1. そもそもトルクレンチって…何?
第2回のnoteもご覧いただきありがとうございます!
そもそも、喜一工具Twitterアカウントの中の人でもある私がなぜnoteを始めたのかと言いますと、140文字でお伝えできる内容には限界があると感じたからなんです。
サクッと簡潔にツイートすればいい内容ももちろんあるのですが、それだけだと言葉足らずになってしまうものも多く…
noteの更新は不定期更新になるかと思いますが、お時間あるときにふらっと見ていただければ嬉しいです。
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さて、今回は(次回も?)スタビレーのトルクレンチについて…ではなく、その前置き部分になります。
私は入社してから初めて“トルク”というものを認識し、“トルク管理”をするための“トルクレンチ”というツールがあることを知りました…!
まずはじめにトルクレンチとは…
「ボルト・ナット等をねじ規定のトルク値で締め付けるための測定工具」
です。
よくある勘違いが「トルクレンチを使えば、誰でも正しいトルク値で締め付けることができる!」というものなのですが、私も最初の頃はこれのどこが勘違いなのかよくわかりませんでした。
(じゃあ何のためのトルクレンチなんだってなりますよね)
より誤解が無いように言い換えると、「トルクレンチを正しく使えば、誰でもより正確なトルク値で締め付けることができる!」になります。
つまり、トルクレンチは「これさえあれば正しいトルクで締め付け出来るんだ!」という水戸黄門の印籠みたいな便利グッズ(と言っていいのかわかりませんが…)とは少し違うよということです。
そもそも、なぜ規定のトルク値で締め付けないといけないかといいますと、ボルトの締め付けすぎ(オーバートルク)は怪我や事故の原因になり得るからです。(それこそ業務中に発生してしまうと労災に…)
ボルトは締めこんでいくと段々ねじの部分が伸びていきます。
それが元に戻ろうとする力=「軸力」とおねじとめねじの設置面などに発生する「摩擦力」によってボルトがしっかり固定されるのですが、ボルトが耐えられる力以上で締め付けてしまうと、ボルトは伸び切ってしまい、戻る力がはたらかないので逆にゆるゆるになってしまったり破損してしまったりします。
例えばタイヤを止めている1本のボルトが緩んでしまうと、残されたボルトへの負荷は大きなものになり、負荷に耐えかねたボルトが壊れてタイヤはホイールごと脱落することも…
(このあたりがもし伝わりにくければ、インターネットで検索してもらうともっとわかりやすい記事が沢山出てくると思います!)
しかし、トルク管理に関する認識不足や危機意識が無かったり、長年の勘に頼っていたり、逆に緩むのが怖いからと増し締めをしすぎてしまうなどでオーバートルクが多発しているのも事実です。
大きな事故や怪我を防止する為に、ボルトはしっかりと決められた力で締め付けることが重要です。
少し文字数も多くなってしまったので今日はここまでで…
次回はようやくトルクレンチについて触れていこうと思います!