感情をなぞれる作品が好きだという話。

好きなものについて語ろうと思って始めたNOTE。
好きなものがありすぎてなかなかどれから深堀りしようか決まらない、というか、どれももったいない気がしちゃって手がでないので、ここ最近一番はまっているものから書きます!


『ゆびさきと恋々』


漫画はもっぱら少年漫画派(というかもはやジャンプ派)。将来子育てすることがあったら絶対に読ませようと思っている漫画は全部少年漫画。そんな私が久しぶりに単行本まで買った少女漫画が、この『ゆびさきと恋々』。

主人公は生まれつき耳の聞こえない、雪ちゃん。そんな彼女と帰国子女かつ今もバックパッカーで海外を飛び回っている逸臣さんとのラブストーリー。
少女漫画も好きは好きだけど、一回読んで「キュン補給しました!満足!」ってなることが多くて、同じ作品を続けて何回も読みたくなることってないんだけど、これはもう既刊の4巻までを鬼リピートしてます。


とにかく雪ちゃんがかわいくてかわいくて。お友達のりんちゃんもかわいくてかわいくて。読みながらずっと「かわいい…。かわいい…。」って呟いてます。←完全に変な人。

なんでこんなに私にハマったのかなぁって分析してみたんだけど、なんとなく「雪ちゃんの感情をなぞれるからなのでは?」と思った。
この「なぞる」っていう表現があっているのかどうかはわからないんだけど、私の中ではとてもしっくりきていて、ほかの大好きな漫画とかも結構この感情をなぞれているかどうかで好きレベルが違っているように感じる。

「共感」に近い気もするけど、共感って「あなたのその感情、私もかつて体験したことがあります」って感覚だなと思っていて、それよりももっと近いのが「なぞる」って感覚。「今、リアルタイムで私もその感情の流れをだどっている。」臨場感に近いのかもしれない。

モノローグが雪ちゃんのものしかなくて、ほかの子たちが何を考えてるのかが見えないってところがそうさせているんだと思う。かつ、雪ちゃんが思っていることに全然突飛なことがないから、納得できるというか、別人格としてとらえる必要がない。(これは小説読んでるときもある感覚なんだけど、その時私は登場人物Aであり、またある時は登場人物Bであり、「その人」として話の中に存在しているんだよね。)

一緒にドキドキするからとてもリアルに感じて、本当にどこかに雪ちゃんが存在してるんじゃないかと思うし、もし存在していたら友達になりたいし、応援したい。

それが私の「感情をなぞる」っていう感覚だなと思う。


とはいえ、なんでこんなに雪ちゃんの感情をなぞれるんだろう?っていうところは全然分析できてないんだけど、それはもっと自分のことをわかってからにしようかな(笑)

「とにかく好き!理屈じゃないんだ!」っていう感覚も好きだし、分析できないこともまだまだあるけど、今回の「感情をなぞる」は私の中では新しい発見だった。
すでに好きなものや好きなこともたくさんあるけど、これからも「なんとなく好きそうだな」っていう感覚をキャッチして、どんどん好きなものを増やしていきたいなと思う。


自分の感性を大事にして、そこからなんで好きなんだろう?とか、どんなところが好きなんだろう?を集めていきたいなぁと、巡り巡って思わせてくれたとっても素敵な作品でした。
まだ連載は続いているし、既刊4巻なのでこれから読み始めても全然追いつける長さなので、ぜひご一読あれ!少しでも長く、雪ちゃんの人生を見守っていけたらいいなぁと思うきじとらでした!

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