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Inspiring stories 5:「プリンを食べるか我慢するか?」

東洋経済オンライン掲載の「プリンを食べるか我慢するか」の記事にInspireされ、考えたことを少しだけ述べてみます。

「人生には(以下の)4つの時間しかない」
「幸福の時間」「投資の時間」「役割の時間」「浪費の時間」の時間を考慮することで、時間の選択が決定され、人生が変わってくるという、非常に示唆に富んだ記事です。

プリンを食べることで「(現在の)幸福」、あるいは、ダイエットや健康の観点からプリンを食べない「(未来への)投資」のどちらを選択するのか、と論が展開されます。

私なりの解釈をさらに付け加えるなら・・・

本当はプリンを食べたくない、でも「(家族や職業人としての)何らかの役割」から食べることを選択、あるいは食べるべきだという「義務感」からの選択。
 また、お腹は既にいっぱいなのにダラダラと食べ続け、時間も食料も「浪費」するという選択、というのもありませんか?

「役割の時間」は、日本の社会ではかなりのウェートを占めていないでしょうか? SHOULD(〜すべき)という概念が、WANT(〜したい)より重視される傾向がありますよね。

最近少なくなりましたが、「飲みニュケーション」のためと、就業時間後に「参加することが求められている」上司・同僚との飲み会の時間。なんだか違和感を感じていても、NOと言えずに与えられた仕事を黙々とこなす時間。
全てが無駄だとは思っていませんが、「役割の時間」を選択している例だと思います。

個人的には「浪費の時間」も必要だと思っています。ゆとりがなく、常にアクティブでいることは不可能ですし、疲弊してしまいます。ただ、必要以上に「浪費」するのは、大きな損失であるのは間違いないですよね。スマホの時間、気をつけなくてはと再確認しました。

話を少し、「(現在の)幸福」と「(未来への)投資」に戻しますが・・・

アメリカの研究だったと記憶していますが、お菓子を食べずに我慢して待っていてねと告げられた被験者幼児の内、「我慢できた」幼児は、「我慢できなかった」方に比べて、後の人生で成功を収めたという研究があります。ざっくりとした説明なので、興味のある方は検索してみてください。

「我慢できた」幼児は、自分の欲求をうまく紛らわし、「現在の幸福」より「未来への投資」を選択したということです。
「未来の成功」はとても魅力的で、研究結果に「なるほど」と思った人も多かったと思います。

一方で、「経済的に恵まれていないため、今ある幸福(食べ物)を先送りすることができない幼児も、実は存在していることに気づくべきである。」という批判もあります。
 確かにその通りですね。研究に偏りはなかっただろうか?例えば、被験者である幼児の置かれている立場などをきっちり考慮した研究か?等の批判にもうなずけます。

どちらのグループの幼児がいいとか、「プリンを食べないこと」を選択するのが良いのか、あるいは「現在の幸福」を優先すべきなのかは、もちろん個々人の選択の問題ですし、人生のステージの問題でもありえます。月並みですが、「今」の自分にとって一番良い選択をすることが、実は重要なのかもしれません。

I would choose to eat pudding.  I would put 100 percent myself in eating it, without my smartphone or TV distracting my attention.  Time is so limited that I should "savor" the moment!  What about you?      

See you after Golden Week. 

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