TRPGに出会ってしまった話
マジで自分語りしかしないこのnote、もしかしてずっと読んでくれてる方がいて、「お前そろそろ小説も書けよ」と思ってる人がいたらごめんなさい。私も本当にそう思ってます。小説、書きたい。
けど小説を書く前に、私が少し離れていた「ものを書くということ」に何で戻ってきたか、その大きな理由の一つであるTRPGのお話を残しておきたいなぁと思います。
TRPGとは?
TRPG。
テーブルトーク・ロールプレイングゲーム。
これ以上簡潔でわかりやすい説明が正直あまり思いつきません。
自分で作成したキャラクターを演じながら、アドリブで一期一会の物語を作り上げていく、そんなゲームです。
最初にTRPGというゲームの存在を知ったのは、ゲーム実況者さんがきっかけでした。Among Usが流行ったタイミングでゲーム実況というジャンルの配信者さんたちに出会い、よく見る配信者さんがたまにやっているなぁくらいの認識でいました。
このころはマーダーミステリーとTRPGの違いもあまり分からず、しかもあまりにも長いので配信やリプレイを見る気にもなりませんでした。
いわゆる食わず嫌いですね。
ただTRPGの食わず嫌いから無理やり解放されたきっかけの動画がありまして、それがまにむさんの『笑い過ぎて一生忘れられないTRPG』でした。
特に検索したわけでもなかったのですが、とつぜん天才的なアルゴリズムでおすすめに出てきて、(なぜかわからないけど)なんとなく開きました。
この動画で、なんでもっと早くTRPGを見ようとしなかったんだろうと後悔しました。
そこから、もともと見ていた配信者さんのTRPGをはじめ、同じGMの方のを見てみたり、同じシナリオを何本か見てみたりするようになりました。
TRPGだからこそ
物語を繰り広げることはこんなにも自由で、こんなにも様々な解釈があって、同じイベントでも居合わせる人によってアクションも思考変遷も結果も違って、本当になんて面白いんだろうと思いました。
1人で作り出すわけじゃないからこその多層感、一瞬先が誰にも予測できない即興性、時には運も必要になる若干の制御不能性、物語を追うごとに深まるキャラクターのリアリティや関係性。
二度と全く同じものは生まれないその特別感と、手に汗を握りながら実際に物語を見届ける高揚感で、すごく久しぶりに「物語の創造」に感動しました。
もちろん読書はするし映画もドラマも観るけど、それはただ受け取り手としての作品の受容であって、良い体験であったことに間違いはないけど、創作意欲に直結するものではなかったんです。
ただTRPGは、完成した物語を「はい、どうぞ」とされるのではなくて、創り出す過程でも一緒に居させてくれる。それは時に望んでいた結末ではないかもしれないし、救われないかもしれないし、もしかしたらあまりに都合が良すぎるかもしれないけど、でもその分すごく自由で素敵です。なんかキラキラしてます。
そうやって大好きな卓やシナリオに出会っていくうちに、どんどん「私もまた何か創りたい」と思うようになりました。
おわりに
友達にはあんまりこの話をできる人がいません。
それはなんでかっていうと前提としてTRPGをみんな知らないからです。毎回なにそれー?ってなります。
出会わせてくれた配信者さんや動画への感謝と共に、もうほとんど萎み切っていた私の想像力の風船の中に息を吹き込んでくれたTRPGが、今後少しでも広まっていったら嬉しいな、と思います。
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