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【読書感想】天帝妖狐

こんばんは!あられです。
最近読み終えたのは、乙一さんの『天帝妖狐』。久しぶりの乙一ワールドです。

てんていようこ

でも、私は「天帝妖狐」より、「A MASKED BALL 」の短編の方が好きでした。

ネタバレあり⚠️
まず、トイレの個室という設定が、ゾクゾクする。個室で誰にもみられていないんだけど、それでも、上や下に隙間がある。そこが怖い。

そして、結局分からない犯人と落書き者。ちょっとモヤモヤが残るけど、たぶん、あの人かな?なんて想像するのもいい。

乙一さんの本、確かに、犯人が明確に分かるものって少ないのかも。もしくは、人間なの?っていう半人間も出てくるし。

『死ぞこないの青』という作品が乙一さんとの出会い。
そこに出てくる妖怪のような少年は、「天帝妖狐」(「A MASKED BALL 」の後にあるメインの話)の “夜木“ と似ている。

そういえば、なぜ “夜木“ という名前なんだろう。調べたら『夜の木』という本が出てきた。
そこには、

夜になるとその本性を現すという聖なる木。 人々から畏れられ、また崇められている木。
タムラ堂

と書かれている。
確かに、彼は、本性を表す時がある。夜。夜に。
なにか関係があるのかもしれない。


あられ

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