憧れだけではできない仕事

仕事へのきっかけはだいたい憧れから始まることが多い。
例えば、小さいころサッカー選手になりたかった、それはただ単純に「かっこよかった」から。別に有名になりたいとかじゃなくて、サッカー選手は少年の僕には輝いていた。

そこから時は経ち、僕はサッカー選手になることは諦めて、4月からある食品メーカーに4月から就職することが決まっている。

そんなある日、(昨日だけど)髪をいつも切ってもらっているバーバーに行った。そこでカット後に外のベンチで担当の人(僕の一個上の25歳)と話をしていた。

そのお店は今東京に3店舗構えていて、東京を代表するバーバーの1つである。従来、採用は不定期でほとんどしていなかったが、新店舗拡大のために新卒採用を始めたそうだ。その人が
「新卒でうちの店来たら、辞めるだろうなぁ。入店のきっかけが店のスタイルに憧れて入る子がほとんどだから、憧れだけで続くほどうちは優しくないし、シビアな世界だよ。技術もない人がすぐカットできるわけないし、そもそもカットさせるわけがない。だから、憧れより覚悟があってタフな人が入店してほしいんだよね。」

これを聞いて僕はすっと納得した。やはりどこの世界も厳しい。ましてや自分の腕だけで生きていく世界ならなおさらである。
この人も美容師になって6年目に入って、今のお店に来て7か月だそうだ。入店してからのカットテストは3回落とされたそうだ。5年のカット経験があってもそれなのだからこのお店のレベルの高さを感じる。
ましてや、東京を代表するお店であるから、他のお店に追われる立場にある。だから独自のスタイル、その人にしかできないスタイルを常に求めている。

4月からの自分に言ってやる。憧れだけじゃなにもできない。実力が必要であり、仕事できない奴は何を言っても意味がない。仕事ができるようになって初めて言えることがある。まずは必死についていく。

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