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「技術士ハンドブック」を読む(1/n)【#デザレfm:37】

技術士ハンドブックを読む

本を読むシリーズを、またやっていきたいと思います。

今回読む本は、技術士ハンドブックです。
この本はですね、オーム社から出ている本で、ちょっと前にやった、技術コンサルティングハンドブックの仲間みたいな本ですね。書いたのは、日本技術士会プロジェクトチーム。私が持っているのは、2008年に発行された第一版、第三刷ですね。表紙が茶色の方です。これ、2014年に第二版が出ているので、私が持っているのはちょっと古いものですね。第二版の方は、ちょっと白っぽい表紙になっていて、どちらも今、新品では買えなくてですね、中古で出回っているもので、私も中古で入手しました。

第二版で改定された内容というのは、ちょっと説明すると、まず各企画の改定、そして途中に東日本大震災がありましたので、その大震災を契機とした、安全、エネルギー、環境などの社会情勢の変化に合わせた改定。あとはですね、建築マネジメントの章を新たに設けて、技術士の半数以上を占める建築部門の人に対する請求を高めるような、建築部門の人に買ってもらえるような内容にしたそうです。これはちょっと私は機械部門の技術士を目指しているので、関係ないですね。

あとは最後にですね、プロジェクトマネジメントについて、当時最新だったPMBOK、ピンボックの第5版の内容を踏まえて、最新の知見を盛り込んでいるというふうに書いていましたが、今このピンボックの最新版はですね、第7版になっています。1個古い第6版のピンボックについての本をちょうど私今読んでいまして、ピンボックの知識と手法がしっかりわかる教科書という名前なんですけれども、こっちの方を並行して読んでいますので、第2版で変わったところですが、問題ないかなと思います。

というところで、最新は第2版なんですけれども、今回は私が持っている第1版の方を読んでいこうと思います。

そもそもですね、この技術士ハンドブックがどういう本かというのを説明していませんでした。この本はですね、ホームページの説明文を読んでみると、「技術士として実務上知っておかなければならない一般的な知識をはじめ、専門分野を問わず技術士に求められる基準やベースとなる知識を横断的に把握できる内容のものとして編纂したハンドブック」だそうですね。

さっき少し言いましたが、今機械部門の技術士を目指しています。去年もですね、令和5年度も試験を受けたんですけれども、私は筆記試験で不合格でした。結果は必須がBで選択がAAのAだったんですけれども、必須がダメだったのでダメでした。今点数の開示正規を出しているんですけれども、なかなか返ってこないんですよね。

それはさておき、今年も令和6年度も試験を受けようと思っていて、先日ですね、4月1日にちょうど願書を出したところです。この技術士ハンドブックというのは、去年筆記が不合格だった後にいろいろ、前から存在は知っていたんですけれども、値段が値段で、多少中古でも貼るものだったので、借りていなかったんですけれども、去年不合格だったのも受けて、もうちょっと勉強しなきゃなと思って買ってました。願書を出して、7月15日の試験まであと3ヶ月しかないというところで、ちょっと読めてなかったので、これを機に読んでみようかなと思って今日話しています。

ということで、では内容を見ていきましょう。

本書の構成と内容

まずこうペラペラとめくってみると、本書の構成と内容についてというところがありまして、「本書は技術士、技術部門の個別の技術分野を対象にしたものではなく、原則として技術分野間で共通に必要な知識は何かという観点から編纂したものである」と書いてますね。もしこれを聞いている中で、機械部門の技術士以外、他の部門ですね、当然建築もありますし、科学とか、他の部門を目指している方がいたとしても、聞いていただければ多少でも勉強になるところはあるかなと思います。

続きですね、この内部は3部構成になっていて、まずは技術に関わる共通知識として、エンジニアが活動するにあたり共通に持つべき知識について。2つ目が技術に関わる実務的知識として、技術士として活動するための実務的知識。3つ目が技術士としての必須知識として、技術士のアイデンティティを示す指標知識という3つの大きな括りとしてですね、そういう3部構成になるように以下説明する章の配列になっているそうです。

目次

では、それぞれどんな章で構成されているのかというのを、ちょっと目次から見ていきたいと思います。

第1章から、ブーッと見ていくと、第11章の構成になっています。1章目がですね、第1章、安全工学です。安全工学の範囲というのはとても幅が広いところなので、技術者、技術士にとって特に学んでおく必要がある分野という観点から、その領域を選んだということですね。

