上野天神祭特集②
先に紹介した役行者列(えんのぎょうじゃれつ)、今日はその主役たる役行者を少し詳しくご紹介したいと思います。文献によると7世紀末に大和の葛城山で修行をしていた呪術者だそうで、鬼神を使って家事を手伝わせていたという強者。吉野の金峰山(きんぶせん)、大峰山などに霊場を開いたといいます。また、伊賀流忍者の元祖とも言われているそうです。
役行者列では、この役行者を主役として様々な鬼が登場します。まず悪鬼(真蛇)・・悪い鬼ではありませんよ、強い鬼という意味で。。そして八天(猩々:しょうじょう)、(泥眼:でいがん)、(童子:どうじ)、(妖士:あやかし)、(小飛出:ことびで)、(小面:こおもて)で構成されます。ここで使われる鬼面は能面や狂言面、行道面などで、桃山時代から江戸時代前中末期に制作されたもので多岐に及びます。
さて、皆さん上野天神祭の目玉と言えば・・だんじりだけではありません。そう「ひょろつき鬼」です。いつも観客を沸かせ、赤ちゃん、子どもを泣かせにかかります。実は、泣かせてもらうと無病息災、健康な強い子になると言われているのですが、やっぱり怖いですよね・・
次回は、この「ひょろつき鬼」に参ります。
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