耳に残って離れません。
「人生狂わすタイプ」「序盤は完全ノーマーク」「ここが地獄でも天国」「バカになるほど君に夢中」
宇多田さんの歌詞は、まるで私の洸平さんへの思いそのもの。これは洸平さんを思う私たちのテーマソングだ、と心底思いました(*˘︶˘*)
歌い終わり、ステージ中央に洸平さんとカンちゃんの2人が座り、洸平さんはにっこりとカンちゃんに笑いかけました。
「ちなみに、ディレクターズカット版とは別に、塚原監督と新井順子さんがコメンタリーしているやつね、めっちゃ面白いですよ。1話5話10話やってくださっているんですけどね。1話だけちょっと見ようと思ったら全部観ちゃって。すっごい面白いんでね。ぜひご覧になってください。こんな言い方したら失礼ですけど、ダラダラしゃべってるんですよね。それが最高でね。またいつかご一緒できるように頑張らなきゃなー」
…と話しつつカンちゃんを見て
「オンギター、カンノケンタロウ!」と紹介。大きな拍手。
洸平さんが「カンちゃん!」と再度大きな声で言うと、
カンちゃんも「カンちゃんです」と。会場から拍手。
「わ、自分で言うた!こわっ!」と笑う洸平さん。
「ははは。こわっ」とカンちゃんも。
もう既にほっこりの2人 ♡♡
声が出せたなら、「カンちゃーん」と何度も声援が上がっていたと思う。私もマスクの下で心の声で叫んでいました。
(以下、洸平さんとカンちゃんの掛け合いの部分は名前を略します)
洸「カンノケンタロウとはすごく長い付き合いでして、僕の曲のアレンジ、彼が全部やってくださっているんですね。『FLY&FLOW』も『 STEP!』も。去年リリースしたオリジナルの楽曲は全部カンちゃんがプロデュース、そしてアレンジやってくれているんですけど、付き合いはもっと長くて。僕が18、19かな、初めて会ったんですよ。同じ音楽の学校の仲間なんですよね。カンちゃんは学科が違ったんだよね」
カ「そう。学科と学年も」
洸「学年も1個上なんですよね。で、学生時代にね、意気投合して何か一緒にやろうといって2人で路上でライブとかやってたんですよ。深夜のクラブで歌ったりとかね」
カ「うん、懐かしいね」
洸「懐かしいですね。僕はね、カンちゃんの弾くギターの音色っていうのがものすごく当時から好きで・・・(カンちゃん、ほぅっという表情)エモいっていうんですか」
カ「んふふふ」
洸「エモいっすね」
カ「エモい?」
洸「エモいっすね」
カ「あざーっす」
洸「それが好きで、ずっと一緒に学生時代はやってました。だけど僕が1回目のメジャーデビューのときちょっと音信不通になって。別に仲たがいしたわけじゃないんだけど…」
カ「ふふ、音信…連絡をあんま取らなくなって…」
洸「そう、連絡をあんまとらなくなって」
カ「音信不通じゃない(笑いながら)」
洸「そうね、音信不通じゃないね(笑)。あんま連絡取らなくなって。そうこうしている間にね、何度も説明してごめんなさいね、僕役者になったんですよ。役者やりはじめてから、そういえばカンちゃんどうしてっかなってふと思い出してね。数年経って僕が舞台とかずっと頑張ってたときに、共通の知り合いを介して、カンちゃんって何やってるの?って聞いたら、いま Nulbarichってバンドでギター弾いてるよ。武道館とか横浜アリーナとかでライブやってるんだよカンちゃん、って聞いて。
そうなの?? 聞いてねえよって(笑)」
カ「ははは」
洸「でも、やっぱりカンちゃんはカンちゃんでミュージシャンとしてぐっと羽ばたいていって。こうやって一緒にライブやることになって、今回ベースの永井隆泰くん、タカっていうのもNulbarich のメンバーなんですけど、素晴らしいミュージシャンを集めてくれてまたこうやって一緒にライブをするようになったんですよ。
そもそもカンちゃんは音楽を始めたきっかけって何だったんですか?」
カ「きっかけは、ふふ…なんでもないです(いたずらっぽく笑う)。
ふふふ・・・(ここからは真面目な表情になって)ギター始めたきっかけは、中学生のときに、学校の中でエレキギターが流行って、友達が先に始めて、ちょっと弾けるようになったから聴いてくれよって言われて」
洸「へーっ」
カ「友達んちで5人くらいで集まって」
