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あなたと過ごす熱い時間

今年も残すところ、三日。

昨日仕事納めだった夫である企業戦士。

「今日は早く片付けて、寝る前に必ず帰ってくるから!」

勇ましく宣言して出勤。
その言葉通りいつもより少し早めに、
子どもだちが寝る前に帰ってきた。

いつもなら自分で鍵を開けて、帰ってくるのに
呼び鈴を鳴らす企業戦士。

玄関まで迎えに行き
「おかえり。今年もありがとう。お疲れさまでした。」
と伝えると

「だたいま。お疲れさまでした。こちらこそ、ありがとう。今夜は一緒に飲もう。」

そう言って、スモークサーモンとビーフジャーキー、おつまみが入った袋を差し出す企業戦士。

ビールは買ってきてないんかい

と思ったけれど、そこには触れず。
おつまみとコーヒーで
楽しい夜が始まった。

企業戦士の今年の漢字は

「激」

大学院入学に、部署移動、始めての秘書体験、アメリカ出張、
そして兄貴分だと思っていた方のやらかし案件。

信じられないほど、過激で刺激的な1年だったそう。

「そんな過激な1年。
がむしゃらになって頑張れたのは、いつも嫁ちゃんがいてくれたから。」

刺激的な恋にワクワクし、
結婚しても刺激的でいたいと思っていたけれど、
外で頑張るには心の平穏と、絶対的な安心感が必要。

恋と愛は違うんだよなぁ

ということが、身をもって体感できた。

そんなことを、言葉で伝えてくれる企業戦士に改めて感謝。

平日に加えて休日もワンオペだった、
私へのねぎらいの言葉が嬉しい。

いつも以上に感謝を伝え、伝えられ、
髪を乾かしていても、食器を洗っていても、りんごを剥いていても、何をしていても

「可愛い。可愛い。」

と言ってくれた夜。

結婚するってやはり幸せ。

そして朝。
ぬくぬくと、気持ちの良い企業戦士の横から抜け出し、朝活のためリビングへ。

昨夜の思い出が残る、おつまみに皿。
お風呂へ向かいながら脱いであろう痕跡の残る、ズボンにパンツ、靴下。

ソファでくつろいだのか、クッションは蹴散らされ。
ぐしゃっとされ伸ばされていない手拭き。
歯ブラシは洗面台に置いたまま。
絞りだしすぎた歯磨き粉は、洗面台に付着。
もちろん、歯磨きコップも元に戻さず置いたまま。

昨夜はたこ焼きをして、部屋が臭いから換気扇は回しっぱなしにしておいて。
と言ったのに、そこはご丁寧にも切ってある。

結婚生活の二面性。
企業戦士の二面性。

そういえば、昨日そうじをしていたら、見覚えのない女性ものの下着が出てきたことを思い出した。

危ない危ない、忘れるところだった。

恋はまだまだ私を盲目にさせる。

今日は昨夜にも増して、熱い時間を過ごすことになりそうです。


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