おじいちゃんとのおもひで

間違いなく書きながら泣く自信があるんだけど書く。わたしはここに思い出を書き残す(けつい)

まずおじいちゃんはすっごい車の運転が好きだった。サングラスと革手袋を着け、左ハンドルのBMWに乗ってわたしたちを色々なところに連れていってくれた。あのBMWは今はもう売ってしまって最近は軽だったけど、今でも思い出せる、BMWを運転するおじいちゃんを、後部座席から見た風景を。

それからおばあちゃんの作る味噌汁と、煮物の芋が大好きで、最近は全くお米とか魚とか肉とかは食べなかったけどそのふたつだけは必ず食べていた。わたしもおばあちゃんの作る味噌汁が好き。美味しいもんね。

それから、焼き芋とかも好きで。わたしが幼稚園に通ってた時、よく迎えに来てくれた。その帰りに八百屋さんに連れてってくれて、そこで焼き芋を買ってくれたのを覚えている。母と自転車で帰るのも楽しかったけど、おじいちゃんと沢山話しながら焼き芋を食べるのも楽しかったから、おじいちゃんの迎えが楽しみだった。ついでにローソンでラブandベリーというカードゲームもさせてくれた。楽しかった。

あとこれはわたしとおじいちゃんの間でしか共有できなかった感情なんだけど、うどんにきな粉を入れるのが好きだった。だからうどんが出たら2人できな粉を入れてたけど、おばあちゃんとかは顔を顰めていたような気がする。あれ意外と美味しかったよね。

あとは黒飴とかお菓子が好きだった。昔めっちゃ黒飴を貰ったのを覚えてる。おかげで今もすごい好きで、友人に言ったら「おばあちゃんか!」とツッコミを受けた。お菓子は私と同じようなのが大好きで、最近だとサッポロベジタブルをわけっこして食べたのを覚えてる。

おじいちゃんの作る焼きそばはめちゃくちゃ美味しかった。おばあちゃんが肉嫌いで肉を食べれなかったから、おじいちゃんはその代わりにソーセージを入れて作ってくれた。それがほんとに美味しくて。未だに私の中のナンバーワン焼きそばはおじいちゃんの焼きそば。

あともうとにかくおじいちゃんは帽子が大好きで、わたしが物心着いた時にはすでに帽子を被ってた。ず〜〜っと着けてた。最近はキノピオの缶バッジ付けたのお気に入りだった。わたしもおじいちゃんから黄色い帽子をいただきました。

オシャレでもあった。わたしはおじいちゃん以上に、帽子に、チェックシャツをジーパンにイン、そしてベルトに厚底のシューズを、かっこよく着こなせる人を知らない。レザーのジャケットなんかも着ちゃって、ほんとにオシャレだった。

あとはやっぱり日常会話だな。最近のおじいちゃんと日常会話したランキング、おばあちゃんの次の第2位の自信がある。部活が終わって祖父母の家に帰ってきたあと、色々話した。よく聞かれたのは「部活は何人で?」で、「わたしを入れて12人かな」と返した。あとは「ご飯あげてくれんけ」におばあちゃんが「まだ待てし」わたしが「もうちょっと待てしよ」って返して、ご飯をあげたあとはおじいちゃんが「サンキューベリマッチョ」って言ってくれるのに「はいベリマッチョ」って答えたりした。あとは、いただきますした後おじいちゃんに「ご飯おろしてくりょう」って言われてわたしが「忘れてたごめんごめん」って言って下ろすまでがワンセット。今だから言えることだけど、おじいちゃんはおろしたご飯3つのうちひとつを食べてたから、ご飯食べる量が減ってからはおじいちゃんがちょっとでも食うようにおじいちゃんが食べるひとつだけ少しごはんの量多めに持ってました。「多いよ」って言われても「大丈夫大丈夫」ってゴリ押ししちゃったのはごめんなさい。「薬飲んだけ」って聞いたり、「水くれんけ、水かお湯でいい」って言われたりしたな。大変だったけど楽しかった。

部活の後祖父母の家に帰ったとき、わたしが「ただいま」って言ったらおばあちゃんが「おかえり」、おじいちゃんが「〇〇(私の名前)ちゃんおかえり」って言ったあとわたしがもう1回「ただいま」って言うまでがルーティーンだった。おじいちゃんは幾度もおかえりって言ってくれたから嬉しかった。

そして、祖父母の家からわたしの家に帰る時、いつもおじいちゃんとハイタッチして帰った。いつから始めたか覚えてないけど、いつもした。やっぱりあれがわたしとおじいちゃんの1番のコミュニケーション。

ずっと一緒にいたからむしろ逆に思い出が思い出せないけど、ずっと一緒にいたことがいちばんの思い出で形見。おじいちゃんのチェキみたいな写真見つけ出したからわたしが貰うね、あと帽子とかベルトも、シャツも。

今は天国でおじちゃんといっしょにお話してるかな。仲良かったもんね。久しぶりに2人で沢山話しながら酒飲んだり出かけたりしてるかも。わたしたちの文句とか言ってるかもしれんね。

卒業とか成人とか結婚とか見せてやれんかったのは悔しいけど、おじいちゃんは見守っててくれるもんね。おっちゃんと2人で。

わたしがそっち行くまでもうちょっとかかるから待っててね。そのときは、またみんなでご飯食べたりしようね。

おじいちゃんの孫でよかった。おじいちゃんが私のおじいちゃんでよかった。ありがとう。大好きです。

最後はおじいちゃんがよく言ってくれた言葉で。


サンキューベリマッチョ!

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