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きりん『国立国会図書館』へ行ってみた

皆さんこんにちは!
産業保健師のきりん🦒です。

今日は、ちょっと文献を探しに国立国会図書館に来たので備忘録を書いてみました。

『企業所属で、特に大学院に通ったり、ツテがある訳でもない』
『でも、文献を検索したり取り寄せして、いつかは研究に活かしたい!』
そんな気持ちの方へ(そして今後の🦒へ)何かの役に立ちますと幸いです。
では、始まり始まり。


1.産業保健師が何故ここに?

今日やって来たのは国会のお隣にある『国立国会図書館』です🦒

国立国会図書館(こくりつこっかいとしょかん、: National Diet Library)は、日本国会議員の調査研究、行政、ならびに日本国民のために奉仕する図書館である。また、納本制度に基づいて、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館である。設置根拠は国会法第130条[注釈 1]および国立国会図書館法第1条[注釈 2]

国立国会図書館とは?(Wikipediaより引用)

(🦒「ほほう…日本で出版された書籍が全部あるってことか…す、すごいな…!」)

さて、なぜ産業保健師のきりん🦒がここに来たかと言うと、
看護研究やら自分が課題に思っている件に関する文献探しのためです。

臨床時代からよく、
『研究と臨床の両輪!』『現場仕事を進めるには、研究的な視点も!』なぁんて言われますよね。
確かに学会に参加したりすると、「自分もちゃんと研究しなきゃな…」って思います。
でも、研究するにあたっては、気になっている課題に対して、
『今までの研究で分かっていること、分からない事を確認』
分かっていないことを、世のため人の為になるかも含めて研究する目的としてしっかり固め、進めて行く。
という流れになる場合が多いのかなと思います。

きりん🦒も看護師時代に看護研究を行い、論文を書いたりもしたのですが、
病院での臨床を離れた今『企業所属のツテなし産業保健師が研究する』とこについての困難さを痛感しております。

🦒が感じたのは、臨床と異なり
【研究するための、環境を作り出すことがメチャ大変】

その①文献を探すのも大変

論文を検索するにも、医中誌すら個人契約ですので、検索しようと思っても一般の方が無料で使える検索エンジンで検索する形になってしまう場合も…。
※医中誌の個人契約はしましたが、まさかの時間単位という…!
医中誌個人契約についてはコチラ
🦒「大学の系列病院だった時は、院内の図書館で検索出来たのに‼」
しかも、文献の取り寄せも、院内で出来たのに‼
仕事終わりや、休みの日に職場に行けば文献検索出来たのに‼

その➁そもそも論文を書く為の仕組みも時間もない

論文書くのにも、指導者探しも勿論ですが企業内のデータを扱うことに物凄いハードルがあったり…(個人情報保護やらそもそも学会にデータを使うような説明をしてアンケートを取らねばならないですしね。倫理審査なんてものも存在しない企業も沢山あるのでは?)
それを1人で乗り越えて発表するなんて、とてつもないハードル。
そして、フルタイムで少数精鋭の部隊である我々に就業時間内で研究活動が出来るかと言うと、日々の仕事の山でそんな余裕なんて1ミリもないって方も多いのでは?

という愚痴を並べていては前に進めないので、今日は意を徹してここに来たのです。
文献読まずして、研究など出来ぬ。
というか、課題に感じている物について世ではどのように語られているのかや動向を知らずして、物は語れぬ🦒!

今までどんな研究がなされてきたのか?を知らねば何も出来ないので…
同じ悩みを抱える仲間達が国立国会図書館に来た時に迷子にならないよう、きりんが初回の図書館で感じた感想と注意点をここに書いておきます。
(前置き長~い🦒)
では、早速準備から!

