妄想小説④「グクと6人のヒョン」
※すべて妄想です。元になっているエピソードはありますが、すべてフィクションです。勝手な! 自分を癒やすための妄想です!
prologue
ぼくはじょんぐく。
まだ、ちいさい。おうたがだいすき。
おおきな「かびん」をもっている。なかみはない。
Episode1
あるひ、であったのは、かみのけがわわわってなってて、からだがおおきくて、こえもおおきくて、とにかくかっこいいヒョン。
「ぼくは、よいひとになりたいんだ。みんなのくるしさ、かなしみが、すこしでもちょっとでもちいさくなるように。むりかな。でも、むりっておもいたくないんだ」とヒョンはいった。
なんでか、わからない。「こんなひとについていく」っておもったんだ。
ヒョンは「ゆめ」という名のはなとたねをくれた。
Episode2
おながすいた。ママに会いたい。
「チキン、たべる?」と、こえをかけてきたのは、きれいなヒョン。
こんなにかっこいい人にあったことなかった。
「さみしい?だったら、ぼくがほんとうのヒョンになるよ」
いっぱい遊んでくれた。いっぱいごはんも作ってくれた。
ほんとうのヒョン? ならば、ぼくはおもいっきりすることにした。キック! パンチ! そう、てがげん、なしだ!
ヒョンは「いばしょ」という名の花とたねをくれた。
Episode3
僕は人と話すのは苦手だ。歌うのは好きだけど。聞かれるのは、はずかしい。
「僕についておいで」声をかけてくれたのは、こんなヒョン。
おじいちゃんもおばあちゃんも子どもでも犬でも猫でもすぐ仲良くなる。まるで天使。
「いっぱい好きって思ったら、いっぱい好きって思ってくれるよ」
ほんとに? ちょっとだけ勇気をだした。
僕はヒョンの、まねっこをすることにした。だって楽しいからね。
ヒョンは「ゆかい」という名の花と種をくれた。
Episode4
あんなに歌が好きだったのに。今はそんなに好きじゃない。
そんなとき、あのヒョンに叱られた。優しくて一番の頑張り屋のヒョン。
「どうして? 君の歌は特別なのに。君の声は神様からの贈り物なのに。僕なら決して手放したりしない。君は歌に選ばれた人間なんだ」
どうしてそんなにぼくのことを信じてくれるの? でも、ヒョンこそ、踊りに選ばれた人間だって、僕は思ってるよ。誰にも真似できない。
ヒョンは「信頼」という名の花と種をくれた。
Episode5
時々、自分がなにをしたいのか分からなくなる。
今どこに自分がいるのすら分からない。
「迷ったら、、、わがままになってみたら? やりたいことしかやらないんだ」
いつも静かなヒョンがいった。普段は何も言わないのに、こんなときはいつもすっと現れて助けてくれる。
途中でやめてもいい?「いいよ」 逃げていいの?「いいよ」
泣いていい? 「いいよ、ひとりで泣かなければ」
ヒョンは「自由」という名の花と種をくれた。
ヒョンはギターも教えてくれた。でも、ごめん。結局、今はドラムがいいな。
Episode6
ぼくはとても疲れていた。ずっと走っていたから。全速力で。そんなときに、あのヒョンがいった。いつだって笑顔を絶やさない、いつも助けてくれるヒョン。
「続けるためには、休まなきゃ」
だって、だって、だって。ぼくはもっとうまくなりたい。喜んでもらいたいんだ。
「そうだね。欲は大事だ。でも、人生はずっと続くんだ。自分が思うより、ずっとそれは長いはず。自分でコントロールすることって大事だよ」
ああ、そうだった。いつもヒョンは、プロフェッショナルだ。
ヒョンは「自立」という花と種をくれた。
もう大人だからね。でも、ヒョン、本当は僕に甘々なのに、ね。
Finale
ヒョンたちがとてもつらそうだ。泣いている。
僕は元気だよ。たぶん一番僕は力持ちだから。
一番上のヒョンが動けないなら、僕がごはんを作ってあげる
二番目のヒョンが歩けないなら、僕がおんぶしてあげる。
三番目のヒョンが疲れたなら、僕が一緒に寝てあげる。
四番目のヒョンが悲しいなら、僕がぎゅっと抱きしめにいく。
五番目のヒョンがつらいなら、僕が笑わせてあげる。
六番目のヒョンがさみしいなら、僕がどこへでもついていく。
僕は頭が良くないから、言葉がうまくでてこないから。だから全部、行動で示すよ。
ヒョンたちがくれた花の種。ちゃんと育てて、大きくなって、花畑になったから。全部ヒョンたちに返す。全部大丈夫。この花畑をみてほしいんだ。ほら、ヒョンたちが僕を作ったんだから。
epilogue
ここは花畑のなかの大きなお家。ずっと家にいる人もいれば、長い間留守にしている人もいる。毎日出かけて、毎晩戻ってくる人もいれば、いつ帰ってくるのか分からない人もいる。同じ家にいたって、自分の部屋にずっと閉じこもっていることもあるし、みんなでずっとリビングにいることだってある。
ここは心の「居場所」で、「自由」で「愉快」で、お互いが「信頼」して「自立」して、「夢」を追いかけた「HOME」だから。
「いってきます」「いってらっしゃい」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?