俺たちって頭のネジ外れてるよなぁって言うヤツ。
というようなことをよく言う人がいる。大学生や20代に多いだろうが、たまに30代前半でもそういうニュアンスのことを言っている人がいる。
「俺たちってさ〜、頭のネジ外れてるよなぁ〜」
大丈夫。そういうことを言う時点で頭のネジは外れてない。ウソを言わないでほしい。そういうことを言う人に限って、頭のネジはいまだかつて外れていたことはない。そしてこれからも外れることはない。
頭のネジが外れている人というのは、自分のネジが外れているということを認識しないし、いちいちそれを指摘しあうこともない。
本当に頭のネジが外れている人というのは、相対的な世界で生きていないから、他人との比較でのネジのゆるみ具合については興味がない。
同じようなニュアンスは、
次のセリフにも感じられる。
「今日のメンツ濃くね?」である。
居酒屋とかで何人かで集まってるんだろうね。いい感じのゴールデンメンバーなんだろうね。そしたら、誰かが言うのだ。
「え? ちょっと待って? 今日のメンツ濃くね?」
濃くないです。何が濃いのか分からないのだけど、とにかくこういうことを言うやつは、こういうことを言いたいやつなのだ。さっきの「俺たち頭のネジ外れてね?」を言うやつと同じやつ。
もちろん、こういう人たちは濃くない。むしろ薄い。未来永劫、濃くなることはない。いや「濃さ」ってなんですか?
さらにいえば、こういう人は大学4年生のときに新入生を見てこんなことを言っている。
「一年若ぇわ〜、俺らもあんな感じだった?」
たかが3、4歳しか離れてないくせに新一年生を幼稚園生のように見るやつ。こういうやつが一年生と付き合います。
もしかすると、これをここまで読んでくれている方の中には「あ、イトーさんはこういう人が嫌いなのだな」と思われるかもしれない。
実はこういう人は好きだ。友だちになりたい。もしそう言われたら「あぁ、そうだよな、あはは」となる気がする。
嫌いではない。好きなんだ。
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