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わたしと病について

はじめに

 わたしはこれまでに不安障害と急性一過性精神病性障害という2つの病名の診断を受けました。この記事ではこの2つの疾患について、また現在の自分について、具体的な症状や受けた治療等を記載しています。しかし、症状や治療法は患者や治療者により異なるものだと思います。この記事に記載されていることは、あくまでもわたしの体験に過ぎません。
 そして疾患という繊細な事柄について記述することに、わたしはとても緊張を感じます。この記事は同じ体験をされた方や精神疾患に悩む方、そしてそうした方を支える方々になにか共有できたらと思い書きました。

不安障害

 精神疾患の発症には、身体の疾患と同様に様々な要因が考えられると思います。
 自身の場合にも思い当たる要因はいくつかありますが、自分の中で整理のつかないことが多いためこの記事に記載することは控えます。

発症した症状

・身体の震え、特に足の震え
・不安感と焦燥感、それを解消しようとする突発的な行動
・身体のだるさと気分の悪さ
・眠気
・息苦しさと動悸
・頭痛と身体の痛み

治療と経過

 身体の震えが止まらなくなってしまい、精神科を受診しました。当時は事務系の仕事をしていましたが、休職することになり、そのまま同じ病院に通院しました。
 診察では震えと同時に涙がでて感情的に昂ってしまうことがあり、その場合には筋肉注射を受けました。基本的には1日3回・1種類の抗不安薬の服薬をしました。それとは別の頓服薬も処方されていました。
 先にわたしが経験した主な症状を挙げましたが、震えや不安感、頭痛などは服薬により改善するのを感じました。一方で、だるさや眠気は服薬治療中も感じていましたので、薬の副作用でもあったのかもしれません。息苦しさや動悸は、駅などの人混みや緊張を感じる場面で酷くなり、とても恐怖を感じていました。その際には頓服を服用することで対応していました。
 4ヶ月ほどの休職をしましたが、職場復帰は難しいと自分が判断し、退職をしました。元々退職を考えていたタイミングでの発病でしたので、退職の判断は早かったと思います。その後3ヶ月ほど自宅療養をし、アルバイトを始めました。初めの受診から約半年で、主な症状は改善がみられていましたので、服薬していればアルバイトをすることができていました。

急性一過性精神病性障害

発症した症状

・不眠、頭痛
・幻聴と妄想
・記憶がなくなってしまう
・不安感
・被害妄想
・激しい怒りの感情

発症の経過

 発症した時はアルバイトは辞めており、自宅でできる仕事をしていました。正確な経緯は覚えていないのですが、作っていたExcelの表がいつまでも合わなかったこと、眠れないこと、頭痛が初めの症状だったと思います。
 次第に自分じゃない声が頭の中に聞こえてくるようになりました。幻聴と表現しましたが、正確には違うかもしれません。そのうちに知らない人と自分の体を共有しているようになっていきました。身体が勝手に動いたり、知らない人が自分を使って喋るのでそれに自分も答える形でぶつぶつ会話したり…。
 そうした中で、妄想も酷くなっていきました。自分にはやらなくてはいけないことがあり、それをやらないと大変なことになると思っていました。その中で周りの人に迷惑をかけてしまい、わたしは精神病院へ措置入院となりました。

治療の経過

 入院した時はまだ妄想の中におり、自分がいまどういった状況なのかがわかっていませんでした。入院直後の記憶はありますが、その後2週間ほどの記憶はありません。記憶が戻って1ヶ月くらいは幻聴や妄想は続いていましたが、そのうちになくなっていきました。幻聴?がなくなっていくにつれ、自分が異常事態にいたんだということを飲み込むことができました。全部で3ヶ月ほど入院しましたが、薬物治療に加えて、同じ症状を経験された他の患者さんとグループワーク等も行いました。グループワークでは症状を共有したり、自分なりの対応策を考えたりしました。

その後から現在

 退院後は自宅療養をしつつ、主治医に勧められた認知行動療法について勉強しました。そして、半年ほど療養し、通勤のあるパートを再び始めることができました。一年半ほど続けることができましたが、色々な悩みを抱えるようになりまた入院治療を受けることになりました。前回入院より短い一ヶ月程度で退院です。

最後に

私には7年ほど付き合いのあるパートナーがいます。その相方が一年ほど前から大きな身体の病気と闘っています。
闘病中には色々な出来事がおこります。よいことも悪いこともあり、けれど直向きに現実と向き合う姿を見て私も自分の病と向き合ってみようかなと思えました。

自分がなにか病気であるということを完全に受け入れるのは難しいことだと思います。しかしながら、受け入れて進むことが治療には必要となってくるのかなぁと思います。

私は自分が精神疾患を抱えていることが、本当に煩わしくなる時があります。身体と心がばらばらになって思い通りに動かない…、そういった時こそ自分がまずは自分自身をそっと受け入れる、そして休ませてあげることが大切なのかもしれません。

お読みいただき、本当にありがとうございました。

(この記事は適宜修正・加筆を加えていく予定です。)



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