口下手ナイトメール/アンスリューム

新年期間に日本を訪れた際、最も驚いた歌詞はアンスリュームのメンバーである月埜ヒスイさんが作詞した「口下手ナイトメール」でした。この曲では、恋愛の感情が様々な方法で表現されており、歌詞からは含蓄のある暗示も感じられ、強烈な感情も伝わってきます。景色の描写や主要な関心事の描写も歌詞に含まれており、「好き」という感情が多角的に生き生きと描かれています。

この曲の始まりの歌詞、「今夜月が光る夜に 隣で君が笑った」というフレーズは。初見では何を表現したいのかわかりませんが、もし「好き」という感情を持っていれば、隣で笑う好きな人と月明かりの光景を感じることができるでしょう。

現代のアイドルの歌では、「好き」、「愛してる」、「恋」というように、好きな気持ちを直接的に表現することが多いです。恋愛を含蓄に表現することは非常に珍しく、また、好きや愛の理由を述べる歌も少ないです。ほとんどの歌は「好きであることや愛していること自体」を強調しています。好きな気持ちをうまく表現するのは難しいです。

私にとって、「口下手ナイトメール」は、好きな気持ちを具体的に描写できる数少ない歌詞の一つです。私が特に気に入っている部分は

ずっと ぼくだけが知っていたよ
君のその繊細さを
「頑張れない 頑張れないよ」 
でも そこが君の好きなところ

口下手ナイトメール/アンスリューム

という箇所です。相手の好きな部分を細かく描写しています。よく相手の一般的に嫌われる部分が、自分にはそう好きになることがあります。

曲名の「口下手ナイトメール」は、言葉に不器用な主人公が夜中に好きな人にEMAILを書く話です。ナイトメールは「night」と「mail」から来ており、夜中の手紙を意味します。歌詞の中で

月明り 
部屋を照らす 眠れない午前3時
夢の中で芽生えた思いを
君と歌いたい

口下手ナイトメール/アンスリューム

という部分から、この人物が夜中に目を覚まし、午前3時に手紙を書いていることがわかります。しかし、後半の「夢の中の思い」という表現から、この人物が半分夢の中で手紙を書いていることが示唆されています。他の歌詞の部分では「感情を貼ってナイトメール、全部うまくいく」と述べており、夜中の手紙が感情を郵便切手として使っており、うまく進んでいると言っています。

しかし、前の歌詞

難しく考え過ぎて 何度も打ち直したり
単純な言葉で ぼくをドキドキさせるね
いつも語彙力がなくて つらい絵文字
簡単な言葉遊びとか 遠回りしたくないの
ただ くら くら くら くら してて 狂いそうだ

口下手ナイトメール/アンスリューム

から、この手紙がうまく書けていないこと、何度も修正されていること、最終的にはほとんど狂ってしまうほど変更されていることがわかります。そのため、「全部うまくいく」というのは、眠っている間の想像であり、この歌は「夜中に手紙を書いているが、半分寝ている」状態を描写しています。起きている時は手紙がうまく書けないことに悩み、眠っているときは手紙がうまく書けているように感じる。

これをすべての人が体験できるわけではありませんが、私自身が夜中に手紙を書いて眠ってしまった経験があります(起きたら大部分を削除しました)。そのため、この感覚を完全に理解できます。この曲が私にとって特別なのは、歌詞が私のいくつかの経験を描写しており、それが歌詞で表現されるとは思っていなかった経験だからです。

この曲の歌詞には、いくつかの言葉遊びもあります。例えば、「簡単な言葉遊びはしたくない」というフレーズは、実際にはこの曲の歌詞に言葉遊びが含まれていることを暗示しています。「口下手な 唇はSecret」というフレーズには、「口唇はSecret」という言葉が隠されています。私が最も興味深いと思うのは、最初の「今夜月が光る夜に 隣で君が笑った」というフレーズと、その後の「綺麗でさ」というフレーズです。これらは「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳す日本の表現を連想させます。この古典的な表現から、なぜこの曲が月明かりを強調し続けているのかがより理解できます。

私は以前、「良い写真は普通の人が見ない角度から何かを見る」という言葉を聞いたことがあります。おそらく歌詞も同じで、「良い歌詞は普通の人が描写しない角度から何かを描写する」のだと思います。「口下手ナイトメール」は、「スキ」という感情をいろんな角度から描写しており、歌詞からその特別な「スキ」を感じられます。

CHE



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