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WEK2つでモデルにどう変化が出るか
レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを活用したワークショップを行うとき、Windows Exploler Kit(略称WEK)というレゴ®︎ブロックのセットを使うことが多い。
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2時間程度のワークショップであれば、このキットを一人に一つずつ配布して作品を作ってもらうことで十分というのが、現在の基本的な見解である。
このWEKは51ピースで構成されているため、レゴ®︎ブロックにそれほど馴染みがない人でもすんなり入っていける。
ただ、3時間を超えるようなワークショップとなると、扱う問いやテーマもより深く広がりのあるものにできる。そのときに、このWEKよりも、もっと豊かな表現を出しやすいスターター・キットを使うことになる。
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このスターターキットになるとピース数が234になる。WEKに比べて総ピース数一気に4倍以上になり、合わせて種類も増えるので慣れるには、新たに時間がかかってしまう。
このことから、最初の基礎演習はWEKを1キット、その後、もう1キット分増やして102ピースにして作品を作ってみるとどうなるかという問いが生まれたので試してみた。この方法だと、ピースの数は増えるが種類は増えないので、参加者が新たに慣れる不安もない。試行結果(3つの問いに対して)は以下のとおり。
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まだ、サンプルがたった3つの問いに対してであるが、2つのWEKを使うことによる作品表現の変化としては2つのことに気づく。
(A)全体表現のうち、より強調したい部分が、より高くなったり大きくなる。つまり、問いに対して大枠は同じような主張でもアクセントがつきやすい。
(B)パーツ数が少なくて省略されていた部分が表現されることがある。
(A)については表現する側も、その表現を受け止める他の人にとってもモデルの主張を感じやすいという点でメリットである。
(B)については情報が増えているという点では、より多くのことを知ることができるが、少ないパーツの時に比べて、表現のなかの優先順位がわかりにくくなる。これについては、追加で「作品の中で最も重要な表現」について確認することを入れるとよさそうだ。
持ち込めるブロックやワークショップの実施条件次第では、WEK2つを使うという選択肢も検討する価値はありそうである。
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