洸「その友達もすごいね。度胸あるね」
カ「そ。で、覚えた曲を流して、みんなの前に立って聴いてくれって1曲披露されて。見ている4人は感動しちゃって」
洸「響いた!?」
カ「かっこいいーー! もうその日に、雑誌の後ろの方にあるギターの入門セットみたいなのを、取っておいたお年玉で買って。そっからもうずっとギター」
洸「あ、そう。それ何歳のとき?」
カ「中2かな」
洸「中2かぁ。なるほどね、そうだったんだ。
なんでこんな話をしたかって言うとさ、カンちゃんも僕も何かを好きになったときのきっかけって、忘れたくないじゃないですか。僕で言えばね、たとえば音楽…の話は結構いろんなところで話しているんですけど、たとえば俳優になったきっかけって僕は舞台だったんですよ。当時あんまり僕のライブってお客さんがまだいなくて、そんなときミュージカルのお話いただいて出ることになって。お芝居なんてやったことないのに、俳優になろうと思ってなかったし、でもなんか楽しそうって思って。舞台に立ったらさ、別に僕を観にきてくれたわけじゃないにしても満席のお客さんがいるっていう、これにズキューンと感動したの。
で、ミュージカルだったからさ、ありがたいことに1曲ソロのナンバーまで用意してもらっちゃって。
うれしいーー僕の歌を聴いてくれる人がいるーって。そういうささやかな衝撃ってのがさ、未だに忘れられなくて。
で、去年メジャーデビューすることになって、自分の音楽の原点てなんだっけな、好きになったときの気持ちって絶対忘れたくないなって思って曲を書いたんですよ。
それが、去年ね、HEARTtoHEART っていう初めての僕のツアーで披露した『HEART』っていう曲だったんですね。カンちゃんと一緒に作ったんですけど。
みなさんにとって一番最初のきっかけ。なんでもいいんですよ。旦那さんを初めて好きになった瞬間とか、愛する人を好きになった瞬間とか、大好きなものに出会ったときの気持ちをいつまでも忘れないように、僕は曲にして残しました。
もしよかったらみなさんも好きなものを好きになったときの気持ちを思い浮かべながら聴いていただきたいと思います。『HEART』」
そう言って、カンちゃんのギターに合わせて歌い始めました。
♪HEART
昨年のライブで初めて披露された曲。昨年はエモーショナルなバンド演奏でした。今回はカンちゃんのギター1本で。それもまたエモい。どちらのバージョンも良いなぁ。
カンちゃんがギターを弾きながらちょいちょい洸平さんを見る。もちろん音を合わせるためなんだけど、優しそうな眼差し…エモい・・・
間奏では洸平さんもカンちゃんを見てニコニコ。目が合って2人にっこり。
「HEART」はとにかく歌詞も曲も良い。昨年のアーカイブで歌詞を書き起こしたほど私は大好きな歌です。
仙台で1年ぶりに聴いたとき、やっとまた聴けた!という喜びで顔を覆って泣いてしまいました。
洸平さんの温かい人柄がそのまま描かれている。
大サビは特に心を揺さぶられます(この歌のことも、特に歌詞を中心に、「記録①仙台」に詳しく書いてあります)。
洸平さんは優しい表情のまま歌い終わり
「ありがとうございました。『HEART』という曲を聴いていただきました」とお辞儀。
バンドメンバーがステージに戻ってくる。
洸「いや今さぁ、僕、十数年彼と一緒にやってるんだけど、初めてですよ。隣で歌っててパッと見たら中学2年生のカンちゃんが見えた。なんかちょっと泣きそうになっちゃって」
カ「ははは。鼻水出てた?」
洸「鼻水だらっだら。わーーちょっとグッときたなぁ今。カンちゃんの少年が見えたわー。いやぁよかった」
ニコニコの洸平さん。
でも気持ちを一気に切り替えて
「もしよかったらみなさん立ってまた一緒に踊りませんか。イヤァ」
と言って軽く踊ってみせる。
「べつに立たなくてもいいんですけど、立ちたかったら踊りましょう。オーライ! ね、もう終わっちゃいますよ。本当に」
と、ここまでちょっと寂しそうに言っていると思ったら
「まだだけどな!!」と、急に強気な大きな声で言ったのが可愛かった。
「あのーみなさんは、今年のお正月は何をしてましたか?
・・・しゃべれない。わかっているんです。配信、みんなハロー。ごめんね。ちゃんと楽しんでる?楽しんでますか?
