見出し画像

大学で学ぶことを選ぶ時

食べ物に好き嫌いがあって、
食わず嫌いしているものってあると思います。
食べたら案外美味しかったりします。

勉強にも食わず嫌いがあります!
やってみたら面白かったりします。

大学で学ぶことをいつ選ぶか?

入試に出願する時にまず学科専攻を選びます。
そして入学後にゼミを選びます。
入試に合格したからといっても
自分の勉強したい事が
必ず全部出来るとは限らないという話です。

長女の話です。大学の教育学部の学生です。

長女の大学の場合、専攻が教育学だと
前期試験の受験教科で
免許をとる科目が決定するのですが、
何を考えたのか英語で受験したのです。
英語が好きとか英語の先生になりたいなんて
聞いたことありません。
なんで英語かと尋ねたら
「英語には伸び代があるから」だそうです。
イミフなんですけど!
国語か英語か迷っていました。
親としては国語かと思っていました。
でも国語は今からやっても蓄積が大切なので
急には伸びないそうで、
英語は少しでもやれば伸びる可能性があるから
英語にすると決めました。
試験対策としての作戦はいいけど、
それで免許はいいの?って話です。

大学生になってから、苦しんでます。
留学したことも無いし、する予定も無いし、
英語が特に得意科目ではありません。
でもやれば伸びるという思いは変わらない。
レポートを英語で書くのも
こんな長い英作文やった事ないって
四苦八苦してるようですが、
自分で選んだので頑張って勉強してます。
TOEICも目標点数目指して頑張らなきゃって
取り組んでいます。
どうやら長女は伸び代がある方が
やる気が出るようです。

教育学も三つの履修モデルがありまして、
教育心理学、キャリア教育、教育学
の3つから選びます。
長女は教育心理学を希望しており、
一年後期に選択するのですが、
第一希望を教育心理学で出したけどダメで
第二希望の教育学に回されました。
教育心理学がやりたくてこの専攻にしたのに、
教育心理学が出来なかったら意味が無いので
すごく落ち込んでいました。
この世の終わりみたいな感じ。
でも2年生の今、
ちゃんと教育学を学んでいます。
去年の大学の懇談で先生とお話することが出来て直接話を聞きました。
専攻の選択については本人の希望を文章で提出し教員が検討の上で決定されている事、
その際教育学の方が向いていると判断された事
を聞きました。
教育心理学がやりたかった事も伝わっているのを確認しました。
その後、勉強している内容や
先生と色々な話をしている様子を
長女から聞いています。
今は教育学の中で興味のある分野を
見つけているようです。

とはいえ長女は卒業にかなり苦労しました。

学科選びで迷っている方に
お伝えしたい事があります。
たとえ第一志望の学科に入れたとしても、
第一志望のゼミに行けるとは限りません!
自分のやりたい事が絶対出来る訳ではない。
例えば国文学だとしたら、
先生が研究している作品から
卒業研究していくので、
自分の研究したい時代までなら選べても 希望する作品を研究している先生がいるとは限らない。私は国文学科で
卒論は入学してから興味を持った国語学でした。文学を学ぶつもりだったのに(笑)

点数や偏差値だけで学科専攻を選び、
やりたかったのはこれでは無かった
ということはあります。
合格のために自分の興味と全く違うものを選ぶ
のは違うと思いますが、
思う所に入学したからといっても
入学してから興味を持つものが
変わることもある。希望に沿わない選択もある。

やりたい事をあまりに絞りすぎない方が
いいかもしれません。
もしかしたら勉強するうちに
目指す所がマイナーチェンジすることは
あるかもしれません。
学科専攻選択の折には、
今一度パンフレットを読んで見て下さい。
自分のやりたい事と就きたい職業から
学科専攻を考える時に
どうしてもここでなくてはと決めつけてしまうと選べる大学の選択肢が減り
八方塞がりになってしまいます。

医師、薬剤師、看護師など
資格取得が必要な場合以外は
勉強したい分野の選択肢を
広めに設定することも必要かと思います。
そんな時こそ人生のキャリアの長い
保護者の出番。
一緒に考えてあげてほしいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?