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逃げることは悪いことじゃない

今日も1日が終わる。

朝のうちにスーパーへ買い物に行って、仕事に出かけて、夜ごはんを作って家族で食べて、本読んだりテレビ見て笑ったりして、なんでもない1日が終わる。

運転する車から見える木々が紅葉していてきれいだったり、前を走ってたミニのナンバーが3232だったり、笑い声を聞いてうれしくなったり、今年買った薄手のコートに初めて袖を通してわくわくしたり。

最近は嫌だなぁ、逃げたいなぁと思うことはあまりない平穏な日々を送っている。

ずいぶん前の話だけど、高校に行けなくなって辞めてから、いろんなことから逃げてばかりの日々だった。

高校辞めて、大検(高卒認定)コースの予備校もすぐに辞めて、デザイン専門学校もすぐに辞めて、アルバイトを始めては辞めて辞めて…の繰り返し。

逃げてばかりだ…と思ってたし、そんな自分のことも責めていた。逃げるのは悪いことだと思ってたから。

でも逃げることは悪いことではないと今は思う。どうしても無理なら、我慢なんかしなくても逃げて離れればいいんじゃないかと思う。

逃げたことを責めるよりも、チャレンジ出来たことをほめてあげたかったなぁと今なら思う。

逃げてばかり、と思っていたけど、それはたくさんのチャレンジをしたということでもあるし、逃げたから何かを失ったわけでもないし、そこから何か気づいたり学んだことが小さくてもあった。

そういえば今は逃げることはほとんどなくなったけど、それはもしかしたらチャレンジすることが少なくなってるからかも…?年を重ねて図太くなったせいもあるかな。

逃げてばかりだった頃は、ささいな言葉に傷ついて、とても繊細で、人の一挙一動に敏感になってたんだけど、その頃「年を重ねれば図太くなって気にならなくなりますよ」と言われたことがあるんだけど、確かに同じようなささいな言葉では傷つかなくなったし、聞き流せるようになった。いろいろな経験の積み重ねなのか、単に鈍感になってしまっただけなのかわからないけど。

嫌なら逃げて、それでも自分がやりたいと思えることならまたチャレンジしたくなるわけだし、逃げたりチャレンジしたりしながら、少しずつ前の自分より出来ることが増えていくのかなぁと思う。

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