お正月はね、僕は毎年帰るんです、地元に。だけどね、やっぱちょっと今年はね…忙しかったのももちろんありますよ。30日にゴチの生放送があってあんな結果になってしまって、31日には泣き腫らした目を氷で冷やしながらカウントダウンTVの生放送出たんですから、そんで3日からオールナイトニッポンの生放送があって…」会場拍手。「ありがとうございます」
「・・・っていうのもあったんですけど、毎年実家に帰ると、幼なじみがいて。生まれたときから一緒の友達が4人くらいいるんです。ゼロ歳から一緒のお友達がいてね、幼、小、中まで一緒でね。いまだにその人たちとお正月は帰って飲むんですよ。でも今年はね、去年もですけどやめました。こういうご時世ですから、たくさんの人に迷惑をかけたらいけないと思って。会わなかったんですよ。ゼロ歳から一緒で大人になってからも毎年1回は顔を見ていた友達と会えなくてね、なんかすごく寂しくてね。僕東京出身なんでわりと近いんで帰ろうと思えばいつでも帰れるんですけど、帰れると思うと帰らないですね。お正月に会って今年も1年よろしくエイエイオーみたいなのをやれなかったのが寂しかったんですけど」
「みなさんにも同じような経験があると思います。会いたくても会えない人がいると思います。それはコロナ関係なくてもいいんですよ、離れて暮らす家族や恋人がいたりとかね。すぐには会えないと思うんですけど。
僕はね、一昨年の緊急事態宣言のころに、すごくみなさんが大変なころね、自分に何かできないかなぁと思ってね、『みんなが見てる空』って曲を書いたんですよ。寂しいなぁ、会えないなぁって思ったときにぱっと空を見上げたら、その空はその人が住む街までつながっている、という歌です。
僕はねえ、自分でこの曲を書いてみなさんにお届けしてこうしてライブで歌ったり『つよがり』のカップリングにも入ってますけどね、みんなのためになればいいなと思って、僕の微々たる力ですけど。でも今年の正月友達に会えなくて寂しいときに、『みん空』をね、みんぞらって呼んでるんですけどね、僕たち。聴いてみたら、誰よりも僕に響いてきてさぁ。
そう…でもね、今日泣く泣く断念されたお客様もいらっしゃると思います。配信で見ている人たちもたくさんいると思います。みなさんにもいつか必ず会いたい。会いたいんだ!(配信のカメラに向かって言う)
それまで僕は歌い続けます。それが僕にできることかなって思いました。歌い続けていたら必ず、今日諦めた席に座るはずだった方、あそこに立って踊るはずだった方、泣く泣くチケットを手放された人たちに、絶対に会うんだ、僕は(自分に言い聞かせるように)。
だから歌い続けます。それまでは、とびきりのハグは会えたときのためにとっとこうと思います。皆さんが寂しい思いをしたらちょっと空を見上げてみてください。空はつながってますから。もっと言えば、見てる星だってみんなが見てる星ですから。そういう歌です。一緒にクラップしながら楽しんでってください」
4)ノリノリで一気に終盤へ
♪みんなが見てる空
「一緒にクラップしよう。いいね!」「大丈夫、ちゃんと届いてるよ。ありがとう!」
・・・とイントロで言いながら歌い始めました。伸びやかな声。
ステージを動き回る。ギリギリ前面まで来てくれたり、両端ギリギリまで行く。配信用のカメラにも向かって歌う洸平さん。
いつもいつも私を支えてくれた歌。仕事帰り、疲れているときに聴くと、必ず涙ぐんでしまう大好きな歌。。( ´•̥ו̥` )
アウトロは「♪ラララ― フウゥー オゥイエー」などライブならではのアドリブが美しいファルセットが入って締めくくり。
そして畳みかけるようにアップテンポの次の曲が始まります。
♪彼方
ノリノリの曲なのでペンラも大きく揺れる。洸平さんも左腕を振って見せる。舞台狭しと動きまわる。くるくる回って踊る。
最後の「♪ラーラララララーラララーラー」のコーラスの部分で「心の声で歌おう!」と会場に笑顔で呼びかけ。
「ありがと~」とノリノリのまま、さらに次の曲へ。
♪KISS
これもまだリリースされていない、K’s Studio にアップされている曲で、今回のライブで歌った未発表曲のなかでは一番古い。調べてみると、2015年8月にアップして、同年11月2日のライブ「CALM」で歌ったそう。ギター1本を伴奏にしっとり歌っているバージョンが K’s Studio には収録されていますが、片思いするせつない女子の気持ちがこんなにわかるなんて、さすが洸平さん、女子力高いわ…と以前思いながら聴いていました。
そのせつなさマックスの曲を昨年のライブでカンちゃんがノリノリバージョンにアレンジし、ダンサブルな曲に生まれ変わったのです!洸平さんも踊りまくり。
さて洸平さんが歌い終わるなり、ファンの往年の心のヒットソングのイントロが・・・🎶
♪STAND UP!
ノリノリのイントロが演奏されているなか
「ヘンズアップ! フゥーーー! みなさんありがとうございます。
すばらしすぎるよ、すばらしい! もっといけますかぁ?! フゥーーー!
