都合がいい物事ほど信用しやすい
人は自分にとって都合のいい展開を期待しその結果になると心のどこかでは信じている。宝くじなんて良い例ではないだろうか、宝くじを買う人はもしかしたら自分が高額当選者になるかもしれないと思っている。聞いたことがあるかもしれないが宝くじに当たる確率は年内に交通事故っで死ぬ確率のさらに三百倍でよほどの運の持ち主じゃないと当たらないのである。しかし買う人は自分はそのよほどの運の持ち主であると信じている。ギャンブル狂だって前当たったから今回もやり続ければ当たるかもしれないと言ってギャンブルを続ける。ギャンブルはコンコルド効果といって時間やお金をかけるほどのめりこむという心理が働くのでさらに厄介だ。ギャンブル狂はギャンブル誌が作るパチプロ(パチンコを打ってお金を稼ぐ人たち)という幻想になれると心のどこかで信じ今日もパチンコを打ちスロットを回すのである。
このように人は自分に都合のいいことをどこかで信じている故にこれは使えるのである。
美人局という詐欺があるがあれもこの手法だ。自分みたいな人にこんな美人が惚れるわけがないと思いながらどこかで自分に自信を持っているのである。気づいた人もいるだろうか?これは自尊心をくすぐる方法なのだ。誰だって自分に価値がないとは思いたくないし誰だって自分は特別な人間だと心のどこかで信じているからこそこの手法は通用する。つまり自尊心をくすぐる内容で騙せばいいのだ。
もしあなたの友人が無職でお金がなく今月の家賃すら払えないとなったとする。お金をあなたから借りたいとしてこう言ってきたとする。
「今お金なくてさ、お金貸してくれない?倍額にして返すからさ、来月には就職できそうなんだ」と倍額いうのも都合がいいし何より来月には就職できるならお金も戻ってくるだろうとあなたは安心するのである。こいつは今お金がないだけで近いうちに返ってくるし倍額にして返してくれるならいいだろうとなるのである。
しかしまぁ考えてみてほしい、もしあなたの友人が来月本当に就職するとしても倍額、しかも家賃という何万という大きな金額を倍額にして返す余裕なんてあるだろうか?そう、ないのである。あなたから借りているなら他の人からも借りている可能性が高い、つまり倍額でなんて絶対に返せないし返ってくるかも怪しいのである。しかしそこまで頭が及ばないだろうし都合のいいことであるからあなたは信じてしまうだろう。
甘い話には裏があるものだが裏まで見る人間は少ないのである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?