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1~4巻カバーイラストについての解説

時々、ツイッターの質問箱に、カバーイラストに関する質問をいただきます。
未読の方にはネタバレになる部分があるのでお答えできなかったのですが、気になる方も多いかと思うので、note記事にまとめました。
まずは、1~4巻のカバーイラストに関してです。
各巻のネタバレ内容も含むので、未読の方はご注意ください。

1巻のイラストについて

鬼人幻燈抄▲納品

1巻のイラストは分かりやすいかと思いますが、社を背景に甚太、白雪、鈴音の3人を描いてもらってます。具体的な場面ではなく、3人の関係を表すようなイメージとして描いてもらいました。

ちなみにご存じの方も多いかもしれませんが、書籍のカバーを外した表紙部分では白雪が消されています。これはデザイナーさんからの提案で、そのまま物語の内容を暗示しています。
2巻以降に関してもカバーを外した表紙部分は、デザイナーさんが物語の内容を元にイラストに加工を加えています。
どんな意味あいなのかは、ご覧になった皆さんにご想像いただければ幸いです。

2巻のイラストについて

鬼人幻燈抄  江戸編幸福の庭 カバー全体

2巻は表題作の「幸福の庭」からとったイラストです。
なので左側の武士と少女は、幸福の庭にいた頃の三浦定長とおふうになります。そして、それを見守っている右の武士は甚夜です。
物語に沿った小道具として、毬や沈丁花も描かれています。

3巻のイラストについて

鬼人幻燈抄 江戸編・下 軽め

3巻も表題作「残雪酔夢」のクライマックス場面を描いたイラストになります。
水中で甚夜が抱えているのは白雪です。そして暗くて見にくいですが、木陰で見守っているのは三代目秋津染吾郎です。
甚夜の様子を見守っているという構図です。

4巻のイラストについて

鬼人幻燈抄 幕末編_納品

4巻のイラストは、ちょっと分かりにくかったかもしれません。
左側の3人はおふうと甚夜、野茉莉で、右側の2人は奈津と善二です。
表題作が「天邪鬼の理」だったこともあって、おふうが夕凪だと思われた方も多そうな気がします。
このイラストになった意図を、少しご説明しますね。

「流転」の中で、店主が甚夜とおふうと野茉莉の3人を立たせて眺める場面がありますが、もともとこの場面をイラストにしてもらおうと思っていました。
ただ、蕎麦屋の中では背景が少し地味になりそうだったので、イラストが映えそうな桜の背景に描いてもらうことになりました。
さらに、せっかく外にいるのだから……ということでカバー裏側に4巻の「いつかどこかの街角で」の最後の場面を描いてもらったという経緯です。
結果、旅立ちを思わせるような素敵な1枚になりました!

1~4巻のイラストについては以上になりますが、毎回、イラストレーターのTamakiさんには担当編集の意図に沿いながら、想像を超えるクオリティで描いていただけるので本当にありがたいです。
今後も、ぜひ物語と一緒にカバーイラストにもご注目いただけると嬉しいです!
5巻以降のイラストについても、またどこかのタイミングで解説記事を作ろうと思うのでお待ちいただければ幸いです。

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