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待ちよみ×自然力畑 子育てについて考える畑

私の運営管理する農園
「きいろいおうちfarm」

運営コンセプトは
農業×絵本×子育て×SDGs

それぞれの4つの柱ごとに
理念があります。

その中の
絵本・子育て
の柱について説明したいと
思います。

私は子育てについて
「待ちよみ」という考え方を用いて
主に子育て中のママ、パパに向けて
講演をしています。

「待ちよみについて①」
で、その考え方をまとめています。

待ちよみとは、
「子どもには自ら育つ力がある」
ことを親が知り、子どもを個人として
尊び、その成長を待つことの大切さを
絵本を読み聞かせる親と子の関係から
考えることを表した言葉です。

子育て始めると
「子どもができるようになるまで
気長に待ってあげてくださいね」
というような助言をされたことは
ないですか?

こう言われれば誰だって
「そうだよね」と理解します。

でも、なぜ理解できているのに
親は子どもを待つことができないのでしょう?

それは、
子どもが自ら育つ力を
持っている。
ということを親も実感できないと
不安が先に立ち、あれこれとしなくていい口出し
手出しをしてしまうからです。
不安解消と愛情をごっちゃにしたものが
そこにはあります。

どの親も持つであろう不安を責めて、
「子どものペースに合わせられないなんて」
「子どもを待てないなんて未熟な親だ」
と言ってしまうのはあまりに酷な話です。

私は、絵本の読み聞かせをする動機が
「子どものために読むべきだ」
「子どもにいいことはしなければならない」
という、義務的な考え方が間違えているのと
同様、
「子どもを待つ」
という考え方も、
「待ってあげなければ」
「待ってあげなければ子どもの可能性をつぶしてしまう」
「待たなければならない」
「待つべきだ」
という考えに親が縛られることも間違いだと思います。

私は「待ちよみ」を通じて
親が子どもを待つことの「喜び」を
知ってほしいと考えています。

子育て初期のうちに
親自身が、小さな成功体験を積むことも
大切だと考えます。
小さな成功体験とは、
「自分はこうしたい」
を叶えるということ。

小さな成功体験についてのエピソード

「子どもを待ってあげたい」と思う
親の気持ちを
「待ちよみ」は簡単に叶えます。

「待ちよみ」で子ども自身が持つ
感性や興味を発見できたとき、
親は「待つことができた」という
小さな成功体験を得ることができます。

読み聞かせで得た「待つ喜び」
の感覚は
子育ての他の場面でも感じることが
できるようになります。

自分を信じ、尊んで
待ってくれる親がいることは
子どもにとって生きる力の根となる
事は間違いありません。

子育てにおいて大事なのは
「今」確実に子どもに愛情を伝えるということ
でもあります。
待つことなく、先の心配から、まさに言葉どおり
「先取り」ばかりに意識を取られていると
「今」本当に子どもに必要なことを
見失ってしまいます。

子どもが「今」
パパやママといることに「愛」を
感じているなら、それは親にとっても何よりの
幸せです。

待ちよみで得る喜びと同様
「待つ」喜びや意味を
生きる指針の一つにできたら、
それは、子育て以外の場面にも
良い影響を及ぼします。

実際、私の
「待ちよみから子育てを考える」
という演題の講演会を聴いた経営者の方が
「これは人材育成全般に通ずる考えだ」
とおっしゃってくださいました。

また
講演会後の感想に

「子どもを信じて待つ。は、
私を私が待ってあげる。
という意味だと思いました。
気持ちが追いついていないのに、
次から次に
新しい情報に振り回されて
生活している気がします。
自分の気持ちを自分で知るために
待ちよみの考え方が活かされると
思いました」

と書いていただいたこともあります。

このことから分かるように
「待ちよみ」というのは
読み聞かせのノウハウではなく
考え方・心の持ちよう
であるということです。

さて次に
「自然力畑」について考えて
みましょう。

「自然力畑」という名は、私が名付け親です。
生産者であるヨコタケーイチが
無農薬・無肥料で作している畑です。

自然力畑については
農園に来てくれた人に、その土の力と
そこで育てる野菜や薔薇の持つ力について
説明します。

私が書いた
SNS投稿文があります。
それをこちらに転記したいと思います。

ピーマンの苗も
少しずつ成長しています。

肥料をあげないので
とてもゆっくりゆっくり成長します。

でも、こんなにゆっくり成長するのには意味があります。

ここで、自らの力で育つことを待ってもらった苗は、ここぞ!というときに
ぐんぐん力強く伸び始めます。

そして、病害虫にもとても強く
結果的に農薬を使わなくても、
躍起になって手で害虫駆除などしなくても、害虫が寄ってこない強い野菜に育つのです。

生産者が、種から苗へと成長するときに、その苗の持つ力をどれだけ信じて待てるか。
そこで決まる。と横田は話します。

生産者だって、目先の利益を考えれば
早く育てて早く収穫して売ればいいのです。より多くの実をつけさせて
数多く売ることもできます。

きいろいおうちfarmの生産者である横田が、何を大切に野菜を育てているか。

それは明確です。 「おいしい」

自らが育てた野菜の味に絶対的な自信を持って皆さんに食べてもらう。

絶対においしい!
美味しいものは売れます。
価値あるものは、その価値に合った値段で販売されます。

本当に美味しいものを求めてくれる消費者に届ける。
そういう農業をしています。

そう言い切るために
自然力畑では、成長を待ちます。そして目を離しません。

無農薬、無肥料で育てたから
身体に優しくおいしいのではなく

美味しい野菜を作るために
無農薬、無肥料で育てています。
そして、それは身体にも優しいのです。

だから
横田の掲げる野菜づくりの信条の順は
「おいしい・たのしい・やさしい」
なのです。

以上が、SNS投稿した
文章です。

これを読んだママたちから
出た感想は

「野菜作りの文章のつもりで
読んでいたけど、読み終えたら
これは、子育ての話だと思いました」

とても嬉しい感想です。

「待ちよみ」
「自然力畑」

どちらも、この言葉を作ったのは
私です。

そして、この
「待ちよみ」と「自然力畑」の
考え方を形にしたのが
「きいろいおうちfarm」
なのです。

ママの中で
子育てについて書かれた本を読み漁り
子育てについて話す講演会を聞いて
子育てについて専門家からアドバイスを聞いて
子どもを愛するがゆえに
一生懸命インプットしようと
頑張りすぎている人は
いませんか?

インプットは必要です。
自分の中に何か取り入れることは
人間の喜びです。

だから
そのインプットの方法については
自分にとって心地よいものを
選んでほしいです

心地よさ
について、よくわからない、実感できない人は
ぜひ一度
きいろいおうちfarmに来て
ふかふかの畑の土に
触れてみて下さい。

雑草とともに生きる薔薇や野菜の
姿を見てください。

心地よく やさしい

やさしく つよい

待ちよみ×自然力畑

必要とする方に
この場と考え方が
届きますように

2020.7.30
待ちよみ絵本講師 内田早苗

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