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UL考 #03 きっかけは最軽量なサンダル探し

前回の『UL考 #02 NOTIONで整理』ではNOTIONでの道具整理をご紹介した。今回はその話の流れでULサンダルにはまっているというお話し。


ほんの小さな出来心だった

NOTIONで整理を始めると、ギアで似たような機能のものを並列に並べたときに「これどっちを持って行こうかなぁ。。。」と悩んだり「これだけの機能のために〇〇g持っていく、その価値はあるのだろうか。。。」など考える機会が増えた。今まで特に何も考えずにバックパックに詰め込んでいたギアたちに「重さ」という定量的な評価基準が加わり「そこにその重さ分の価値はあるんか!?」と自問自答する。それが楽しかったりする。

なぜか気になったサンダル

なぜだか、一番初めに気になったのが「テント場サンダル」だった。いつもテント泊の時にはテント場サンダルを持って行っているのだが、そのサンダルはルナサンダルの「Oso FLACO Winged Edition」というものだ。なぜこのサンダルを使っているかというと、自分は過去に何度かダイエットに挑戦していて失敗していることに起因している。最も大きな失敗がランニングシューズを履いて無理して走っていたことが原因で足裏腱膜炎を発症した時だった。歩くこともできないくらいに痛くなり、3ヶ月で10kgほど落とした体重が一瞬で戻ってしまった。その時に出会ったサンダルがルナサンダルだった。

BORN TO RUN: 走るために生まれた

ルナサンダルのホームページには色々と誕生秘話が掲載されている。簡単にいうと「野生の感を取り戻そうよ」といったところか。自分の足が壊れてしまったのも、きっとシューズに頼った走り方をしているからに違いないと思い一番初めに「Venado 2.0」を購入した。実に5年くらい前のことだろうか。走り始めた時は全身が強烈に痛くなったことを今でも覚えている。山登りもしていたので、ビブラムソールがサンダルになった「Oso FLACO Winged Edition」も時間差で購入した。そして走りに行く時はべナード、街歩きはオソフラコ、といった生活を続けていた。山に行く時もテント場サンダルとしてはオソフラコかな?と思い、持って行っていた。今年のGWにいった剣山ー三嶺の縦走時も持って行っていた。
しかしNOTIONでギアを整理しているとサンダルに410g!?もかけるべきなのかという疑問が湧いてきた。410gというと、ULの基準値である4,500gの約1/11。いくらなんでも重すぎると思い始めた。そしてテント場サンダルで最軽量を探し始めたのである。

450gというヘビー級の重さに疑問を持ち始める

Sky High Mountain Works

「世界最軽量・サンダル」とかでGoogle検索をしてみた。そうしていると怪しげ!?なサイトに行き着いた。「Sky High Mountain Works」だ。実はこのお店、前から気になっていた。自分はトレランはしないが、そっちの分野ではかなり有名なお店だ。今日の充実したECサイトではない。FCブログ主体としたいい感じのサイト。懐かしくもありなんか好きだ。笑

ブログのページ

明日が受注最終日!?

SHMWのサイトを見ていると、、、「世界最軽量・最薄」という言葉が読み取れた。そのサンダルの名は「Searchin'」だ。「これだ!」と思い早速購入!と思ったら、受注生産であることがわかった。そして、なんと偶然だが翌日が受注の最終日ということだった。「これはお店にいかなあかんなぁ」と思い予定を改めてお店に向かうことにした。

おしゃれなロゴ

阪急芦屋川駅徒歩45秒

阪急芦屋川駅北側徒歩45秒のお店。少し場所が分かりにくく迷う。なんとかお店を見つけてお店に入る。パランテOMMの取り扱いもあって、自分が今、大好きなギアがたくさんある。12時開店で、自分が到着したのは12時15分。一番乗りかなぁと思って奥に行くと先客が6名ほどいた。その6人の中心に店長らしき人も見えた。

集合住宅の2階にひっそりと佇むお店

中心で熱く語る北野店長

あの方が有名な北野店長か、、、などと思いその輪の中に入る。人間の足について熱く語る。ウサインボルトの話とかトレランの選手やガタイのいい外人が膝を壊さずに走れる理由など。「要は体の使い方が大切」「靴に頼らない」「人間が本来持っている力を呼び覚ます」「履くだけではだめで意識をかえる」「走る前に立ち方・歩き方を変えるべき」そういった胸に響く言葉をシャワーのように浴び続ける。そこからこのサンダルをなぜECで売らないのか。「履くからには目標を持って履いて欲しい!」ナドナド。たぶん1時間は講義をしてくれた。メモ帳を出してメモしている勉強熱心なお客さんもいる。(後から少しこの方と話すと、今日のために東京から飛行機できたとか。)北野店長はトレランの選手。なんだろう、熱いんだけど嫌な感じが全くしない熱さ。もう少しこの人と早く出会っていれば自分もここまで酷い体になっていなかったのではないかと、、、と思う。笑
「最軽量のサンダル」を買いにくるつもりだった中年男も、北野店長の言葉のシャワーを浴び続けると、そういった考え方が北野さんの思想から遠い存在であることに気がつかされた。そして、そんな浅はかな自分が恥ずかしく思えてきた。
「世界最軽量のサンダルを求めてやってきたアホな客」だなと。

ルナサンダルとの重量比較

ルナサンダル

北野店長曰く「ルナサンダルが悪いというわけではない。小指の広がりをカバーできる十分に広幅のサンダルを作りたかった」と語っている。自分は「ルナサンダルを履いているから多少はサンダルなんに造詣がある!」と思っていたが大きな誤りだった。どういう目標を持って、ギアを使うかが大事で、自分には足を育てるという覚悟がまだ足りていなかった。

左:Venado 2.0 右:Searchin' 1.0 踵紐あり

とにかく買ってみよう

1時間くらいの講義を聴き終え、フィッティングが始まった。足を触りながら北の店長は「普段から重心をつま先に持って行って、足の指の力を意識してみるといいですよ」とアドバイスをくれた。「右足が利き足で、左足が0.5センチくらい小さいね」と、自分でも気が付かなかったことを教えてくれた。早々に二足購入を決め、日常用とランニング用を二つ予約して帰った。製品は1ヶ月後くらいにできるとのこと。VIVOBAREFOOTの取扱店でもあり、前から気になっていたので本当はVIVOのフィッティングもしてもらいたかったが、忙しそうな北野店長に「また今度。VIVOのフィッティングお願いします!」とだけ伝えて帰路につく。
そして店長のアドバイスを思い出して、届くまでにトレーニングを始めようと思い始めたのであった。

左二足:ルナサンダル 右二足:Searchin'

次回はこのサンダルきっかけでVIVO沼にハマり、足裏トレーニングに沼にハマっていく様子をお伝えしたい。

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