自動運転・隊列走行BRT実証実験に行ってみた。
JR様が隊列走行BRTの実証実験をしているということで、行って来ました。
実証実験の概要は以下の通りです。
まずは、「くらら」前に連接バスが到着します。
この後に、所定の場所から乗り、西条駅前ロータリーに入りますが、連接バスが長すぎるため、路線バスがある程度掃けた後にロータリーに入りました。この時点では運転士さん(中国JRバス)の手動運転になります。
中央公園前バス停に一旦停車して、自動運転モードに切り替わった後に出発します。前の車に対しては自動運転装置が作動するそうなのですが、交通信号については、認識はするものの認識が100%になっていないため、今回は交通信号に対しては、運転士さんがブレーキを踏むようになっています。
そして、GPSを使って位置測定を行うため、国道2号バイパスなどのバス上部に障害物がある所は手動運転になります💦
広島大学到着後に10分間の休憩があり、車両の見学や質問が出来ます。
外観のロゴからして
を改造してものと思われます。
私は質問した時点ではハイブリッド車とは知りませんでした。
Q:後部車両に座っていると、始動時のエンジン音がかなり大きく感じましたが、後押しタイプでしょうか?
A:後押しタイプで、連接バスなので出力が大きいからだと思います。
Q:自動運転時に、止まる際にかなり荒く感じましたが、自動運転だからでしょうか、それとも運転士さんが赤信号と認識したが、なかなか止まらないので強めにブレーキを踏んだのでしょうか。
A:確かに強めのブレーキを感じましたが、どちらか分からないです。
R :もう少しスピードを抑えて、ブレーキを緩くした方がいいと思うのですが。
Q:後部のモニタが映るときに大きなラグが発生しました。前部と後部の通信は同時に行うことが出来ないのでしょうか。
A:HDMIで切り替えているだけなので、同時のハズですが。。。
Q:LTEで通信をしているようですが、乗っ取り対策(クラッキング対策)はされているのでしょうか?
A:ソフトバンクさんがきちんと対応しているはずです。
Q:非常時対応はどうなっているのでしょうか?
A:前に付いている連接バス標準の非常システムが作動します。
Q:前の車両だけですか?
A:はい。
※後日調べたカタログには、後部車両にも装置が付いていると記載あり
後ろに隊列走行用のバスも来ました。
後ろのバスも準備が出来て、隊列走行の実証実験もスタートしましたが、モニタで後ろにバスがいることが表示されているだけで、乗っている人としてどのように体験したらいいのか困惑状態でした💦
車間距離は20mを閾値にして走行するのですが、運転がアライさんで有名な東広島市民の皆様は20mに割り込んできそうです。割り込まれた時の動作も見てみたい所です。
そして、左折時に交通信号が赤になったり、信号が無い交差点では右から別の車が来た場合にどのような動作になるのか。
運転士はトレーラーのような長い車両として左折をする判断をしないといけないのかなどなど気になる所は多いです。
途中の隊列車両を国道2号線との交差ポイントで論理的に切り離し、そのまま「くらら」へ戻りました。
今回の実証実験ですが、私の所感として正直な所、まだ実用には遠い気がしました。
BRTといっても地上設備の充実が必要
連接車両が他の路線バスがいるとロータリーに入れないとかいうのは、なかなか難しい問題かと。芸備線・甲立駅のロータリーが狭いので、単純に道路があるからバスを走らせようという訳にはいかないなと思いました。交通信号の100%認識を目指すのは無理では
100%認識って出来ないのではないかと思います。そうすると、信号機から何かしらの通信を受信しないと100%にならないのではないかと。100%じゃなくて100%に近い状態にすることを目指すべきかと。非常ブレーキシステムは大丈夫なのか
今回は、非常ブレーキについてはそこまで到達していないということで、何となくはぐらかされた気がしますが、ハッキング対策が無いと安心出来ません。非常ボタンを押すと、通信と切り離してある程度安全に止まる仕組みも必要です。隊列走行は今後重要な技術になる
バスでいつも思うのが、同じような方向に行くのに何台もバスが走って無駄に感じることです。広島だと広島駅~紙屋町間はバスだらけです。運転士1人で2台のバスを連れて行けば結構無駄が解消出来たりするのではないかと思います。
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