見えない悩み
以前、引用の記事でもさらっと触れましたが、
私は生まれつき内斜視です。たぶん。
生まれつきかは定かではないけど、小学2年生の頃には
内斜視と診断されていました。
内斜視って、別に障害でもないし
たしか、日本人の2-3%が斜視だと言われています。
なので、そこまで特別なことではありません。
見た目が人と違いますが、
多くの人はあまり「内斜視」という言葉を聞いたことがないと思うので、「なんか変」「不気味」と自分の知っている言葉で内斜視(私)を形容します。
中学生の頃は、特に気味悪がられ
正直学校に行きたくなかったです。
※かといって、家も雰囲気が最悪だったので家にもいたくなかったのですが…。その話はまた今度。
そこまではっきりとした障害でもなく
周りから理解を得られにくい「内斜視」だからこそ
悩むことがたくさんあります。
前述の通り、「斜視」「内斜視」はあまり知られていない言葉なので見た目から気味悪がられることが多いです。
「内斜視 かわいい」と検索されている事がしばしある様ですが、当事者からすると、うーん。といったところです。
そもそも、内斜視は
通常まっすぐ向いた時って黒目が同じ方向を向くと思いますが、内斜視の場合、まっすぐ向いても片方の黒目が内側を向いてしまいます。
私はまっすぐその人のことを見ているのに、
その人からすれば、私は片目はその人を向き、片目は寄り目をしている状態。
なので、よく「怒ってる?」とか、「ちゃんとこっち向いて」とか言われます。
そのため、面接とか証明写真とかが苦手です。
また、両目でものを見ることが苦手です。
中学の実験で、双眼実体顕微鏡を使うかと思いますが
私は双眼で見るとものが二重に映ってしまうので
片方の目で顕微鏡を覗き、片方の目でレポートを書くことができました。
そんな些細な特技がある一方
両目でものを見ることが苦手なので遠近感があまりありません。
全部がぜんぶ平面に映る、なんてことはありませんが
階段などの、ちょっとした段差が苦手です。
割と斜面に見えます。
あと球技が苦手です。飛んでくる球がどこにあるのかもう見えません。
学生の頃はよく「環ってまじで運動神経ないよね」
と言われ、ヘラヘラしてました。
(親にすら言われてました。)
お菓子を投げて渡す人も苦手です。
また、見え方の問題なのか、私はよく首を傾けてものを見ているようです。
周りからいじられる事ももちろんあるし、
「首座ってないよ笑」と笑われることも多いです。
そういった人たちに内斜視を説明してもたぶん理解できないと思うので、諦めて受け流すこともしばしば。
正直ほっといてほしい。
斜視は、見え方こそ変わりませんが
見た目を通常にする(まっすぐ見たときに、両目がまっすぐになる)手術はできます。
そのままでも良かったんですが、
私の苦手な面接を避けて通れない就活が迫る
大学3年の春休み、私は手術を受けました。
1泊2日の入院で、特に食事制限などもないので
午前の手術だと朝ごはんは抜きますが、
病院でデザートなんかも出てきます。
手術をしなくてもいいや、なんて思っていましたが
今では手術をして良かったな と思います。
今でも多少見た目的に斜視はあるんですが
手術前の私の写真は気持ち悪いほど内斜視でした。
無意識でしたが、私は学生の頃友達と撮った写真はあまりなく、あっても目線を逸らしていたり
片目を髪の毛で隠しがちでした。
今となっては、もっと早いうちから手術をして
みんなとたくさん写真を撮りたかったです。
どうして早くに手術をしなかったか。
私が親に言わなかったのもそうですが
・家庭環境(私の家はあまり良いとは言えませんでした)、
・親からの理解が得られない(と私が勝手に思っていましたし、実際に話した時もあまり理解されてるとは思っていません)
があります。
※余談ですが、内斜視の手術の話をした際、父親に
「自分でちゃんと調べなさい」と謎に怒られたことが本当にショックでした。散々調べたからこそ言ったことだったのに。
そんなこんなで、なにが言いたいかっていうと
目に見える病気や障害ももちろん大変ですが
見えないからこそ大変なこともたくさんあるよね
という、ありきたりな事を思い続けてるよって事です。
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