声なんか出さなくたってぇ! 皆さん準備はいいですかっ! レッツゴー!」
と掛け声を入れて左腕を大きく振り始めました。
観客も完全に同調してペンラを大きく大きく振る。
洸平さんは観客席を見て「それそれ!」と。
歌っている最中も、「ホウッ!」「ナイス!」などのアドリブ満載。
青いペンラを大きく振る観客。青い光の海。
この曲は会場が一体化する。観客もバンドメンバーもノリノリ。
洸平さんの2008年11月5日のデビュー曲。
歌詞も曲も本当にいい。CDの伴奏も豪華。なぜこれがヒットしなかったのか不思議で仕方がない。それだけCDが冬の時代だったということなのでしょう。
歌が、曲が、良いだけでは、売れない。
だからこそ、今回の再デビューは、いろいろな人の力を借りる必要があったのでしょう。
わかっていることだけど、考えるといろいろとせつない。
でも歌っているときは、最高にハッピーなのだ。
「みなさん、ナイス!」
アウトロの最後の最後まで、アドリブで高らかに、でもソウルフルに、洸平さんは歌いあげました。
この次に、とんでもなく高音で歌わないといけない曲が控えているというのに。そんなことは洸平さんはおかまいなしなのです。観客を喜ばせるために、いつだって全力。絶対に手を抜かない。2200人の観客が全員自分を見ている。自分を見て必死でペンラを振っている。配信のみんなも見てくれている。それに応えたい、という気持ちがあるのでしょう。
そして、やはり歌うことがとにかく楽しく気持ちがよいのでしょう。
ライブ冒頭で、「こんな大きなホール、楽しくてぴょんぴょんいくよ」と言っていたけれど、その通りに飛び跳ねていました。今ここでどうにかなっても後悔はないかのように。
私は洸平さんの舞台を何度も見ていて、いつも全力投球で、このまま体力が持つのだろうか、声が持つのだろうか、と心配してしまうほどなのだけど、それが洸平さんのスタイルなのでしょう。だからこそ、私はこんなにひかれてしまうのだろうと改めて思いました。
歌い終わり興奮の渦が冷めやらぬなか、洸平さんはドリンクをチューチュー飲み、一息ついてから
「すごいじゃん!」と会場にくしゃっとした笑顔を向けました。
「すごいよ! ひゃく・・・150点!! ありがと!」
「STEP!」では120点と言っていたのが150点にアップ。200点とか軽々しく言わないところが、なんとも洸平さんらしくて良き!
「『STAND UP!』という曲が、21歳のときに作った曲なんで、ちょっと若干はーはー言うとりますけども…でもやっぱ楽しかったです。本当にありがとうございます!」と深々とお辞儀。
5)サプライズなお知らせ!からラスト
「ここで…今日はまだ音源化されてない曲もいくつかやりましたけども、お知らせでーす!」
会場拍手―――!!
昨年のファイナルでは、再メジャーデビュー宣言がありました。今回のライブでもファイナルで何か発表があるかな、と思いつつ、12月22日にミニアルバムが出たばかりなのに、新曲リリースの話などするのだろうか?と半信半疑だった私でした。
しかも、そのお知らせは単なる新曲リリースではなかった・・・この部分を書いているだけで涙が出てしまいます(>_<)
「なんと、今年の春にですね、いま歌った『KISS』という曲が・・・(ここで既に会場は大拍手!)配信でシングル化されてリリースすることが決定いたしましたーーー!」
左手を天に突き上げて喜びを表現する洸平さん。バンドがお祝いに奏でるリズムに合わせて、「♪オウッ エィッ エィッ」とヒップホップのアドリブを発する洸平さんだでしたが「ってどういうノリそれ? 難しい!」とおどけて、話を続けます。
「『KISS』、僕も大好きなスーパースーパースーパーダンスチューンなんですけど、これをさらにパワーアップさせて、今年の春、ちょっと詳細な日程はこれからですけれども、配信でシングルになってやりますんで、みなさんお楽しみに!
