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夏インターンで取り残されないように!知っておきたい 会計の「か」

夏インターンの季節ですね。
金融・コンサル業界の夏インターンに参加する皆さんでこんな風に思っている方はいないでしょうか。

「インターンに参加するのはいいけど、周りに知識面でついていけるだろうか、、」

はい、そう思っているだけであなたは素晴らしいですね。
無知の知ってやつですね。知らんけど。

ただ実際会計・財務のことあんまり知らなくてもある程度ついてはいけると思います。(大半の日本の文系大学生なぞ勉強してへん)
もちろん専攻外の人が多いことは企業側も知っていますから講義開いてくれたりします。

ですが!なーんにも予備知識ないのに講義延々と受けられますか?しかも絶対寝れないし。そしてその講義で完全にインプットして即座にアウトプット出す自信ありますか?
自信あるならいいですけど。
ただ自信ない人はこの記事で最低限の知識を身につけてください。

本記事では会計のほんとに基礎知識だけ解説しますので、知ってるよという人はサラッと流してもらって大丈夫です!

ちなみにどんどん内容をレベルアップさせていく予定なのである程度知識ある人もフォローだけしといてください!

ではどうぞ!


財務諸表をまずはみてみよう

まずは財務諸表ってなに?てとこから。
財務三表とも言います。略して(サンピョウ)とも。
B/S(貸借対照表)、P/L(損益計算書)、C/F(キャッシュフロー計算書)を三表と言います。
いきなりなんやねんという話ですが、、
ま、実物見た方が早いですね。

①貸借対照表(B/S)

貸借対照表サンプル

貸借対照表とは現在の企業のストック、を表しています。
要は現在、企業に帰属しているもの、所有しているものが記載されてます。
過去からの積み上げといってもいいでしょう。
左(借方といいます)に資産、右(貸方といいます)に負債+資本が記載されています。

資産=過去の取引または事象の結果として企業が支配している経済的資源のことと定義されます。
ここでいう経済的資源とはキャッシュの獲得に貢献する便益の源泉のことを指します。
まあ資産、のそもそもの意味で考えてくれて大丈夫です。

負債=過去の取引または事象の結果として企業が支配している経済的資源を放棄もしくは引き渡す義務、またはその同等物と定義されます。
まあこれも負債そのもの意味で考えてくれればいいです。要は返さなきゃいけないものです。

資本=利益を生み出す源泉と定義されます。基本貸借対照表では純資産の部と表されています。ちなみに総資本と呼ぶ時は負債+資本(純資産の部)
のことをさすので混同しないようにしましょう。
純資産とは資本金だったりといった、返さなくてもいい資金のことですね。返さなくていい、というとこがポイントでして、ちなみにこの部分は株主に帰属するとこと認識してください。

②損益計算書(P/L)

損益計算書サンプル

損益計算書はフロー、です。
当該期間のみの収益、費用。そして利益が出ている場合はそれも計上されます。
B/SとP/Lの関係性についてですが、P/Lが原因、B/Sが結果と考えると分かりやすいです。
そしてここで注意してほしいことですが、損益計算書はキャッシュフローとは違う、ということです。
つまり利益が100万円あるからといって100万円、現金が増えているわけではないということです。
利益、とはあくまでも損益計算書上での数字でしかありません。注意が必要です。
ここは大事なのでまた解説をします。

③キャッシュフロー計算書(C/F)


キャッシュフロー計算書 サンプル

キャッシュフローは当該期間の現金の出入りを表しています。
よってここに記載されているのは事実です。

キャッシュフロー計算書は大きく三つの項目に分かれます。
営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローです。

営業キャッシュフロー
事業から発生したキャッシュフローです。営業活動から発生したキャッシュフローといった方が分かりやすいかもしれません。これを見ると本業でどれくらいキャッシュが黒字か赤字かがわかります。

投資キャッシュフロー
企業の投資活動から生じたキャッシュフローです。
ここで言う投資、とはいわゆる株式投資などではなく、設備投資などをいいます。つまり設備投資を行ったときは、そこに使った金額分-になるということです。そしてその後に投資を回収していくときは、回収できたタイミングで+になるということです。

財務キャッシュフロー
借入などの資金調達を行ったときのキャッシュフローです。
ここでマイナスになるときは銀行からの借入金を返済するときや利息を支払っているときです。
資金調達でのキャッシュイン・アウトがこの項目を見ることでわかります。

損益計算書を少し詳しく解説

さて、みなさん。
売上、売上総利益、営業利益、経常利益、特別利益、そして純利益。
これらの違いはわかりますか?

これの違いを知っているだけでもかなり大きいと思いますのでざっくりと解説します!

ではまず前提をこうおきましょう。(超簡易版なのでツッコミ色々あると思いますが多めに見てください。)

Aさんがリンゴを一つ100円で10個売りました。
仕入の数も10個です。仕入れ値は一つ当たり30円としましょう。

ではこの時の売上はいくらでしょう?
はい、100×10で1000円です。
この時の売上原価は10×30で300円です。
この1000から300を引いた700円は売上総利益とよばれます。

そしてこの時、Aさんはリンゴ売るための広告費として100円使っていたとしましょう。
このような「販売費及び一般管理費」を売上総利益からひいたものが営業利益といいます。
今回の例では700-100で600円ですね。

さて、このAさんは株式を運用しており、その有価証券評価益が200円でています。このように本業でない収入を営業外収益といいます。同様に本業でない費用を営業外費用といいます。これら二つを営業利益に足し合わせたものが経常利益です。
今回の例では600+200で800円ですね。

また、この年Aさんのお店が台風で壊れてしまい200円の損失がでたとしましょう。(少なすぎですが)このように臨時に発生した損失を特別損失といいます。同様に臨時に発生した利益を特別利益といいます。
経常利益にこれらを足し合わせたものが、税引前当期純利益となります。
今回の例では800-200で600円になります。

さて、ここから法人税分を引く必要があります。
法人税率を30%と仮定しましょう。となるとこのとき
600×0.3で180円が法人税分となります。
これを引いた600-180=420円が当期純利益となります。

まとめ


いかがでしたでしょうか。
財務三表について、そして損益計算書の項目について、簡単に理解できたでしょうか。

これらの内容は本当に基礎の基礎ですし超簡易的な説明です。
気を付けなければならないこともたくさんあります。
特に利益とキャッシュフローの違いは重要なのでまた別記事で解説しようと思います!
ファイナンスについても似たような記事を書こうと思っているのでそちらもぜひご覧ください!

改めまして読んでいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!

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