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3歳にしてウィンクの練習をし始めた息子

ブラジルの幼稚園に通う次男が3歳になった頃、顔の半面をしきりにこわばらせるようになりました。最初何をしているのかと思いましたが、すぐにウィンクをしようとしていることに気づきました!
私の中ではウィンク=ナンパをすること、ということが頭にあったので面白くて、幼稚園の先生にこのことを話してみました。すると先生方が子どもたちに「やったね!」と褒めるときにウィンクをしながら親指を立てるジェスチャーをするそうで、息子はそれを真似したのだろう、とのことでした。思えば大人でも他意はなくカジュアルによくウィンクをする人がいました。
口説く練習ではないとのことで少しガッカリ?したのですが、日本人の私には少し刺激的で面白く感じたので、私が体験した日本では目にしないブラジルでのジェスチャーや挨拶での慣例についてざっくりとですがまとめ、それらの使用頻度についても記していきたいと思います。

ブラジルのジェスチャーや挨拶方法は基本欧米のものとほぼ同じだと思います。ただ挨拶では男同士は握手が多いですが、女性はほぼ百パーセントハグそしてかなりの頻度でその際に頬にキスをします(ビジネスでの場面のことはわかりません)。私はドイツでも在住経験がありますが、こちらのハグの方がより密着度は高いように思います。子どもの場合は男の子同士でもハグをするので、息子も街中でお友だちに出会うと性別関わらず自ら率先してハグをしにいきます。相手が同じくらいの背丈のときはお互いに右腕を上げ気味、左腕を下げ気味にして腕がぶつかり合うことなくスムーズにハグをしているので、まだ3歳なのにハグの技術が板についているなあと感心して見ていました。また特に幼い子どもたちの間では投げキッスもとてもカジュアルにしています。

そしてブラジルで最も頻繁に目にするジェスチャーは親指を立てるジェスチャー👍です。大丈夫というやグッドという意味、ポジティブなことを言いたい時全般で非常によく使われます。次男もまだこのジェスチャーができない赤ちゃんの時からこのジェスチャーを使うようになりました。まだ親指が立てられなかった時もなんとかやりたかったようで、人差し指👆を立てていて、ブラジル人たちの爆笑を買っていました。次男が人差し指を立てていた時も他の同じ月齢のブラジル人赤ちゃんは早くから親指を立てられるようになっていたので、親が早期から教えているのかなあと思いました。

他に欧米と違うかなと思うことは、👌はブラジルでは「おしりの穴」という下ネタになるようで、避けた方がいいそうです。日本人には「オーケー」という意味で定着しているため私もブラジルに来た当初は間違えて何度かやってしまい冷や汗をかいたことがあります。。

👌以外の上記のことはブラジル人にとってはカジュアルで自然なことのようです。ハグは日本人が「おはよう」と知り合いに言うのと同じくらいの感覚でかなりの頻度で行われますし、会話の中で「オーケー」であったり、「何かを祈る」であったりと言った意味を強調したい時にはその意味のジェスチャーを併せてすることも非常に多いです。

ウィンクにハグに唇同士以外のキス。初めてブラジルに来た日本人は少しびっくりしてしまうかと思いますが、ジェスチャー全般も基本的には性的な意味はなく、相手を肯定する時によく用いられますし、ハグによる挨拶も性的意味合いがなく、相手を思いやっていたり感謝していることを表す意味合いが強い、温かい行為のように思います。

このような文化も親子ともども大好きになりました。ブラジルに渡ってから親子間でスキンシップを取ることも更に増えましたし、息子たちを褒めるときもジェスチャーを使ってより強調して褒められるようになったのもいいなと思っています。私はうまくできませんが息子は今では上手にウィンクができるようになり、それが本当におもしろくて可愛いです。
ただこれが当たり前になってしまった息子が日本の幼稚園に通い始める時お友だちにハグやウィンクなどをしてしまわないか少し心配をしています。


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