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大切なことはモデルではなく、その後のプレイである~レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドを巡って

上記の本で、「非認知能力」という概念が大きく取り上げられている。

 その中で、その人の才能よりも努力をほめる方が、目標達成に対する「粘り強さ」が高まって、比較的良い成果が出やすいという傾向がみられることが様々な研究の結果からわかってきているということが指摘されている。

 このことをレゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドのワークに重ねるとどうなるだろうか。

 ワークの中では、レゴ🄬ブロックで作ったモデルについてお互いに説明し、参加者は何らかの反応を返しているので、上記の研究結果が示すような影響が参加者に生じている可能性がある。

 「才能をほめる」ことはモデルおよびそのストーリーに対して、うまく表現できている/できていないというフィードバックを与えることである。参加者の中には「モデルがうまく作れない」「あの人に比べると私の作品は良くない」という気持ちを抱いてしまう人がいる。参加者同士がそこにフォーカスを当ててしまわないようにしなければならない。

 では「努力をほめる」はワークの中で何に該当するのだろうか。それは、ワーク全体の目的に向けて、参加者全員が時間を目一杯使って探究することではないかと思う。誰のモデルにも隠れた可能性があるという姿勢で、参加者が丁寧に問いを重ねて、そのモデルの可能性を引き出す体験ができたことをほめることである

 もし、後者がうまく行けば、一つ一つのモデルについて大切にかつ「粘り強く」探究することになり、自然と新たな発見や気づきが増え、よい結果の出るワークショップになると思われる。

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