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思考ルーチンとレゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッド(15)「前の考え、今の考え」

 今回はこの本の中で紹介されている「前の考え、今の考え」という思考ルーチンをとりあげる。

 この思考ルーチンはシンプルである。

 何らかの体験をさせたあとに、子どもたちに学ぶ前と学んだ後の変化について考えるように促す。

 「前は〜と考えていたけど、今は〜と考える」という形式を教えて、その枠組みで学んだことについて表現させる。

 手元に学習の記録(ノートなど)などがあれば、それを見返させるのもよい。

 まずは、一人一人で考えさせて、その後、ペアやグループで共有させる。最初はやり方がうまく掴めずつまづく子どももいるので、少しサポートしたりうまくアドバイスする必要がある。

レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドにおける「前の考え、今の考え」

 筆者はレゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを、何らかの体験を通じた事前・事後における変化を見ることに活用できるのではないかと考えている。特に、アンケートなどでは捉えにくい、その人の中にある質的な変化を捉えるのに効果的であると考えている。

 その考えを検証するための試みとして以下のような論文も書いてみた。

http://repository.kyusan-u.ac.jp/dspace/bitstream/11178/7767/1/05_Kikima.pdf

 また、この手法をより多くの人に試してもらいたいと「定点観測」のマガジンをつくり、自分自身で実践しながら利用方法も示している。

  改めて今回の「前の考え、今の考え」の内容を本書から学び、定点観測においても「学んだ」という部分に焦点を当てると、より内容が充実してくるということを学ぶことができた。

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