2.用意すると良いもの

①身分証明書・・・登録利用者カードを作るのに必要
②ボールペン・・・文献複写のお願いをする時に役に立った!
③クリアファイル・・・複写した文献持ち帰りの際に使う
④お金(小銭かSuicaなどの電子マネーでもヨシ)・・・文献複写に使う。食堂もあるので、お昼をここで食べてもヨシ。
※入館の際に使うロッカーは100円玉なので、用意しておくとヨシ。
⑤パソコンとか本とか複写中暇つぶしするモノ・・・待ち時間が結構長いので、その間に文献リストとか作れちゃうYO

3.道順とか受付とか

降りる駅は、永田町か国会議事堂前!
永田町に降り立ったきりんは初めてちゃんと国会議事堂を見ました
↑と、思ったら小学校の時に中に見学に行ってたらしい…覚えてない…
(先っちょだけ🦒)

図書館から国会議事堂がちょっとだけ見えた🦒

歩いて5分🦒…。

新館でまずは入館カードを作ります。

最初に登録するのは”新館”なのでそちらへ🦒…

『新館入口』で新規利用の旨をお伝えすると、手順を丁寧に説明して下さいました。
カード作成書類を書いて、カウンターで身分証明書と共に提出🦒
(下調べでは20分程度と書かれていましたが、空いていたせいか10分くらいで完成!)

図書館の中には透明でないバッグは持ち込めないとのことで、
館内専用の透明バッグに必要な荷物を入れて、その他は100円ロッカーへ🛅🦒
準備が出来たらいざ!図書館へ!GO🦒!

********

先程作った入館カードで図書館の中に入ります🦒…
入口は駅の改札みたいにピピッとカードをかざすと入れます。
(中は写真撮影禁止なので言葉で妄想してください)

日本で1番の蔵書量✨!
なですが、本棚は無く検索用のパソコンで注文するスタイルです。
🦒「全然、図書館って感じじゃない‼」
本棚はないのに、
道行く皆さん想い想いの本をかかえるor辞書みたいに製本された雑誌をワゴンに乗せてコロコロ転がしながら移動
(な、なんか不思議な空間だなぁ🦒…)

きりんの🦒今日の目的は医学系雑誌の検索と複写なので
(一応、研究課題的なモノを心に秘めて来た)
早速、図書館に入ってすぐ左手の検索💻ゾーンへ。
広すぎるし初めてなので入口のスタッフさんへ
『医学系の雑誌を検索して、複写をしに来たのですが、どうしたら良いですか?』と聞いたら丁寧に教えてくれました🦒!

その検索用パソコンには医中誌は勿論のこと、10検索エンジンがモリモリ搭載✨
初心者の🦒はとりあえず医中誌で元々決めていたワードと検索方法で文献を探し始めました🦒…

4.文献検索から本の注文と複写まで

とりあえず使い慣れた”医中誌”を使って文献を検索。
検索した文献が自分の居る図書館にあるかどうかを確認💻
中には、デジタル化作業中の為に半年後まで閲覧出来ないものもありましたが、原著論文であれば大体手に入りそうな感じ🦒…!
以下、本日1日をかけて🦒が体験した流れとここでの効率的な回り方のメモです📝

①自分が読みたい雑誌等をパソコンで注文

医中誌で探して、蔵書されていることが確認取れた雑誌を注文リストに入れて、注文!(カチッとな)
※1回に頼めるのは10冊までなので、とりあえず10冊選ぶ。残りは返却後、再度注文する感じ。

注文が済んだら、本がカウンターに到着するまで20-30分待機。
到着してもお呼び出しがあるわけではないので、到着したか確認出来るパソコンにちょくちょく確認に行くか、検索パソコンで次なる10冊を吟味しながら待機(検索パソコンにポップアップが上がってきます)

➁本が受け取りカウンターへ到着

受け取りカウンターに入館カードをかざし、到着した本を受け取ります。
特に複写予定がなければ、ここで好きなだけ閲覧。
持ち出しは出来ないので、そこで読みたいだけ読んだら返却します。
(漫画を読んでいる人も見かけました)

③複写サービスでコピーして貰う

次は複写サービス申し込み💻🦒
これも検索💻パソコンで申し込みをします。
※パソコン利用者ゾーンがが満席になると、なかなか検索も本の申し込みも複写依頼もできません…。

申し込み後に、専用プリンターで複写の申し込み用紙を印刷🦒
(この時もカードを使用します)
印刷された用紙に複写したいページと利用目的(今回は研究活動)を、記載して本の複写希望ページの始まりと終わりに栞を挟む。×10冊
(🦒は欲張りなので、MAX借りてMAX複写に出しました)