こういう形でですね、まだまだこれからも自分で作った曲、過去に作った曲なんかもね、ちょっとずつ形になっていければなと思っておりますので、皆さん、心待ちにして待っていただけると嬉しいです」
喜び一杯の表情で話していました。
「仙台から始まって名古屋、大阪、そして東京2daysとやらせていただきました。中野サンプラザで自分がワンマンを出来る日がくるなんて、本当に思ってもなかった。だけど心のどこかで…僕はここにね、お客さんとしてアーティストのライブを観たことがもちろんあります。そのときに、自分はまぁここには立てねえか…なんて全然思わなかったです!」
開場から笑いと拍手。この自己肯定感の高さが洸平さんの強みであり、ここまできた原動力なのだろうと思います。
「いつかぜってー立ってやるって思ってた。でもこの夢を叶えてくださったのは、僕一人の力ではなく、今日もこうやって演奏してくれた愛すべきメンバーのみんな、そして何よりもみなさんのおかげです。ありがとうございました。
僕は一人でここに立っててもしょうがないですから、そして、やっぱり曲がなければ歌い手というものは成立しない、当たり前のことですけど、曲があって初めてみなさんとこうしてライブを通してコミュニケーションがとれる。
だからこそ僕はこれからも曲を作り続けていきたいし、去年たくさんの宝物、松尾潔さんによって生み出された愛しい愛しい曲たちを持ってこれからも歌い続けていきたいんです。
去年の12月22日に発売されたこれ、「最愛」の撮影をしながらレコーディングしてたんですけど。レコーディングというのはすごくバタバタしていて、完成して、音楽番組やライブで歌わせていただいて、歌えば歌うほど、はぁ、なんて愛しい曲なんだろうと思える1曲になりました。この曲も『つよがり』同様、10年後も20年後も30年後も歌っていきたいと思っています。
聴いてくれるみなさんがいて初めて僕はここに存在することができる。僕にとって最愛な『あなた』はみなさんのことだと思っています。こういった時期ですけどもしっかりとマスクをして感染対策をしながら楽しんでくださったみなさんには本当に感謝しております。どうもありがとうございました」
「いつか、それ(マスク)を取って、うわーっちゅって(左手の拳を上げる)、はしゃげる日が絶対に来ます。絶対に来るから。それまで歌い続けるんで、この曲とともにね、みなさんにとって大切なあなたを思い浮かべながら聴いていただきたいと思います。
本日はどうもありがとうございました」
と、これで本日最後の曲であることを予告して、歌いはじめました。
♪あなた
キーが高く、生で歌うときはサビの高音を出すときにかすれることもある難しい歌ですが、今回のライブではきれいに出ることが多かった。ファイナルの今日も、それまでの楽曲をかなり声を張ってボリューミーに歌っていたので喉は酷使されていたはずなのだけど、声はよく伸びていました。大サビで少しかすれても持ち直して歌い切りました。
「ありがとうございました」と大きく手を会場に振って退場・・・
6)アンコール
ここからはアンコール。拍手が続きます。絶対に出てきてくれるとわかっているので安心しながらの拍手ですが、次の登場までにステージにある仕掛けをする必要があるので、少し時間がかかるのです。
暗転したステージに小型のグランドピアノが運びこまれ、洸平さんが入ってきて、照明が付くと拍手が止まりました。
♪握手
これもまだリリースされていない。洸平さんが30歳になったときに未来の自分にあてて作った曲。2017年春に作り、同年12月10日の洸平さんのライブ「Acoustic Live」で歌った映像を収録し、2018年5月に K’s Studio にアップされました。このときはアコースティックバンドとともに歌っているのだけど、今回のライブは洸平さんのピアノ弾き語りバージョン。素晴らしかったです。
仙台のライブハウスではキーボードでしたが、名古屋からは小さなグランドピアノが運びこまれて弾いていました。
大サビの「このストーリーの主役は僕さ。誰にも譲れない」が、いつ聞いても心に響きます。伸びやかな声で気持ちよさそうに、満足そうに幸せそうに歌っていました。
「ありがとうございました。アンコールどうもありがとうございます」
「バンドメンバー、カモン!」と言ってメンバー紹介を丁寧にします。
「仙台から僕をずっとサポートしてくれた愛すべきバンドメンバーを紹介したいと思います。
オンキーボード、平野晋介!晋ちゃん!
オンベース、永井隆泰!オトコマエやなーええ?もうほんとに(笑)
オンドラムス、海老原諒!エビちゃん!エビちゃんだ!(エビちゃんがおどけて両手を広げる。エビちゃんは、先述の2017年の「Acoustic Live」でドラムスとして参加していた人で長いお付き合いです)
オンマニピュレーター、足立賢明!賢明さん!
オンギター、カンノケンタロウ!」
と、ここで、恒例のカリスマ販売員タイムが始まりました。カンちゃんとの掛け合いも漫才のようです。
「本当にね、みなさん、ありがとうございました。終わっちゃいますけど。ご好評いただいておりましたキャンバスグッズ、パーカーね、今日も着ていただいております。ありがとうございます。ありがたいことにですね、完売しております。さーせん」と頭を下げる。
「そのほか、キャンバスグッズたくさん作らせていただいたんですけど、どれも完売となっております。すまねえ。ただですね…ちょっとひとつだけ。もうちょっと在庫がある、というものが1個ありまして、ご紹介していいですか…(会場笑)カバンをね、私たち作りまして。すいやせん。キャンバスバッグっちゅってね、これがいいんですよ。本当に。世界一シンプルなバックとして」
カンちゃん「世界一!」と合いの手。
洸「いや、ほんとなんですよ。世界一シンプル。ここにゴールドのCANVASっていうメインのロゴが入っていて」
カ「いいですねえ」
洸「いいよねえ。これがまあ軽い。こんなに軽いカバンが世の中にあるのかって言うくらい、軽い。なんていうんですかね、この高級感のある、レザーのね」(会場笑)
カ「うん、一番いいんじゃない?」
洸「一番いいよね」
エビちゃん「ちょうどいい」
洸「ちょうどいいよね。STEP! の歌詞のあそこさぁ『ちょうどいい!』に変える?(笑)」
エビちゃん「『キャンバスバッグはちょうどいい!』にしましょう」
洸「もしよかったらお帰りの際に、記念にね、もう今日で終わりですからね。すみません、お願いします」と、ニコニコ。
グッズのパーカーは毎回すぐ売り切れる人気商品。会場で着ている人も多いです。バッグもシックな色合いの合皮でステキなデザインで、私は普段使いしてます!でもお値段のこともあるのかまだ在庫があるようで、バッグのセールストークはライブ恒例となっていました。毎回テーブルから引っ張り出してくるからか、この日はバッグにシワもよっていて、洸平さんはそれを直すこともしないまま話し続けて…面白かったです!
