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モンスター襲来。

子供が生まれた感動も束の間。光の速さで毎日が過ぎて1ヶ月。

近所の私より半年ほど先に子供を産んだ友人に会って話した。真面目で優しくって人に気を使う彼女はすっかりメンタルをやられたらしい。眠いよりシンドイよりオッパイ出ないより「メンタルやられる」が目の前のハードルとして立ちはだかった。

今日は今日とて、真夜中2時にミルク。の後ぐずり出し、夫と交代制だけど鳴き声で眠れず(母親とはそういう風に出来ている)3時半から片乳を吸わせたまま地蔵のように明けていく空を見て5時にまたミルク、6時50分に授乳。目の前で夫はグースカ。もうブチ切れそうになり(夫に)一瞬の寝た隙にシャワーとメイクを秒で済ませて抱っこ紐で朝の散歩に出た。寝た・・・。何故だ・・・あんなに寝ないのに抱っこ紐マジック。

映画では寝かせないという拷問が拷問ランキングの中でもかなり上位に出てくるけど、分かる。ほんと辛い。思考が停止して来て「寝たい」以外のことが考えられなくなり精神の限界を迎える。血も流してないのに息絶え絶えだ。何故こんな無理ゲーをやらないと子供を持つことが出来ないのだろうか。いや、そもそも人間もいわゆる動物だったから、全裸で乳出しっぱで寝たり起きたりして赤子を育てていたんだ、それなら何とかなっただろうけど、もはや服を着た「人間」。最低限シャワーしたいし、頭洗いたいし、夜まとめて寝たいし、人と会話したいし、食器でご飯食べたい。部屋の掃除機かけたい。ハンコを押して書類を出したい。そんな文明を全て捨てさせるがの如く泣き叫ぶ容赦なき我が家のモンスター。2200グラムの体重は3キロ越え。ついた体力は全力の泣き叫びにだけ使われる。もしくは乳を吸う時。他にやることないんだもんそりゃ30分でも1時間でも泣くよな・・・。

自分で理論づけると、こんなに大変な思いをして育てると大事に思わない訳はない。可愛いわが子な上に「こんなに大事に頑張って育てたんだ」という愛着が湧く。これが何にも出来なくても放って置かれない赤子の為せる技なのかもしれない。もう20代でもない少しは経験値のある大の大人2人が生後1ヶ月の子に全く歯が立たない。戦闘能力は赤子の方がはるかに上だ。

ご機嫌な時と寝ている時の差はほんとグレムリンか(古いけど)っていうくらい激しい。可愛いんだけど、どっちにしても。にしても寝かしてくれ。。。頼む・・・ってなるのだ

天使と断末魔を行ったり来たりして私はその度に感情をかき乱されてオロオロあたふた。余裕を持った子育てなんて出来てる人いるのか、いや、厳しい山ほど登り甲斐がある的な、大変な育児ほど超えた時の爽快感が凄いのだろうか。

仕事バリバリの子供が3歳の後輩は「子育てに比べたらどんだけ仕事楽なんだろうって思いました」て言ってたけど、そうだな。。ほんとに。と思った。
そして子育ては続く。

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