地雷ワード④地頭(じあたま)

いつ頃からか、この地頭(じあたま)という言葉が使われるようになりました。

元々の頭の良さを指す意味の言葉ですが、この言葉が纏う罪深さや責任放棄についてはあまり議論されないままな気がします。

私は学習塾に携わって20年以上になりますが、塾の先生でもこの言葉を使う先生やスタッフは多いです。

地頭がいいから、地頭が悪いから

少なくとも学校の勉強や大学受験の勉強、資格試験の勉強において地頭は関係ありません。

客観的に正しい方法を主体的に行う

塾のプロとしては
正しい方法を教えること
その正しい方法を主体的に行えるように応援し続けること
この2つを徹底することで成績は上がります。

学習障害等様々な個性があるため一概には言えないのですが、むしろそういう個性を地頭で表現することはさすがにないと思っていますのでここではいったん考慮から外します。

その上で地頭という表現を使う事を私はためらうのです。

別のノートで取り上げようと思ってるのですが、東大生は地頭がいいのでしょうか?
東大生だから地頭がいいはずだ。
これに苦しめられている東大生は少なくないはずです。

地頭とは能力を指す言葉です。

この能力を指す言葉は使い方を誤ると全て地雷ワードになります。

東大に入れたのは正しい努力の成果であり
あなたが地頭の良さ、悪さを感じるとすればそれは地頭ではなく、その人自身の後天的な生き方や努力の結果でしかありません。

地頭が悪いから勉強できなかった
地頭の良し悪しは仕方ないから、頑張っても無意味

少なくともそういった能力不足のせいにしてしまう低い自己肯定感を高めてあげたいと思っています。

地頭という言葉であなたの可能性を狭めていませんか?

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