「我々今回、CANVASという名前でツアーを進めてまいりました。そもそもなんでCANVASかってことですよね」と、最後のMCが始まった。
「タイトルどうする?って話になったときに、そのときはまだミニアルバムの制作中だったこともあって、ミニアルバムにかけてどうのこうのってことができなくて、だったら自分のつけたいタイトルでいいじゃないかということになってCANVASとしました。
これはね、僕はね、絵を描くことが結構好きでね、よく絵を描くんですけど、真っ白いCANVAS見ると異常に血が騒ぐんですよ。白ーい壁とか見ると、うわぁ描きてえって思うんですよ。これはもう、絵を描く人間にとっては性といいますかね、しょうがないんですけど。そこにね、たくさんの色を載せて、1枚の素晴らしいCANVASというツアーの絵が完成したらいいなぁと思ったんです。
僕ら自身で色を塗ってリハーサルを重ねてみんなで音を出して、たくさんの色を載せてきました。
それが仙台から始まって、ここ中野サンプラザでさらに皆さんがたくさんの色をつけてくれたおかげで、CANVASという作品がめちゃめちゃ素晴らしい作品になりました。ありがとうございました。
だから、CANVASっていうツアーはみんなで作った1枚の作品だと思っています。僕はこれから先また俳優業に戻ったりしますけども、変わらずに歌い続けていきますし、歌っている姿、まだまだ歌い手としては半人前なんですけど、ちょっとずつ歌上手くなってまたみなさんと一緒にね…ライブしたい!(拍手)から、今日来た人は絶対次も来るように!(抑揚をわざとつけた話し方でお茶目に)
そして配信のみなさん、いつか会いましょう。僕らはいつでのウエルカムですから」
「ツアーを経験してね、改めてツアーというのは旅のようなものだなと思いました。行く先々でいろんな人たちに出会いながらみなさんを大きな船に乗せて、旅してまいりました。今日で最終地点です。だけど僕たちの旅路は続きます。みなさんはその船の乗客だと僕は思っています。
みんなと一緒に新しい世界見たい。もっともっとすごい景色見たい。だから、この船から、降りないで~~~ッ(洸平さんがおどけて言ったので、会場は笑い声)降りないでくれ~~絶対楽しいから。任して。みんなでもっともっと素晴らしい景色見に行こう。その景色には、君もいる。本日はどうもありがとうございました」
そう言って、深々と礼。洸平さんのお辞儀は舞台のときのようにいつも丁寧です。
そして始まったオーラスの曲は・・・
♪旅路
ミニアルバム「あなた」に収録されている洸平さん自作の曲。歌詞がとにかく泣ける。私は繰り返し聴いています。
「歌っても歌っても 船を漕ぐように歌っても 離れない 故郷の灯り」
これは…なかなか苦しい。苦しさが体感として伝わってくる。
船を漕いでも漕いでもなかなか前に進まず、故郷を離れて遠くへ行きたいのに、行けない。魅力も嫌気も両方あるであろう故郷のさまざまなしがらみや重たさは、なかなか自分を離してくれないのだろう。そうしたものが、水の重たい抵抗感。前に進めない焦燥感。やるせなさ。苦しさの比喩として伝わってきて、私は葛藤だらけの自分の思春期青年期を思い出しました。
この苦しさは、きっと多くの人が経験して知っているものでしょう。それを、洸平さんはこんな風に表現するんだ。すごいな、と思いました。
この曲の途中から、ステージの背景がCANVASとなり、冒頭と同じような映像が映し出されました。
このときはモノクロなのですが、その理由を、洸平さんの先ほどの挨拶を聴いてわかったような気がしました。敢えてモノクロにして、色は私たちそれぞれが好きな色を載せていけばよいということなのだろうと思ったのです。
洸平さんを船頭にした大きな船は力いっぱい海を漕ぎ出すのでしょう。いろいろな抵抗があり、なかなか前に進まなくても。
