読書記録『いつか、虹の向こうへ』(伊岡瞬)
読み終えました、『いつか、虹の向こうへ』
これがデビュー作なの…?この方はデビュー時からこんな感じだったのですね…?
重いの。暗ーいの。んで最後、パァァ!て。(語彙力…?)
一番最初「代償」を読んで、重い…闇深い…でもクセになる…ヤヴァァ…!と衝撃を受けて、
最近「本性」も読んで(これは読みやすかった)もっと好きになって。
そしてこのデビュー作。まぁ凄かった。
350ページくらいあって、300ページくらいまでずっと人間の限界を這いつくばってますみたいな、モヤモヤが続くの。
主人公は尾木遼平。元刑事。アルコール依存症気味。
ダメなオジサン。途中でわかるけど、悲しい過去がある。(ついでにタイトルの意味もハッキリする。)
周りのキャラも全員、みんな抱えすぎ。若い子にも闇がある。本当は生きるのが辛い人たちをみんな集めましたみたいな。その人たちの背景が細やかに、リアルに描写されながら、でも物語はジワジワ進む。暗いし重いし、ミステリーだからモヤモヤしながら読むの。
結構苦しい笑
そして最後にパーッと、救われる。
ずーっと濃い灰色の世界で、でもたまぁにちっちゃな光の影2ミリくらいが見える。そして最後は、スっと。
あー、まぁ良かったぁって。
私この作家が好きすぎて、書店に入る度に「あ!また知らない本出てる!」と思って買っちゃって、
結局読めてない本があと3冊くらいあるのよね笑笑
「瑠璃の雫」「教室に雨は降らない」「145gの孤独」…あと最近「不審者」も書店に並んでるの見て。
グッと買う衝動を抑えた。
流石にまず家にある本を読む😂
にしても、どうしたらこういう世界観を書けるの?
デビュー作でこの設定作っちゃう?
文章もジメッとしてて。
経験者です???
…。
ほんとすごい。好き。😂
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