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全力で楽しめば周りが幸せになっていく【バチェロレッテ3・1話を観て】

バチェロレッテ3のエピソード1を観て。バチェロレッテ・武井亜樹さんの話をせずにはいられない。

武井亜樹さんを見ていると
「この旅を全力で楽しみきりたい」という気持ちが伝わってくる。

私たちに対しても、男性たちに対しても、駆け引きがない。
そして自分に対しても。まっすぐだ。

カクテルパーティー前のファーストインプレッションローズは前代未聞で、全員にとってサプライズな展開だった。だけどそこに、番組を盛り上げるためのメタな意図はないように感じた。自分の直観はブレないという強い信念からの行動だ。

もう自分の中で第一印象は決まっているのだし、他の人とも全力で向き合って場を楽しみたい。そう思っていないと、あのタイミングでは渡せない。ファーストインプレッションローズを渡そうと思っている人、そうではない人、全員に誠実だ。あの瞬間、あの場にいる人たちは、しなくてもいい心配をしなくてよくなったのだ。

旅の始まりも、とても堂々としていて
「緊張は驚くことに、まったくしていなくって。楽しいことが始まるんで緊張する必要もないかなって感じです」
というコメントは本物だと思った。バチェロレッテとして本物。私であれば、ちゃんとみんなの前で話せるかどうか、ズレたことを言わないかどうか、なんかを気にしてガチガチになるだろう。武井さんのコメントを聞いた司会の坂東さんも、安心して表情が緩んだように見えた。


そして、ローズセレモニー前のあの気遣いの言葉である。

「評価基準は私になっているから。選ばれなかったから、男性として人として魅力がないというのはまったくない。ただ、お別れしないといけない人と私の恋愛の感覚が合わなかったというだけ。自信を失ったり、嫌な思いをして帰ってほしくないと思っていて、それを一番先にお伝えしたいなと思いました」

素敵だ。でも、これは気遣いだけで生まれた言葉ではないとも思う。楽しい旅にしたい。そのためには、参加男性にも楽しかったと思ってもらいたいという気持ちがなければ出てこない。

この言葉があるのとないのとでは、お別れする男性たちの意識が変わる。やはりローズを渡されないと、他の男性と比べてしまい、自信を失うこともあるだろう。残った男性たちも、お別れが格好悪いことじゃないと思えば、武井さんの前で等身大でいられやすくなる。潜在的に「ローズをもらえないのはダサい。だから、残りたい」みたいに目的がブレて、取り繕ってしまうことってあると思うから。

お別れの場は、お互いにとって前向きなこと。そう思えると、旅の思い出が全員にとって、とても楽しいものになる。

目の前のことに全力で楽しむ。それって、何よりも誠実なことだし、周りの人たちをハッピーにしていく。他の人が楽しいかわからないのに、自分だけ楽しんでいいものか、と気後れするかもしれない。だけど、自分が楽しむから自然と出てくる気遣いも必ずあって、周りの人たちを癒すこともあるだろう。そのことを、武井亜樹さんから教えてもらった。

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