でも私たちは知っています。洸平さんには前に進む力があるということを。嵐のなかでも転覆せずにじっと耐え、そのときに出来得る限りの努力をし、針路を誤らずに進み続けるということを。だからこそ、今の洸平さんが居るのだということを。
だから、船から降りるわけがない。洸平さんがたどり着けるように、ファンとして少しでも力になりたい。洸平さんが見る景色を私も見たいから。
そんなことを思いながら聴いていました。
洸平さんはこの歌を力強く男らしく堂々と歌いました。
歌が終わり、演奏だけになると、バンドメンバーが一人ずつ退場していく演出です。
まずはベースのタカさん。次にキーボードの晋さま。マニピュレーターの賢明さん。ドラムスのエビちゃん。
洸平さんはみんなとそれぞれグータッチをしてねぎらいます。エビちゃんとはグータッチのあとお互いに片手だけで背中ポンポン。
一人退場するごとに、生の音がひとつずつ減っていく。
最後まで残っていたカンちゃんがギターを置いた。
カンちゃんが洸平さんに近付き、グータッチをしたと思ったら、2人は引き寄せられるかのように一瞬ハグをしました。本当に一瞬の出来事だったけれど、2人の深い友情に感動しました。コロナ禍で打ち上げもできず、抱き合って喜ぶことも握手することすらできない状況。一昨年からずっと洸平さんとともに音楽を作り上げてきた同志であり戦友のようなカンちゃん。何度もハグして喜び合いたい瞬間があったことでしょう。それを我慢して、死ぬほど我慢して、でもこの日、ライブツアーファイナルの最後の最後で、突き動かされるかのように「とびきりのハグ」をお互いに求めたのでしょう。そうでないと終われない、そんな気持ちだったのかもしれません。泣ける・・・( ´•̥ו̥` )
カンちゃんも退場したあと、ステージに一人で立った洸平さんは言いました。
「ありがとうございました」と肉声で。喉が枯れることも気にせずに大きな声で。舞台の上手と下手ギリギリまで行き、手を振り、配信カメラにも手を振り、センターに戻ってきてマイクを持ち「また会いましょう!」「気を付けて帰ってくださいね。ありがとう」と言った後、一呼吸おいてから
「好きやよ!!」
「最愛」の大輝の台詞を最後に言うことは、ツアー中の恒例となっていました。そしてステージからはけるときに、笑顔で両手を大きく振りました。
ここで洸平さんは投げキッスをすることが多かったのだけど、ファイナルではナシでした。
忘れたのかな、と思うけれど、「KISS」のリリースを発表してくれたから、そしてそれは投げキッスよりもずっと嬉しかったから、よしとしましょう(*^^)v♡♡彡
これで本当に終了。本当はこの後も拍手を続けて再度のアンコールを求めたかったのです。昨年のファイナルでは、規制退場のアナウンスが流れるなか、鳴りやまぬ拍手に応えて洸平さんは少しだけ顔を出してくれたので、今回もファイナルだから、と期待して拍手していたのですが、中野サンプラザは規制が厳しく、男性スタッフが大きな声で規制退場のアナウンスをはじめ、会場の照明もつき、他のスタッフも会場に一気に出てきて、これ以上拍手を続けられない状況となりました。残念……ヽ(;▽;)ノ
5、中野初日
★1月19日(水)開場17時30分、開演18時30分
土日の名古屋、大阪公演から2日空けての中野公演。疲れも感じさせず、リラックスして楽しそう&元気一杯でした
★衣装
黒地セーターの方でした。今回はこの黒地セーターとピンクシャツの2パターンあり、これまでのインスタなどにアップされている写真は黒セーターでしたが、ピンクはファイナル用だったんですね。
★ファイナルと異なっていたMC
・冒頭、「中野ーーーサン!」と大きな声で言って皆を笑わせてくれました。
・「止まない雨」「涙の中に君がいる」を歌う前に、「降りてこいハタチの俺!」と叫ぶことが名古屋、大阪と続いていて、この日も叫んでいました。このフレーズが気に入ったようだけど、ファイナルでは忘れちゃったのかな?
