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ミュージカルえんとつ町のプペルと衝撃の歌声に出会った話

自己啓発本の類は読んだことがありません。環です。

悪夢を3日連続で見続け、いい加減寝ることが嫌になっていた日。
なんとなくYouTubeで目に止まった
ミュージカル『えんとつ町のプペル』を見ることにしました。

原作はキングコング西野亮廣。
特に西野亮廣が好きというわけではなかったので(むしろ苦手な方かも)、絵本は読んだことがありません。

わたし的解釈で内容をざっくり書いてみます。

ハロウィンの夜、えんとつだらけの街で子供たちののけ者にされた少年・ルビッチとゴミ人間・プペルの物語。
煙でもくもくの街で、かつてルビッチお父さんが言っていた星の存在、それを信じ続けるルビッチと、バカにする子供たち。そして、ゴミ人間の正体は。

物語としては、多くの感想にあるように
脚本が雑。
多分、絵本を読まないと中々物語を理解することは難しいかもしれません。
ただ、舞台小道具とキャスト陣が最高でした。

細部まで凝られた色とりどりの小道具は、絵本の世界に誘ってくれます。

藤森慎吾扮する鉱山泥棒・スコップはなくてはならない名脇役。
三枚目として場を沸かせることから始まり、
決めるところはビシッと決めてくれます。

そして、わたしが衝撃を受けたのが
ルビッチ役・笠井日向さん。
舞台でのルビッチはもちろん、
ミュージカル公式YouTubeで上がっていた
笠井日向さんが歌う劇中歌『夢は夢のままで』。

歌い出しの"絶望"から始まり、あの夜を回顧するような"優しい笑み"、終盤であらわになる"心の叫び"。
とにかく感情・世界観の表し方がすごい。
この歌を聴くだけで、ミュージカルの一コマ一コマが鮮明に脳裏に蘇ります。
ミュージカルではなくとも、日常で
"夢は夢のままであってほしかった"
"あの時、変に希望を抱いていなければ"
そんな後悔がつきまとう思い出がある方には、刺さるのもがあるはず。

ミュージカル自体もぜひみていただきたいですが、2時間近くあるので、ちょっとハードルが高いかもしれません。
ミュージカルを見た後に聴く歌はもちろん別格ですが、歌だけでも聴く価値が十二分にあると思います。

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