【インター】日本の学校には有るけど、インターナショナルスクールには無いもの18個
日本の小・中・高校では普通にあるけど、インターナショナルスクールではないものをピックアップしました。
もし、これからインターナショナルスクールへ入学や転校を考えているなら、これまで当たり前だと思っていたものが無い場合があるので注意してくださいね。
では、順に見ていきましょう。
日本の学校にあってインター校にないもの
1.身体検査
身長、体重、側湾症、心音、尿など、日本の学校は年に一度検査してくれますが、インター校ではありません。
2.歯科・眼科・聴覚・色盲検診
こちらも、身体検査同様ありません。
必要な場合は、個別にクリニックなどへ連れていく必要があります。
3.体力測定
立ち幅跳び、シャトルラン、ハンドボール投げ、前屈、握力、反復横跳びなど、個別で体力測定し相対的に評価することはありません。
4.児童だけで登校
タイとマレーシアのインター校に関しては、プライマリまでは児童だけの登校はもちろん、保護者の付き添いがないスクールバスの乗降車も禁止されていました。
日本の小学校のように、集団や個人での登下校はできません。
5.夏休みのプール開放
インター校で夏休みに学校のプールを使うには、学校が開催するサマースクールに参加する必要があります。これは有料で、安くもありません。
またすべてのインター校がサマースクールを開催する訳ではないので、夏休みの間は1日も学校へ行かないことが普通かも。
日本のように、夏休みに学校のプールを無料で毎日のように使えるなんて良心的なことはないんです。
6.リコーダー
逆になぜ日本の学校は普通にリコーダーを使うのか、不思議に思うほどインター校でリコーダーの授業は一切ありません。
インター校は様々な楽器を所有していますが、リコーダーのように個人が持参して、学校で定期的に集団で練習する楽器は私の知る限りありません。
7.家庭科の授業
調理や裁縫の実習授業はありません。
生活力をつけるためにも、ボタン付けや簡単な調理は学校で習えるといいかなとは思います。
8.部活
週に何回かクラブ活動がありますが、日本の学校のような熱量はありません。
学期毎にクラブを変えることも可能ですし、参加は必須でもありません。
インター校間で大会が行われる競技もありますが、それほどさかんではない印象です。
9.担任との個別進路相談
日本の中学や高校のような、担任ー保護者ー生徒による3者面談はありません。
インター校では、プライマリの間は担任教員と学期毎に面談しますが、セカンダリからは、各教科の担当教員から習熟度について直接話を聞きます。
日本の中高の担任教員のように、各生徒の成績や活動をすべて把握している教員はいません。
また、大学への進路相談は、専門の職員にアポイントをとって個別で相談します。
10.校則
インター校によっては、髪の色やネイル・ピアス、制服の着こなし方などの規定を設けているところがあります。
イギリス系は比較的きっちりしている印象ですが、日本の校則ほど細かく規定はしていません。
11.上履きと下駄箱
上履きがないので、下駄箱もありません。
なぜ日本の学校にはあるのか、筆者の考察です。
日本の生徒は、おのおのが道を歩いて登校するため、下履きが汚れたり、季節によっては雪や雨の被害を受けることから、清潔さと快適さを保つため上履き+下駄箱制度があるのではないでしょうか。
一方、インター校では、自家用車での送り迎えや、スクールバス通学が大半なので、児童は外の道を歩く必要がなく下履きはさほど汚れない。
いずれにせよ、この状況により、インター校では下駄箱にラブレター(または嫌がらせ)を置く古典的アクションを起こすことは叶いません。
12.掃除・給食、日直、生き物係などの担当制度
インター校では、お掃除は清掃スタッフの方が行います。
よって、インター校育ちの児童は掃除の経験がないので、雑巾がけや、ほうき+ちり取りの扱い方を知りません。
また、インター校の昼食は、学食で好きなものを購入、または事前オーダー制です。
よって、全員で同じものを同じ教室で食べることがないため、給食当番・三角食べ・食育も地産地消もありません。
学校所有の生き物がいないので、係りもありません。
夏休みの朝顔のような、児童個人で植物を育て観察するような学習もありません。
13.号令
授業での、起立・礼・着席の号令に合わせる行動はありません。
インター校の授業の始まりは、軽い挨拶や、いつの間にか始まっている事が多いようです。
14.入学式・終業式・修了式
入学式、終了式、終業式はありません。
入学式がないので、生徒と保護者双方は「入学式用スーツ」を買う必要はないんです。
日本では修了・終業式で、ひとつの区切りを実感できますが、そもそも「区切り」的な感覚がインター校にはないと思います。
さすがに、卒業式はあります。
15.家庭訪問・地域訪問
全然ありません。
16.お弁当持参の運動会
生徒全員が集合して運動をする「Sports Day」や特定のスポーツを行う日がありますが、せいぜい半日程度なのでお弁当は要りません。
また、保護者の半数は見に行かない印象です。
最近は変わってきているようですが、日本の学校のように家族総出でお弁当をこしらえて、子供を応援しに行くようなイベントはありません。
17.必携品と持ち物検査
日本の小学校などである、ハンカチとティッシュを持ってくる指導はありません。
インター校の洗面所にはハンドペーパーが設置されているので、ハンカチを持っていなくても特に問題がないのです。
また、抜き打ち持ち物検査も、筆者の知る限りありません。
ちなみに、スマホはプライマリの時は禁止でしたが、セカンダリでは持参したスマホとPCを授業で活用する事があります。
18.下級生から上級生への敬語
インター校のセカンダリは、日本の中高にあたります。
日本だと先輩後輩の関係性ができ、敬語を使い始めるタイミングでもありますが、インター校では上級生に対して敬語を使うことはありません。
したがって、プライマリからずっとインター校育ちで日本の大学へ進学した場合は、先輩との会話に気を付ける必要が出てきそうです。
さいごに
インター校に転校してから身体測定がなくなったので、筆者は娘達の正確な身長体重を知りません。
視力と歯科は一時帰国の時に検査させていますが、他の医療検査や体力測定は彼女らの健康にかまけて何もしていません。
これを、日本の学校は無料でしてくれるなんて、今となっては信じられないほど有難い。
この記事を書いていて思ったのは、リコーダーのおかげで日本の児童は楽譜を読むことができるのでは、という点。
合奏もでき、曲をマスターすると達成感も得られ、音楽に無理なく触れるいい仕組みだと思います。
また、簡単な調理と裁縫は学校で教えてほしいけど、まあYoutubeで何とかなるかな。
全項目を眺めてみると、日本の学校の先生の負担は重い…と感じます。
インター校は、内容に応じて担当業務が細分化されている印象です。
また、日本の学校は、学科の学習以外で所作や行動規範などを学べる反面、全員が同じ行動をする事を求めているな、と感じます。
いずれにせよ、インター校では各種検査や検診がありません。
もし定期的な経過観察が必要なものがあれば、入学・転校する前にあらかじめ対策をとっておく必要があるでしょう。
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