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【コミュ術②】言い換えは適切に、ポジティブに、決めつけず

コミュ術1ではバックトラックについて説明しました。
まだお読みいただいていない方は下の記事を参照してください

コミュ術②では【言い換え】についてご紹介します。
バックトラックはオウム返しをすることで相手に対して聴いているということをアピールし、安心感をつくる方法でした。

ここからさらに相手に対しての理解を深めていくために、言い換えを使っていくことが大事です。

しかし言い換えは両刃の剣。言い換えの仕方によっては相手との距離が離れてしまったり信頼関係を壊してしまったりということがあります。

言い換えをすることのメリットと言い換えをする際に気を付けなければいけないことをそれぞれ紹介します。


言い換えをすることのメリット

言い換えをすることのメリットは、相手の考え、思いがうまく言葉にならない時、言い換えをすることで整理をすることができるということです。

相手の言いたいことがうまく言葉にならない時というのは、
・言葉にしにくい複雑な要素が絡み合った感情の場合
・相手が上手に言葉をあてはめられていない思考の場合
があります。

言い換えは相手が上手に言葉をあてはめられていない思考の場合に有効です。適切に言い換えができると相手もすっきりと整理することができ、解決策に気づくことができたり、アドバイスを求めやすくなったりします。

思考は適切な言い換えをしていくことで漠然な不安や悩みを解決可能な課題に整理していくことができます。

言い換えをする際に気を付けなければならないこと

反対に複雑な要素が絡み合った感情の場合は、言い換えをするのは難しく相手も言い換えをすることを望んでいないことが多いです。

共感してほしい、わかりますと言ってほしい、ただただ聞いていてほしい
そういうものについては言い換えをするということは無粋です。

この場合にはバックトラックと別の項目で取り上げますが感情のペーシングをしていくことが効果的です。

また言い換えをするときにはなるべくポジティブな言葉で決めつけずに行うことが大事です。

相手がネガティブな言葉を使っている時にネガティブな言葉で言い換えをしてしまうと、ネガティブな感情をどんどん膨らませたり掘り下げたりしていくことになります。

何よりネガティブをさらにネガティブで言い換えられると「自分で言うのはいいけど他人には言われたくない。」という感情にもなりやすく効果的ではありません。

ネガティブな言葉もバックトラックを使って受け止めることが重要です。

決めつけずというのは、相手の言葉を自分の主観や常識で言い換えをしないということです。

相手の使った言葉を言い換えるためには以下の要素をこちらが受け止める必要があります。

・表面的な言葉の意味
・その言葉を使った相手の気持ち
・その言葉が出てきた会話の流れ
・その言葉を使った相手の背景
・その言葉を選んだ相手の温度感

他にもあるかもしれませんが、単に表面的な言葉の意味だけの言い換えでは相手の立場に立った言い換えにはなりません。

相手の言葉を言い換えるときには、「普通に考えたら」という意識を持たずに相手の状況から発せられるこの言葉の真意を把握し、言い換えることが大事です。

言い換えがうまくいくと、バックトラックで作った信頼関係をさらに一歩すすめることができます。

逆に言い換えに決めつけやネガティブな表現を使ってしまうと、バックトラックで作ってきた信頼を損ねることになります。

言い換えが両刃の剣であるというのはそういうことなのです。

適切な言い換えをするために

適切な言い換えをするためには、仮説を立て自分で言い換えてみた表現を相手に質問の形で聞いてみることです。

「ということは、~ということですか?」

ただなるべくならこの質問は必ずYESが返ってくるようにします。慣れないうちはNOが出ることがありますが、NOが出ることはよくありません。

こちらも別の項目で取り上げますが、円滑な会話の基本はNOが出ないことです。そのため、YESで返ってくる自信のあるものだけをYESーNOで答える質問にし、そうでない場合には二択・三択の質問にしていきましょう。

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