テネット、時間逆行と第三次世界大戦

クリストファー・ノーラン監督で2020年公開
以下は映画テネットのネタバレを含みます。
テネットを一度見て、Wikipediaを読んだ段階での解釈です。もう一度テネットを見れば、もっと理解が進むかもしれませんし、間違いに気付けるかもしれない。そんな状態の記事です。

まずは時間逆行について
時間逆行は「現在→未来」へと進む時間を「現在→過去」へと逆行する事です。10年前に戻るためには10年かけて逆行しなければなりません。時間逆行している間は物理法則にも影響があり呼吸も出来ないので酸素マスクなどの装備も必要になります。順行している人間と逆行している人間ではそれぞれ反対の流れで時間が進む映像は「とても奇妙で美しい」物でした。これもテネットの魅力ですね。

「テネットは一回見て終わり」の映画では無いと言うこと、何度か見直す事で、誰かの解釈を見聞きする事で、更に面白くなる映画だと思います。
映画の序盤で妙な動きの男と格闘する主人公、何やら事情に詳しいニールに「無知であることが最大の武器」と意味深に言われて行動を共にする。序盤だけでは何が起こっているのかサッパリわかりません。ここで重要なのは「観察し記憶する事」中盤でネタバラシされるので「できる限り記憶する事」
そして中盤は時間逆行を行いながらネタバラシ。
武器商人や謎の兵士たち、タイトルにもなっているテネットと言う組織、それぞれの思惑が交差しつつ序盤で起こった出来事は何だったのか、なぜそんな事が起こったのか、素晴らしい映像美で時間逆行が描かれていきます。アルゴリズムと言う兵器も登場、9つに分解されて保管されています。
そして終盤、アルゴリズムを処分するために主人公たちと謎の兵士たちの戦闘、順行と逆行による挟撃作戦、逆行する兵器が面白い動きをしていました。
ついにラスト、ニールの正体が判明
そのニールの言葉が「僕は未来の君に雇われた。君が僕と会うのは何年か未来だけど、僕が君と出会ったのは何年も昔だ」
そしてニールは死ぬことがわかっていても任務を完遂するために去っていきます。
そして主人公は物語の始まりに至る行動を取ることになっていきます。

第三次世界大戦の流れについて
「過去→未来」「現在→過去」のそれぞれの流れがあるので時間的に前後してしまいます。
そもそも「開戦」したのは未来において地球が荒廃してしまったために過去に侵略する事から始まります。これが謎の兵士たちの正体ですね。
次に「未来の主人公」がテネットを作り、更に未来から来る侵略者と戦争が始まります。そしてニールが現在まで時間逆行して映画の始まりに至る訳です。
これから、もう一度テネットを見直そうと思います。

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