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「気位の高いひと」の使う言葉、使わない言葉~「敬語」と「俗語」

前回に続いて、今回も、言葉についてお話しします。
まずは「敬語」について。
前回でも少しお話ししましたが、社会人ともなると、その場にふさわしい敬語が使えない人は、マイナス評価を受けることが多くなります。

気位の高いひとは、敬語を自由自在に使いこなします。
言うのも言われるのも、慣れているからです。
敬語(誰が誰に尊敬語を使い、誰は誰の前で謙譲語を使っているのか、で力関係がわかります)と、席順(いわゆる上座、下座ですね)は、うっかり間違えたら、ビジネスの場では、命取りです(笑)。

「わたくし」に続くのは、丁寧な言葉と適切な敬語です。
敬語はとりあえず、「申します」「参ります」「致します」の三つの謙譲語は、事あるごとに使いましょう。
尊敬語では、「おっしゃる」「召し上がる」「いらっしゃる」「なさる」を、目上の人の動作に応じて使いましょう。

「ございます」は、語尾に付けるだけで良い、便利な言葉。
「そうです」の代わりに、明日からは、「さようでございます」と言ってみましょう。
「恐れ入ります」も便利な言葉。
相手を立てているのが前提の言葉なので、立場が上の人に、何かお願い事をする時にも使えますし、感謝の意味にも使えます。
目上の人から褒められた時に使うのもいいですね。

「すみません」は、お詫びの言葉として使ってはいけません。
「すみません」というのは、周りの状況に気がついていない人に注意を促す時や、すれ違う時に、肩が触れてしまった程度の、知らない相手への軽い謝罪の時に使うものです。
では、お詫びをする時には、何を使うのでしょうか。
「申し訳ございません」です。
うっかり目上の人に、「すみません」なんて言うと、「すみませんじゃ済(す)まないよ」って、言われますよ(実話です)。

さて、次に、気位の高いひとは使わない言葉についてお話しします。
それは、「俗語」です。
「乱暴な言葉」と考えて下さっても大丈夫です。

「わたくし」から始まる言葉には、やさしく丁寧な言葉が似合います。
一部の人にしか通じない言葉や、もとの形がわからないほど短縮してしまった言葉、どこの組の方ですか?と言いたくなるような粗雑な言葉は似合わないのです。

ここで、一つ、質問をします。
あなたは、大きい、という意味で、「でかい」という言葉を使っていますか?

もし、使っているのなら、明日からはやめることをお勧めします。
この「でかい」という言葉は、かなりの数の女性が、無意識に使っています。
私はある時からそのことに気付いたので、それから何年間も観察を続けてきました。
その結果としてわかったのは、誰にでも優しくて、気配りもでき、仕事でも有能な人、そういう女性たちは、決して「でかい」という言葉は使わない、ということでした。

つまり、言葉というものは、「この言葉は使わない、こういう使い方をしよう」という自覚がないと、簡単にまわりの人たちに流され、染まってしまうということです。

逆を言えば、自分の使う言葉に注意して、乱暴な言葉や、品のない言葉を使わないようにしていると、周囲の言葉遣いに違和感を覚えるようになります。
そこから、別のお友達や、知り合いとも付き合うようにして行く中で、「この人の言葉遣いはきれいだな、聞いていてほっとするな」という人たちとの出会いが訪れます。
その人たちのいる所が、あなたの本来の居場所なのです。

今いる場所に違和感を感じている方は、自分と周りの人たちの使っている言葉に、気を付けてみて下さい。
そして、本来あなたが住むべき場所を見つけて下さいね。

まとめます。
気位の高いひとは、「敬語」を自由自在に使いこなします。
逆に、「俗語」は決して使いません。
あなたの使う言葉が、あなたの居場所を決めるのです。
心当たりのある方は、使っている言葉を今すぐ変えて、あなたの本来いるべき場所に移りましょう。

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