2018.09.23 浅草ロック座

だいぶ暑さも和らいだ9月下旬、我々は由緒あるストリップ劇場である浅草ロック座を訪れた。

もちろんこれが人生初のストリップ劇場。チケットの買い方をググるも出て来ない。このインターネット時代にありえない事態発生。
とりあえず早いもん勝ちなのか?と思い、余裕を持って開演1時間半前に到着。
劇場は建物の2階にあるが、この時点で既に1階まで列が伸びている。遅すぎたのか、と思うもまだ開場すらしていない。

まだ満席まで余裕がありそうと見たため、一旦カープ贔屓の老舗天麩羅屋で腹ごしらえ。

【徳仙】https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13061441/top_amp/

開演30分前にロック座へ戻り、場内へ入る。
既に席がなかったらどうしようかと内心焦るも、ちゃんと入れた(立ち見でもいけるようだ)。

中は120席ほど。※撮影厳禁のため写真なし。
舞台と、せり出した部分を取り囲むように映画館のようなふかふかシート席が並ぶ。どうやらこのせり出した部分の正面が特等席のようだ。
なんと満席、立ち見までいる。なんとか控えめなところに席を確保する。

一度劇場内に入ると携帯電話の使用は一切禁止。お客さんはおしゃべりをしているか、本を読んでいて、一周回って文化的。客層は圧倒的なおじさん率の高さ。1人の人も、グループもいる。残りは女性と、若い男の人が半々くらい。
そして何故か開演前の客席にはバリバリJ-POPが流れている。
※ セトリ
LIPS/KAT-TUN
I’ll be there/倖田來未
ありがとう/SMAP
J-POPマニアの自分に死角なし。

トイレはあるかな、大丈夫かな、と心配していたが、なんと女性用も完備。個室の中で手が洗えて、しかも謎にアメニティが充実している。
(コットンとか綿棒とか、此の期に及んで使うか?)
更には女性客専用の来場者ノートも。絶賛の嵐で、今から鑑賞するものへの期待が高まる。中には新婚旅行で来たとかいう、強者もいた。
ここまで来て言うのもなんだが、欲望まみれのおじさんヌラヌラワールドだったらどうしようかと本当に心配していたので、女性への配慮が感じられたことはとてもありがたかった。

開演10分前くらいからはJ-POPが止み、水の落ちる音や鳥のさえずりが流れ始める。
とっさにディズニーシーのミスティックリズムを思い出さずにはいられなかった
(いやいや、テーマonce upon a dreamじゃね?なんで自然っぽいやつなの?とこの時は思った)。

そしていよいよ客席が暗転し、オープニングのムービーが流れ始める。この時点でクオリティに感動。
え、こんなにちゃんと作ってあるの???
照明や幕など舞台装置も圧巻で、六本木金魚に潜入した時と同じ意味で非常に良い意味で期待を裏切られた。
劇団四季に負けてないぜ!!!!!

そして舞台に登場する踊り子の皆さん。なぜかこちらが緊張して息が止まりそうだった。
…よかった、この時点で服は着ていた。
そうじゃなかったら、とてもじゃないけど死んだかもしれない(言い過ぎ)。
ていうかそもそも服を脱いでいくのがストリップだが、そんなこと考える余裕はなかった。

100分のショーは合間に10分の休憩を挟み、
7景(景というのは、場みたいなやつ)構成で進んでいく。
主に最初にテーマに沿ったダンスショー(複数人)が行われ、
そのあとソロで、いわゆるストリップが始まる。

超絶当たり前の事を言うと
「いやー、本当に脱ぐんだ」という事実に初めはめちゃくちゃ圧倒された(もちろんいわゆる無修正)。画面越しではない生の劇場で、
「脱ぐ側」「それを観る側」
という我々の立場の違いが明確すぎて、内なる気まずさをどう処理すれば良いかわからなかった。向こうはこちらに対して触れてくるわけでもなく、話しかけてくるわけでもない。
見てどう感じればいいかわからない、けど目を背ける訳にもいかない、、、という葛藤と20分ほど戦った。

…が、人間慣れる動物なだけあり、3景目あたりからは落ち着きマインドになってきた。するとだいぶショーのそのものを楽しめるようになってきて、
「衣装はどういうコンセプトで、脱ぎやすくするにはどんな工夫がされているのか(だってさすがにただティーシャツ捲り上げるとかだったらショーとして興ざめじゃないですか)」云々とかいうどうでもいい部分にまで意識がいくようになった。

人間誰しも1箇所くらい虫にさされて赤くなってるところなどあるものだが、そういうものは皆無。とにかくなめらかな肌、しなやかな肢体。皆プロのショーウーマンで、その美しさには只々圧倒された。

休憩中に流れていたムービーでは、
水島武人・日本ストリップ 連盟終身名誉会長という怪しい肩書きのおじさんが登場して、今回の演目のわかりやすいと見せかけてわかりにくい解説をしてくれる。
超絶ミラクル鬼マジ稚拙な日本語で怪しさは更に増していく。この人が森を歩いていたら色々な童話の人物に遭遇して。。。
というのがコンセプトらしい。
だからonce upon a dream なのにミスティックリズムだったのか。理解。

終演後、何故か心が洗われたような気持ちになる。不思議だ。生身の人間(文字通り)によるショーなので、生命力のようなものが全身にみなぎってきたのかもしれない。
劇場を去る道すがら、早速踊り子のプロフィールをググりまくっている自分がいた。
※ちなみに推しメンは友坂麗さん
(http://asakusa-rockza.com/actress/66#)。女性らしい体つきとしなやかな動きに、陥落。

男性は入場料5000円だが、女性は3500円。
男性も女性とペアだと3500円になる。
いわゆる性風俗とは違うので、興味がある方は是非一度足を運んでいただきたい。

【学び】脱いだパンツは手首に巻きつける。

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