複写依頼用紙の記入が終わったら複写カウンターへ複写のお願いに行きます🦒…
複写に大体20-30分かかるので、完成まで待ちます🦒。
この間にまた検索パソコンで次に借りる候補の本を探して登録しておきます。
(これにより、複写が終わって返却したらすぐに次の本の注文ができるという時短!)
複写が出来上がるのも、検索パソコンのポップアップで確認するか、確認用のパソコンにカードをかざして確認。
出来上がったら複写カウンターで受け取り&お支払い。
Suica🐧も使えます。
料金はコチラ自分で複写することを考えると、何ともリーズナブルな価格でありがたい!
依頼した複写が出来ているかその場で確認し、確認が取れたら本を返却して完了!

そして、本を返却したらすぐに次の本の注文ボタンを押しに行きます💻🦒…

①~③をひたすら繰り返す。
本の注文待ちの間にお昼を食べたり、複写待ちの間に取り寄せた文献の整理をしたり。noteを書いたり←
とにかく忙しい!
※検索PCと本の受け取りカウンターは2Fに複写サービスは1Fに…図書館自体も巨大なので移動が中々大変でした🦒…。

5.待ち時間を上手く活用しつつ、1日居られる環境!

本の注文から到着まで20-30分。複写にも20-30分。
待ち時間が中々長いのです。
そうこうしている内に、お昼の時間に!

館内案内図に、「食堂/売店」とあったので、6階に行ってみました🦒…
※なんとB1Fには、理髪店って記載がありました。
(行ってないけど…。面白いですよね)

ランチは図書館の中にある食堂でモグモグ
(お蕎麦好きな🦒。お蕎麦があったのでとっても嬉しかった💗)

合間にこのnoteを書いたり、文献リストを作成したり、ちょっとボーっと空を見上げて見たり。
1冊位複写に出さない本を借りて読めば良かったな~とも思いました。
次回は、そんな風にも使いたいな。

今日は、①~③を3クール計30冊分でトータル滞在時間は5-6時間位でした🦒(初回なので取り敢えず要領悪い😅)

これから、文献をゆっくり読みたいなと思いつつ、時短テクを忘れないように書き留めてみました📝🦒

6.最後に&おまけ

とりあえず、1日使って文献を持って帰ってきました。
ここに来る前に、課題や検索ワードなどをかなり絞り込んできたので、今日は狙ったことがだいたい出来ましたが、
研究課題を絞る作業や、いろんな文献に触れて自分がもっと突き詰めたい内容を考えるには時間が全然足りないな…。と🦒

現場仕事とこういった時間を並走させるのはやはり大変で、
特に”研究活動をしたいな”と事業場内で考えているのが自分一人だけな場合は、よっぽどじゃないと文献検討ですら辛いなと感じました。
それでも、めげずにやり抜いた先に何が待っているのかワクワクしてますが、形になるまではまだまだ遠い道のりです🦒…

これから文献を読む中で、その参考文献も読みたい!などが沢山でてくるとは思うので、これからも「国立国会図書館」お世話になります!

【おまけ】

勿論、遠くてなかなか足を運ぶのも大変な方は、文献さえ絞り込めていれば、遠隔で複写の依頼をすることは出来ます👇
【遠隔複写サービス】
これにも、お金はかかりますし、絞り込むには検索エンジンや技術も必要なので、ほんとハードル高すぎ君です。

もちろん、🦒を含む一般の人でも【医中誌】が無料で使える図書館や医学系雑誌が閲覧できる所は他にもあります。
★医中誌Webを使える公共図書館★
★一般市民も使える医学図書館★

大学院に所属すると、自分の学校の図書館を使えるのも羨ましいな…。
でも、どこにも所属してないなりに頑張ってみるのもアリ🦒!
(逆にフルで現場で汗かきながら大学院に行ける方はとっても少ないと思うのです。←凄い事です!)
ある物や環境で、出来ることから始めてみても粘り強く続けて行くうちに、
いつの日かヨシッ(幸)に繋がるかも!
とささやかな希望を抱いて、今日はおしまい!

お付き合いいただきありがとうございました🦒♪

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