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編みかけのマフラーに自分を重ねてみたら、気持ちの変化に気がついた話

最近、未完成の毛糸のマフラーづくりを再開した。2年前からずーっと作りかけ。でも、一人でやっていると、この冬もまた完成せずに過ぎていきそうな気配。


だから、オンラインで集まって手しごと&アートをする会を立ち上げた。それぞれ作りたいモノを持ち寄って、画面越しにお喋りしたり、黙々と作ったりという気ままな会。

今日も、ゆったりと流れる時間の中で、手がサクサクと進んでいく。やっぱり誰かと一緒にやるのはいいなあと、しみじみ思う。


ところが、ふとマフラーを持ち上げて全体を見てみたら、途中から扇のように広がっていた。いつの間にか、編み目の数が多くなりすぎたのだ。せっかく編んだところを解いてやり直し。

こういう時、過去の自分は「なんで~」って落ち込むだけで、しばらく動けない。やる気をなくす。


今は、「失敗したら戻ればいい、まあそういうこともある」と、気持ちを切り替えられるようになってきた。もう一度編み直したら、少しサクサク編めて、もとの位置にすぐ戻った。

 


 
少しずつ編み上げながら、時を経て一つの作品が出来上がっていく様に、自分自身が重なった。

 

間違えても、戻っても、それが自分のレッスン。またそこからひと目ひと目、日常を編んでいく。いつの間にか、後ろには長く伸びた「わたしという人生」ができている。

 

去年はいろいろなことがあった。いっぱい失敗して、寄り道をした。自分のことを減点法で評価している「心の声」がいた。認められたい、完璧でいたいという無意識の気持ちが働いていた。迷走していた。

 

そんな中でも、たくさんの人に、出来事に、これからの進みたい方向を、自分の人生を紡ぐための課題や心構えを教えてもらった。はっきりと言葉にして伝えてもらったり、それとなく気づきを促してもらったりした。気がつくまで、何度も何度も課題が形をかえて目の前に現れた。

 



 

わたしの2019年にテーマをつけるとしたら、『自由と責任』。「自分で決める」ことに自信がなくて、正解を外に求めていた。いつも人の意見と承認を気にしていた。減点ネガティブキャンペーン真っ最中だった。そんな自分が嫌で変えたかった。

 

2020年もすでに4ヶ月が過ぎた。今年は『自分の人生を生きる』ことに、ちょっとだけ勇気を出すことにした。モヤモヤする気持ち、不安になる気持ちを味わってみることにした。

 

そのモヤモヤの先にあるモノを見るために、やめたくなっても、行きたくないって思っても、決めた道をそのまま進んでいく『人体実験』をしている。

 

すごーく気持ち悪い。慣れないことをしているなと思う。やっぱ、や~めたって言いたくなる。

 

でも、自分の人生のために、自分自身を、自分の自由な選択を信じてみる。結果じゃなくて、それまでのプロセスと、そこからの成長に目を向けてみる。すると、なんだか少しずつ、前よりも自分のことが好きになっている。

 

昔は、録音した自分の声が嫌いだった。別人のように感じていた。でも今は、けっこういいじゃんという気持ちで聞ける。これは、私の声だって認識できるようになった。

 

きっと、自分のことを受け入れられるようになったから。少しずつ自信がついてきたから。

 

手しごとやアートは、手軽に「できた!」の達成感を得、喜びを感じることができるツールだ。それを繰り返していくことで、自信に繋がっていく。

だから、わたしはまた手を動かし続ける。

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