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嘘つきが教える嘘つきはこういう奴/サイコパス編

 サイコパスという人種がいる。脳の共感を司る部位が活発でなく共感力の低い人種をそう呼ぶことが多い。
 サイコパスにも種類があり、広義の理解できない行動をとるサイコパスや反社会性パーソナリティ障害を持っている人やその他相手の考えを否定するためにあいつはサイコパスだと言ったりすることもある。また、ナルシストやマキャベリストもサイコパスの括りに入ることがある。今回取り上げるのは私が先程ついでのような紹介をしたマキャベリストについてである。
 マキャベリストとはニッコロ・マキャベリの著書『君主論』の「結果的に国のためになるのであればどんな事をやってもいい」というような思想(マキャベリズムと呼ばれる)を言葉の由来とする目的のために手段を選ばないタイプの人種のことである。
 本来のマキャベリズムという思想は目的のために手段を問うてはいけず、下手に情けをかけることは相手をつけあがらせる原因となってしまうから駄目で情けをかけてはならないとするものだ。そしてその一方で我欲をかいて行動してはならないという考えも内包するものなのだが現在、マキャベリストと呼ばれる者のほとんどは我欲のために行動をしている。つまりまぁ、ただただ手段を問わない人を指す言葉になったということである。
 さて、話は変わるが嘘が下手な人の特徴がいくつかあると思うのだがマルチタスク下手やコミュ障などなど様々あるが嘘に対する嫌悪感や罪悪感というのはかなり嘘の精度を左右する。意図的に嘘をつくこと話すことは人を騙そうとすることとほぼイコールだろう。例外は多分にあるが意志を持って騙そうとするという行為自体が悪いことだと考えている人ほど嘘をついた時にあからさまな反応がある。嘘をどのようについて整合性の取れた内容にしようと考えるよりも先に「自分は悪いことをしている」という愚かしい意識が首をもたげる。マキャベリストにはそれがない。
 嘘をつくことは単にいくつかあるカードの一枚を使うことに過ぎず罪悪感なんてものがあると困ると思っている。
 マキャベリストのつく嘘は準備がされているものが多く、バレれば信頼関係の破綻に繋がる重大なものも少なくないだろう。目的が達成出来ればマキャベリストとしては良いのだろうが適度適切でないと痛い目をみることになるのは明白である。

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