1-1概要
1-2、労働安全、ご安全にというところですね
1-3、機械安全
1-4、電気安全
1-5、ロボットなどなどという感じで続いていきます。

2章は環境ですね。環境もですね、範囲が広いので、できるだけ多くのトピックを取り上げたということですね。

2-1概要
2-2我が国の公害
2-3自然環境
ちょっと飛ばして2-6廃棄物
2-14環境関連放棄
などなどという内容になっています。

3章はエネルギー。エネルギーもですね、多くの産業、ビジネスにとって関わりのある分野で、政策的には最新のもの、最新のものといっても2008年現在での最新のものというのを最小限の内容で盛り込んだ章だそうです。

そして4章、経営管理、生産管理。ここはですね、自伝的な使い方を意識した章だそうで、技術士、技術者にはあまり縁のないと思われがちな財務面を含めて全般的な話題を取り上げたとのことです。

5章、品質マネジメント。こちらもですね、自伝的な使い方としてまとめられているとのことです。

そして6章はリスクマネジメント。これは外国から輸入された新しい分野で、技術分野には近年浸透してきた概念で、基本的な話題とともに先端的な話題を加えた章だそうですね。

次が7章、情報マネジメント。組織の情報に関わる活動のすべてを視野に置き、情報の総合的なマネジメントを進める観点でまとめましたというところらしいです。

そして8章はですね、プロジェクト計画と評価。プロジェクトマネジメントの手法のうち計画と評価に重点を置いて、プラントエンジニアリングというものですね、事例として一連の流れを説明しているそうです。ここはちょっと冒頭でも話しましたが、ピンボック。第2版で少し補強されたピンボックというところにちょっと関わるようなところですかね。

9章は倫理です。
倫理は近年特に技術者に強く求められている資質となっていると書かれています。これが書かれたのは2008年ですけれども、今2024年、この倫理というものはもっとさらに強く技術者に求められている資質だと感じています。最近の偽装とかですね、検査の不正だったり、そういうものが大きく取り沙汰されていますが、そういったところは倫理的なところが足りないんじゃないかというふうな判断になってしまいますので、ここは非常に大事だと思いますね。2008年からそういう流れが、そういうところがあったということですね。そのため、比較的多くのページを当てられていて、特にその技術者が扱う倫理全体の見取り図を紹介することに主眼を置いて、基礎的かつ先端的な話題を取り上げているということです。

10章は人材育成。
技術士にとっては後進育成というのが責務の一つなので、この若手技術者をいかにして一人前の技術者まで育成するのかという観点から編集しているとのこと。この人材育成というのは私にとっても今ホットなところですね。当然会社で後輩が何人かいまして、同じチームで仕事をしているんですけれども、その入社2,3年目から10年未満の若手ですね。若手の人をいかに一人前にしていくかというところで、当然私の今期の会社の目標設定の中にもその人材育成、若手の育成というのが入っていますので、ここも非常に興味深いところですね。多分この技術士にとっての後進育成というのは、社内だけじゃなくて社外、会社の外ですね。会社の外とか社会全体で見たところでの後進育成というところが含まれているんじゃないかなと。ちょっとまだ内容を見ていないのでわからないんですけど、自分の会社だけという狭い範囲じゃなくて、社会全体を見た中での技術士、若手の技術士というのを増やしていくという。そういうところも含まれているんじゃないかなという気がしています。

そして最後の11章は問題解決。
特に技術士に求められる知識として重視した層で、問題解決能力というのは技術者、技術士にとって必須知識で、これが不足すると一流のエンジニアになれないと。一流のエンジニアにはなれない。本章では問題解決の理論面を主に記述し入門編として書いているそうです。ちょっとこれもまだ内容を見ていないんですけれども、FMEAとかDRBFM、FTAとかそういったところですかね。問題解決。問題だらけですからね。

ということで1章から11章まで簡単に説明しました。次回から第1章は安全工学。ここから見ていきたいと思います。

今回から始めた技術士ハンドブックを読む。今日はですね、概要と目次の方を紹介しました。ということで今週はここまでです。

ではお疲れ様でした。ご安全に。

この記事は次のポッドキャストを元に作成しました。

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