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旧小田小学校本館

 再び、伊賀市の魅力をご紹介していきたいと思います。今回は、伊賀市小田町にある「旧小田小学校本館」です。こちらは明治14年(1881年)に建てられた、現存する小学校としては三重県内では最古のものです。昭和50年(1975年)に三重県の有形文化財の指定されました。

 この学校は当時「啓迪学校(けいてきがっこう)」と呼ばれておりまして、啓迪とは教え導くという意味で、中国の書物「書経」から取ったものだそうです。建物は木造洋風2階建てで寄棟造り、中央部に膨らみを持たせたエンタシス風(古代建築の一種で、日本でも飛鳥時代の建築に見られます)の円柱や、切妻造(本を伏せたような山形の形状をした屋根)の正面ポーチが目を引きます。

 拝観出来ます。中は、明治初期からの教科書や机、オルガン等が展示されています。民家から少し奥まった所にひっそりと佇んでいるので、少々見つけにくいかもわかりませんが、明治の雰囲気を一度味わって見てはいかがでしょうか。

 ※最寄りは、伊賀鉄道西大手駅から徒歩15分ぐらいです。

(追伸)少し逆の方向(上野市駅の方です)になりますが、三重県立上野高等学校にも明治が残っており、「明治校舎」として今も使用されています。

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