・大阪公演は2400席。中野もほぼ変わらない約2200席で、ぎっしり埋まった観客席を観ながら、「去年は(コロナ禍で)半分の人しか会場に入れなくて…ああ、すごいな。この景色をみんなにも見せてあげたいな」と感慨深げに話していました。
・中野サンプラザでワンマンライブできるなんて!と喜び、このホールで毎年やっているアーティストがいる、それは山下達郎さんだ、とカンちゃんに話していました。
・洸平さんが歌の道に進もうと決心した「天使にラブソングを2」のウーピー・ゴールドバーグと少年の話を久しぶりにして、「♪ラララララ~」とアカペラでその場で声を出してくれたのがすごく嬉しかったです。
この様子は、「ENJOY HOME CINEMA Vol.2|ELLE Japan(2020年6月)」の動画に似たような様子が入っているので、ぜひご覧ください! ↓
・「ゴチ」の話になり、1年前にオファーをいただいて、登場するときに仮面をつけて…という話をしたとき、「何になったんだっけ?…コアラ?」と。私を含む数人がずっこけながら、なんとかウサギだと伝えたかったけれど声が出せないので、両手を頭の上に伸ばしてウサギの耳のようにぴょんぴょんひらひらさせました。同じような動作を何人もの人が一斉にしていると、洸平さんはやっと「あ、ウサギだ!」と思い出してくれました。
それにしても、メイクも大変だったろうにあの強烈だったウサギの扮装を忘れるとは、それだけ忙しい1年だったということなのでしょう。
・うたコンに出演したという話のとき、司会の谷原章介さんが、洸平さんが歌っているときにステージの袖で踊りまくっていたそうで、その激しい縦ノリの真似をしながら、「(「つよがり」は)そんなに踊れる曲じゃないと思うんですけどねー」と。谷原さんて良い人だなあという印象を持ったのでしょう、ニコニコ笑いながら話していました。
・「ONE」が好き。自分の曲じゃなかったらカラオケで歌いたい、という話もこれまでの公演で何度か話してきたけれど、この日は、前方に若い男性客が数人いて洸平さんからも見えたからか、「男性は歌ったらいいですよ。あのね、『♪ポケットのなかー』のところをキュンとするように歌うのがポイントですよ」と話していました。
男性ファンがもっと増えるといいな、と私も思います。
・松尾潔さんが黒沢薫さんとともに来ておられました。他にもたくさんの芸能人や音楽・舞台関係者が中野の2日間で来られていました。
6、おわりに
仙台、名古屋、大阪、そして東京・中野と、私は今回のライブツアーも全公演に参加しました。収容100%だったこともあり、昨年よりもチケットは容易に取れました。お友達にも協力してもらいました。もちろんこんなラッキーなことが続くわけがないけれど、人生は何があるかわかりません。当落関係なく、私自身や家族の事情でライブに参加できないときも当然あるでしょうから、「行けるときは無理をしてでも行く」と私は決めています。洸平さんの船に、できるだけ長く乗り続けることができますように。
さて、全公演参加して思ったことです。
今回は仙台が500人規模のライブハウスでした。フラットな床にパイプ椅子を並べる会場。コロナでなければスタンディング形式でも可能な場所です。ステージが小規模でプロジェクションマッピングの幕を降ろすことはできなかったけれど、この小規模だからこその良さがありました。まず、ステージが近い。洸平さんがすぐそこに居ました。会場全体がアットホームな雰囲気で、洸平さんはこういう場所でやってきた年月の方が長いから、親しみ深いのだろうと思います。今後、洸平さんの人気はますます上がるでしょうし、大きなホールでのライブが続くようになるでしょう。けれど、こうした規模のライブはとても愛しい。仙台に参加できて良かったと、私は心から思うのです。
名古屋。ここで初めてCANVASツアーの演出を披露しました。名古屋の座席数は1552席。駅前の公園の中にある美しい公会堂が舞台でした。規模もちょうどよいと思いました。名古屋は洸平さん自身も思い出深い場所だと語っていたけれど(記録②参照)、観客は地元の人だけでなく東京からも大阪からもアクセスしやすいので、バランスよくいろいろな人が参加していて、洸平さんのMCも非常にバランスが良かったです。東京での公演は業界人やマスコミが来るので話しにくいことなども、多少ハメを外して話すことができる、そんな気楽さ、リラックスした感じを洸平さんから受けました。声は名古屋が一番出ていたように感じました。
大阪。大阪はすべてが濃くて独特です。私自身生まれも育ちも関西なのですが、現在は関西を離れているからこそ、その濃さがわかります。洸平さんがお茶の間で有名になった朝ドラ「スカーレット」の撮影場所が大阪だったこともあり、洸平さんも大阪を第二の故郷と呼び関西弁を話します。MCは大阪独自のものが多く、関西人の観客はとても嬉しかったことと思います。
中野。東京であり、ファイナルということもあり、芸能人や業界関係者、マスコミが多数訪れていました(きっと洸平ママンもおられたことでしょう…)。洸平さんのMCも当然それらを意識したものになりますので少し様相が異なります。それでも、ツアーファイナルというのは絶対に行きたい公演ですし、今回も自作曲「KISS」リリースのお知らせがあり、歓喜する洸平さんの姿を生で見ることができました。私は在京なので行きやすさからも東京はありがたいです。
こうしてふりかえると、すべての公演が、それぞれ独自の良さを持っていると思うのです。
来年以降も洸平さんはライブツアーを年に1回は行うことでしょう。どこの公演に参加しても、絶対に楽しめる。それが洸平さんのライブなのだな、と改めて思いました。だから私は、絶対に船からは降りません (*・ᴗ・*)و♡♡
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