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上野天神祭特集②

 では、今回から上野天神祭最大の見ものである本祭りの様子をご紹介したいと思います。本祭りは、前回(上野天神祭特集①)でご紹介した東の御旅所を出発点に神輿・鬼・楼車(だんじり)の供奉行列(お渡り)が催され、上野天神宮に奉納されます。写真はその先陣を切る神輿(上野車坂町)です。あえて古い写真を載せておりますが、おそらく30年以上前のものと思われます。上野車坂町の神輿は樽神輿で、筆者も小学生の頃に担いでいたのですが、当時樽の7分目まで砂を入れていた聞いており、ちゃっちゃみちゃく(無茶苦茶の意味)重たかった思い出があります。私は第二次ベビーブーム直後の生まれで、がたいの大きな子も多かったためか、担ぎ手にも事を欠きませんでした。

 宵宮(足揃えの儀)と本祭りで神輿を担ぐのですが、鬼や楼車を担当する各祭町の子を含む私たちは、本祭りの前日の宵宮は、学校は半ドン扱いとなりまして祭町以外の子から羨望の眼差しを感じながら下校したものです。宵宮ではお披露目と本祭りの準備(足揃え)を兼ね、各祭町の中だけで神輿や楼車が巡行します。

 神輿の華といえば、各辻で行う回し?で、神輿を上下に揺らし回します。見物している人の中に好きな女の子なんかいると、いいとこ見せようとやたら元気になったものでした。反対に祭りが終わり帰り道になると疲れ切って、声も出なくなってしまいます。

 祭りの行事がすべて終わった後は、お駄賃として800円!をもらって、また祭り見物に出かけて行ったのでした。

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